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「高知工科大学でサイエンス・カフェを」という動きが始まっている。
サイエンス・カフェとは、コーヒーなどを飲みながら、第一線で活躍する研究者から最新のサイエンスやテクノロジーについての分かりやすい話を聞いたり、直接質問したりする集まり。1998年頃イギリスで生まれ、日本でも東北大学などいくつかの大学がスタートさせている。
高知工科大学のサイエンス・カフェの「言い出しっぺ」は、山本真行准教授(電子・光システム工学科)。画像情報処理や信号処理技術を駆使して宇宙の神秘を探究し続ける、永遠の天文少年(?)である。山本氏の「志」に共鳴し、高知県内の高等学校の先生や、高知工科大学の職員などが参集し、サイエンス・カフェ実施の具体的プランを検討しよう、というところまで辿りついた。
新しいことを始めるのは、簡単ではない。ゼロからのスタートも容易ではないが、さらに難しいのは、既存のものにとらわれず、新たなモノやシステムを構築することだ。思えば、高知工科大学は恵まれていた。何もない、ゼロからのスタート。新たな大学作りには、膨大なエネルギーと情熱が必要だったが、それを阻む「既存の壁」はなかった。そして開学10年。大学としての地歩は、次第に固まりつつある。教育界や産業界からの評価もどんどん高まっている。しかし少しでも現状に安住しようという思いが芽生えた瞬間から、大学は硬直化し、成長する力を失ってしまう。
もっとも、それは杞憂に過ぎないようだ。広く学外の人たちと交流し、サイエンスやテクノロジーの魅力を伝え、知的な喜び、楽しさを共有したいと動き出した山本氏。その山本氏を「おもしろい、どんどんおやりなさい」と後押しする大学。こんな自由闊達な気風がある限り、高知工科大学が「既存の壁」を前に、立ち往生することはなさそうだ。
新しい年。新たな10年に向け歩みはじめた高知工科大学から、今度はどんな「スゴい!!」が飛び出すのか、楽しみだ(こ)
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