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戦略的創造研究推進事業(第1期さきがけ)に情報学群 山際伸一准教授が採択されました。

2010.09.01  


 科学技術振興機構(JST)が公募する平成22年度戦略的創造研究推進事業(第1期さきがけ)に情報学群 山際伸一 准教授の応募課題が採択となりました。
 さきがけとは、国(文部科学省)が示した戦略目標に基づいて、JST が研究領域を設定し、未来のイノベーションの芽を育む個人型研究公募事業です。研究総括と領域アドバイザーの下、年数回の合宿形式の研究発表などを通じて同じ研究領域に集まった研究者と交流・触発しながら3年間から5年間に渡り、研究に取り組みます。そのスタイルから、「さきがけ牧場」とも呼ばれ、ユニークなイノベーション・ヒューマンネットワークが形成されます。
 平成22年度(第1期)事業は、1378件の応募に対して121件が採択となりました。(参照:JSTホームページ
 
【採択課題】
「高性能ストリーム・コンピューティング環境の構築(3年間)」
【採択領域】
「知の創生と情報社会」(78件の応募中8件の採択のうちの一つ)参照:領域ホームページ
 
【概要】
 微細加工技術の発達によって、ミクロン単位でのバネやコイルを作ることが出来るようになり、それに伴い非常に小さなセンサが開発されるようになりました。この技術革新は、ヒトの動作を細かくデータ化できるキーとなり、今後、映像を含めたヒトの動作の解析によって、例えば、スポーツアスリートのトレーニング法則の確立や、リハビリといった医療へのヒトの動作の法則性を見いだす、基本技術となっています。映像もイメージセンサと呼ばれるセンサ技術で成り立っており、色を関知するセンサの高集積化が進むことでハイビジョンのような高精細な映像を作り出しているのです。この技術に関しても、動作を捉えるセンサ技術と共に、新たなヒトの行動の法則性を見つけるヒントとなりえます。このように、センサからのデータを利用して、人類としての新たな「知識」を作り出し、日々の生活にその「知識」から得た新たな「知恵」をフィードバックしていくことが今、求められている重要な技術の一つとなっています。

 しかし、これらのハイテクセンサからは時々刻々と高精細で大量のデータが出力されます。そのような大量の「データの洪水」を処理しなければいけなくなるわけです。これまでのコンピュータシステムではこのような大量のデータを滞りなく処理し続けることがとても難しく、その機構上、かならず性能が破綻してしまいます。そこで、入力される「データの洪水」を滞らせることなく次々と処理する新たな計算手法の確立が必要になります。本研究では、大量のデータの洪水(データストリームとよばれます)を処理するためのストリーム・コンピューティングとよばれる新たな計算方式を採用したソフトウェア設計からハードウェア設計までの一連のシステム開発が可能になる設計環境を構築することを目的とします。