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学内サイエンスカフェで松本洋一郎・東大副学長が医工連携の最先端を紹介

2013.02.22  


 2月8日(金)に行われた学内サイエンスカフェの特別編では、東京大学工学系研究科の教授で理事・副学長でもある松本洋一郎先生をゲストにお招きし、「医工連携:患者に優しい究極の診断・治療統合システムの開発」と題して話題提供をいただきました。
 患者に優しいシステムとは、なるべくメスを入れずに、体の外からがんや結石などの内臓の状態を診断し、治療までも一貫して行うものです。今回はそのひとつ、先生のご専門でもある流体力学と関係の深い、マイクロバブルと超音波の組み合わせによる診断と治療の試みを紹介いただきました。
 超音波は画像診断では既に広く使われていますが、医療用のマイクロバブル製剤を血管に注入し超音波でバブル固有の反響を読みとることで、血管造影が行われ、さらには血流のトレースまで可能となります。また、がん組織には毛細血管が集中していることから、そこに集まったマイクロバブルに超音波を照射するとバブルの振動から生じる熱でがん組織を焼き殺すことができます。さらに、キャビテーションという、流体中の圧力差で気泡が発生し船のスクリューなどに損害を与える現象を逆手にとって、腎臓結石を超音波によるキャビテーション・エロージョン(壊食)で粉砕する実験なども示されました。
 今回のカフェには本学教員に加えて、高知大学からも脇口学長はじめ医学部の先生方が多数参加されました。今後の両大学の医工連携のきっかけになればと期待されます。