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ナノ粒子を活用した新手法が、日刊工業新聞に掲載されました

2016.01.05  



 環境理工学群の大谷 政孝 助教小廣 和哉 教授らが確立した、金属酸化物のナノ粒子(ナノは10億分の1)を使った質量分析において、測定の妨げになっていたノイズをなくす新手法が日刊工業新聞に取り上げられました。

 新手法は、たんぱく質など有機物質を調べる「マトリックス支援レーザー脱離イオン化・飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF=マルディートフ)」向け。実験では、試料プレート上に酸化チタンのナノ粒子の分散液を滴下。さらに、これらの粒子を均一に並べ、さまざまな分子量の試料を測定しました。
 多孔質のナノ粒子を介して試料にレーザー光のエネルギーが伝達され、従来のMALDI-TOFで使っていた有機マトリックスが分解して生じる干渉を避けられるため、ノイズがなくなり重要な信号だけをとらえることが可能となりました。

 ナノ粒子の材料としては、さまざまな金属酸化物が使用でき、中空の厚さの制御も可能。共同研究先の企業がこの粒子の大量合成法を確立済みであり、応用の多様化が期待されています。


    写真(上):分析基板に並べる粒子の顕微鏡写真。微粒子が集まってできている。
    写真(下):粒子がほぼ均一に並んだ分析基板。