経済・マネジメント学群の概要 : 高知工科大学

高知工科大学

経済・マネジメント学群の概要

高知工科大学では、平成27年4月に「マネジメント学部」を香美キャンパス(高知県香美市土佐山田町)から永国寺キャンパス(高知市永国寺町)に移転するとともに、同学部の改組転換をおこない、新たに「経済・マネジメント学群」を設置しました。

マネジメント教育は新たなステージへ

経済・マネジメント学群が進めるのは、経営学分野と経済学分野の統合です。企業経営の基礎は経済理論によって支えられていますが大学教育では十分に認識されていないため、そうした現状を改革していきます。
経済・マネジメント学群では、多様な価値観により社会を俯瞰的に捉え、社会経済の運営や行政経営、企業経営や起業・事業創造のそれぞれのレベルで、少子高齢化や経済の低成長環境、気候変動や環境エネルギーなど多様な課題を克服できる制度設計あるいは経営システム創造を行い、新たなイノベーションの担い手となって新しい価値創造を実現できる能力を身につけます。経済学、経営学などの高度で多様な分野の専門知識を持ち、社会経済における諸課題を分析・理解、あるいは統合して活用することで、社会システムを設計・マネジメントできる知恵を持った、高度なマネジメント能力を実践できる人材が育つことが期待されます。

社会を良くする革新的な学問領域の創造

経済・マネジメント学群がめざすもの

経済・マネジメント学群は、これまでマネジメント学部が取り組んできた教育・研究の成果を基盤に、「社会を良くする」ための新たな、そして統合的な社会科学の創造をめざします。起業・企業や行政などでの実践的経営など、経営学が主として取り扱う学術分野に加え、経済政策や地域政策など経済学が取り扱う学術分野も対象とし、その相乗効果・統合効果を最大限に活用することにより、より高度なマネジメント能力を持った人材となることをめざします。さらに心理学や生物学などの先端研究成果を大胆に取り入れながら、人間の行動や社会現象のメカニズムの解明を進め、その成果を社会の仕組み作りやマネジメントに活かすことで、地域の活性化や環境・エネルギー問題など、従来の学問の枠組みでは解決が困難だった課題の解決を図ります。

経営・社会システムを設計し、動かせる人材

経済・マネジメント学群の教育の特色

経済・マネジメント学群がめざすのは、社会・経済分野のさまざまな課題を理解し、解決するために、社会システムの設計(社会・組織の仕組み作り)と、マネジメント(社会・組織を動かす)能力を持った人材の輩出です。経済学に関連する分野では、基本的な経済学に加え、実験経済学や社会心理学、制度設計学などの分野を統合的に学ぶことができます。さらに、生物学的なアプローチや、神経科学などの分野との統合によって人の行動や経済現象を理解するといった新たな取り組みも行います。経営学関連の分野では、経営戦略論、組織論、マーケティング論、簿記・会計学、金融論に加え、それらの知識を活かす知恵を持ち、企業、起業、行政などさまざまな組織において活躍できる、高度なマネジメント能力の養成を進めます。

一流の研究と教育を目指す

「教員の質は大学教育の質」といわれています。つまり、どれだけ良い教育が大学で行われているのかは大学教員の質・レベルで決まるのです。それでは教員の質・レベルとは何でしょうか。それを計る指標として「どれだけ研究活動が活発に行われ、その研究成果が日本のみならず世界の人々に読まれ引用されているか」が大切です。この指標を用いている国際機関(RePEc)の評価(2016年3月現在)では、経済・マネジメント学群の教員は経済学研究の世界ランキングで、アジア1131校中76位(Top10%以内、例えば京都大学経済学部68位 、東北大学経済学部76位、東京大学公共政策大学院79位、大阪大学国際公共政策大学院103位)、実験経済学部門ではアジアで1位(国内でランクされている唯一の大学、情報の詳細はフューチャー・デザイン研究センター参照)と健闘しています。最先端の研究はより良い教育を生み出し、更により良い教育は新たな研究の種となります。経済・マネジメント学群ではこうした理念に基づいて、教員一丸となりより良い教育実現に向け「世界に通じる一流の研究」を生み出す事を目指しています。

学びの流れ

学びの流れ

経済系の学びのキーワード

【実験経済学】

実験経済学とは、理論の妥当性の検証や市場メカニズムの解明などの経済的な問題を、実験的な手法を用いて研究する学問分野です。 この分野の先駆者であるアメリカの経済学者、バーノン・スミスは実験手法を用いて、どのような条件やルールのもとであれば市場メカニズムを機能させられるのかを研究し、2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。情報技術の飛躍的な進歩にも後押しされ、実験経済学は今後、ますます有効性を高めることが確実と見られています。

マネジメント系の学びのキーワード

【生きたマネジメント】

2008年7月設立の「高知マネジメントサポータークラブ」の会員である高知県内の経営者らによる特別講義では、実践から生まれた経営マネジメントの真髄に触れることができます。また、各省庁の地域活性化政策担当者や地域再生事業に関わるリーダー、大学教員等の講師が、講義、パネルディスカッション、グループワーク等を通して、より実践的な教育を推進する「地域活性化システム論」も、本学ならではの特色ある教育プログラムとして注目を集めています。

キャンパス

1
年次
香美キャンパス
(高知県香美市土佐山田町)
24
年次
永国寺キャンパス
(高知市永国寺町)
永国寺キャンパスパース

整備中の永国寺キャンパス完成予想図

経済・マネジメント学群の教育は、香美市キャンパスおよび高知市永国寺キャンパスの2キャンパスで実施します。
「街なかの知のオアシス」をテーマに整備される永国寺キャンパスは、教育研究棟・図書館・体育館を周囲に配する約2,500m²の地域交流広場を設け、学生や地域の人々が集まる憩いの場として、高知県が推進する社会人教育・生涯学習にも積極的に対応します。教育研究棟は教室、研究室、教員室、事務室等が一つの建物の中に収まり、大学が一つの建物で完結する仕組みとなっており、コモンスペースと呼ばれる学生や教職員の集うスペースを多く設けています。こうすることで、大学の構成員である学生・教員・職員のコミュニケーションを円滑にし、より良い教育環境を提供します。
1年次は、香美市キャンパスで基本的に全ての教育を実施し、2~4年次の教育は高知市永国寺キャンパスで実施します。その為、各キャンパスで実施する科目に応じて教員が2つのキャンパスを移動することを基本としています。そして、課外活動など学生の多様な生活スタイルおよび工学系3学群の基礎専門科目の履修といった学生の移動に対応すべく、2キャンパス間を結ぶシャトルバスを運行します。また、高知市内に、経済・マネジメント学群学生専用のドミトリー(学生寮)があります。