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高知工科大学

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世界初、大気微動を捉える「複合型インフラサウンド津波センサー」を県内に試験整備!

2016.08.26  


 8月25日、システム工学群 宇宙地球探査システム研究室 山本 真行 教授が開発した、津波による大気微動を捉える「複合型インフラサウンド津波センサー」が、高知県黒潮町の5か所に試験的に整備され、観測実験を開始しました。

 地震を検知する加速度計を組み込み、低周波音を検知することで津波の規模や波源方向等を、より正確に推定する同センサーの整備は、世界初の取り組みとなります。

 本センサーは、従来の観測方法を補完し津波警報の精度を上げることが期待されるほか、地上の1地点での地震動とそれに続くインフラサウンドを適切に検出できれば、通信網途絶の際にも、設置場所にて独立に警報することも可能となります。また、海底への設置や海上にブイを浮かべる方式ではないため、台風等の自然現象による破損リスクも低く、安価で、メンテナンスが容易な津波警報システムの構築に貢献することが期待されます。

 当試験整備は、本年度、セコム科学技術振興財団の助成を受け黒潮町への設置が実現したものです。同町は、南海トラフ巨大地震の被害想定(日本一高い津波高34.4m)により全国的に注目され、津波防災への関心が高い地域です。防災通信を兼ねた光ケーブルが町内全戸に整備され、いち早く自治体や住民の協力も得られたため、今回の試験場所に設定しました。

 今後は、高知県を起点に関西、中部、関東の太平洋岸へと広域に整備し、今後起こりうる南海・東南海・東海地震の津波防災警告システムとしての本格構築を目指しています。


※インフラサウンドとは、巨大災害を起こす地球物理学的変動などで発生する低周波音波、微気圧波で1000 kmを越える遠方まで伝搬する。津波の場合、海面変動が微気圧波を生み、沿岸への津波到達前に音速で到来し、低周波音を検知可能なインフラサウンドセンサーで検知できる。