news : 渡辺准教授がWorld Architecture Community 23cycleにてWinnersのひとりに選ばれました

高知工科大学

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渡辺准教授がWorld Architecture Community 23cycleにてWinnersのひとりに選ばれました

2016.09.28  



 システム工学群 環境建築デザイン研究室 渡辺 菊眞 准教授がデザインし、研究室のメンバーとともにセルフビルドで建設した「金峯神社の遥拝殿」が、「World Architecture Community 23Cycle」においてWinnersに選ばれました。

 本作品は、高知県香美市の中山間地域で、過疎が進む地区に作成された神社の仮拝殿です。

 江戸時代後期から200年以上もの間、里山の上部に鎮座していた同神社は、昨年の大型台風で深く損傷し、今年に入りとうとう崩落の危険に見舞われました。本学のシステム工学群の建築・都市デザイン専攻学生と教員、そして地元住民らにより、神社の救済が強く望まれました。そこで、里山麓に仮の社殿を建設し、そこに御霊を一時遷座することとなりました。

 建設チームは、渡辺准教授とその研究室の学生メンバー10人。5日間かけて、足場用スチールパイプ、高知産の杉の垂木と厚板で仮拝殿をつくりあげました。資材はふもとから徒歩でかついで運び込み、現場には電気が通っていないため、建築資材をできるだけ加工しなくて済むよう、建築部材を徹底して規格化するなどの工夫が、この早期の完成を実現させました。

 神社の三角形の形状は、神聖な山をかたどるだけでなく、それにつながるトンネルを象徴しています。またこの形は、構造的にもとても安定したかたちで、構造検討の結果、骨組みは地震や台風にも耐えられる強度をもっています。

 渡辺准教授は「地域や、建築のジャンルを問わない全世界の建築賞で、ザハ・ハディドなどの世界トップのスター建築家の作品も並ぶ中、日本の過疎地域の問題に向き合いながら、どうにか神社を守りたいという思いと、その一方で資材をかついで運ばねばならない局限状態での建設の成果が、このように評価されたことは素直に、とてもうれしく感じていますし、今後の佐岡地区での取り組みへの励みにもなります」と、力強く語っていました。