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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?大学共通科目(自然科学分野等科目)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 コンピュータリテラシー 
担当教員 福本 昌弘 
対象学年 1年  クラス 学部:自然004 
講義室 K−WS  開講学期 1学期 
曜日・時限 月5,木5  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的
 コンピュータリテラシーとは、一般的にはコンピュータの使用法を知ることである。しかし本学科では、使用法を知ることのみならず、コンピュータの利用法を身につけて道具として使いこなし文化としてのコンピュータワールドに参加できるようになることと定義する。この授業では、情報システムと通信ネットワークが形作る世界に参加し、その世界観を身近なものとすることを目標とする。目標達成のため、次の2段階を踏む。
 第1段階ではコンピュータを使用できるようになることを目的とする。まず、ログイン・ログアウトやWWWを用いた情報閲覧について修得する。次に文章作成を行うため、キーボード入力、日本語入力、エディタの使い方などを身につける。その過程で、システム構成とファイルの概念を述べる。
 第2段階としては、ネットワークコミュニケーションを取り上げて重要性を理解し、その素晴らしさを十分に体得することを目的とする。ネットワークコミュニケーションに参加するためのネチケットやリスク管理を理解した後、実際に情報発信を行う。情報発信には2つの形態がある。第1の形態としては電子メールであり、この利用方法を身につける。第2の形態としてはHTMLであり、その書き方を述べ、ホームページ作成を行う。
 最後にここで学んだことが、コンピュータシステムやネットワークシステムの中でどのように実現されているかの概略を学ぶ。そして、メディアとしてのコンピュータに興味を持ち、自発的に次の段階に向かう気持を育てる。
 
授業の詳細2 授業の進め方
 K-WSのMacOS X端末上のソフトウェア、または、情報講義室で貸与したノートパソコンを用いた講義と演習を行なう。

授業の目標
(1)コンピュータの使用法が習得できるとともに、文化としてのコンピュータワールドへ の理解力がつく。
(2)技術者に求められる日本語能力である文章作成、自己表現、レポートの書き方などが コンピュータを通じて涵養される。
(3)ネチケットを学習することにより技術者としての倫理がわかるようになる。
 
授業の詳細3 授業計画

1.はじめまして
 コンピュータリテラシーとは何かについて根底に流れる思想を講述する。また、今後の講義の進め方についての説明を通じて大学での講義の進め方を述べる。K-WSのシステムならびに、K-WS教室で守るべきルールを説明する。

2.コンピュータの利用
 ログイン、ログアウトの手順を説明する。認証の重要性を述べ、個人個人のパスワード管理などについて説明する。また、電源のon-off、アプリケーションの起動法を述べ、Mac OS XというOSでのウィンドウ操作やメニュー操作を説明する。

[作業課題1] 大学で用意したパスワードを各個人が設定するパスワードに変更する作業を次回に行う。授業で説明したパスワードの満たすべき条件を全て満足するパスワードを次回までに考えてくること。

3.WWW
 まず最初に、パスワード変更を行う。次に、インターネットの仕組みについて概略を講義する。キーボード入力を伴わない情報検索(インターネット上での情報散歩)を説明し、情報散歩の手法を講述する。実用性と同時にネットワークに対する興味を持つことを目的とする。また、ポインティングデバイス操作について述べる。

4.エディタによる文書作成
 エディタを起動して文字入力を行う。キーボードの基本的な使い方、タッチタイピング、エディタの編集機能について説明する。それとともに、計算機の効用(記憶、再編集等)についても解説する。

5.日本語文書編集
 エディタと日本語フロントエンドプロセッサを用いた日本語入力について述べ、ローマ字による日本語入力方法や漢字変換などについて説明する。また、文章のオープンとセーブについても言及する。

6.文書とファイル
 ファイルの概念とシステム構成を述べた上で、ファイル操作を説明する。また、文書ファイルについて、テキスト形式・RTF形式などについて述べる。本質的なリテラシーの考え方に基づいた文章の書き方について解説する。

【演習1.文章表現課題】 情報学群で開講されている専門科目のシラバスをWWWで調べ、興味を持った科目の内容や他の科目との関連、情報技術への関与などについて考え、エディタでレポートを作成する。
 
授業の詳細4 7〜8.個人用ノートパソコンの使い方
 貸与したノートパソコンの利用方法を習得する。また、学内ネットワークにアクセスする際の基本的な作法を身につける。これによって、自宅での講義レポート作成や自主学習も期待できる。

9.電子メール
 計算機システムが重要なメディアであることや、ネットワークコミュニケーションの素晴らしさについて述べる。またネットワークコミュニケーションに参加するためのネチケットやリスク管理についても述べる。その後、電子メールアプリケーションの利用方法について、メールの受信・送信、署名の作成などを説明する。

10.電子メールの活用法
 電子メールアプリケーションに関し、電子メールにおけるメールの返信、メール管理、ファイルの添付について説明する。また、必要にして十分なメールを書くための方法について議論する。

[作業課題2] 他の学生にメールを送信する。また自分宛に来たメールに対してコミュニケーションが成立するように返信する。

【演習2.ネットワークコミュニケーション課題】 教員宛に情報ネットワーク利用に関する情報を連絡するためのメールを送信する。本作業を通じて、K-WSにおけるネットワークコミュニケーション、および、日本語コミュニケーションの実力を養う。
 
授業の詳細5 11〜12.図形描画
 図形描画ツールを用いた図形描画を行う。また、図形ファイルの出力形式とそのファイルの利用法についても述べる。図形も表現形式のひとつであり、効果的な表現について考える。

13〜15.ホームページ作成
 まず、情報発信の形態としてのWWWについて述べ、メディアリテラシーの概念を説明し、マークアップ言語であるHTMLの基本について述べる。次に、文章の構造を与える形式のマークアップ言語の概念、および、画面レイアウト・文字の強調等に必要なタグについて述べ、実際にHTML文書の作成を行う。またメディアリテラシーの思想に準拠した見易いページとは何かについて議論する。そして、アンカーとリンクの方法やその他の重要なHTML作成方法を述べるとともに、WWWによる情報検索の方法やレポートの書き方についても説明する。更に、画像の表示方法、箇条書きなどHTML作成の技法を述べ、上達のための方法として、さまざまなWWWのページを見ていかなる技法が使用されているかを学ぶ方法について議論する。

【演習3.ホームページ作成課題】 情報システムや通信ネットワークの最近のトピックスの中から自主的にテーマを設定する。当該テーマに対する種々の意見を取り上げながら自説を展開し、 HTML文書により論説文形式のレポートを作成して提出する。内容とHTML文書(Webページ)と表現力の両観点から評価する。

16〜17.Mathematica
 Mathematicaの概要・機能を述べ、プログラミングについて説明する。

【演習4.数値計算課題】Mathematicaを用いて関数式の計算を行う。

18.まとめ(計算機とネットワークのしくみ)
 これまでの授業で、計算機本体、および、計算機ネットワーク上のいかなる部分を述べてきたかを総括し、体系的に捉えられるように講述する。
 
授業の詳細6 テキスト:
「コンピュータリテラシ −情報環境の使い方−」, 東京工業大学全学情報科目実行委員会 編(昭晃堂, 2001)
ISBN 4-7856-3131-7

成績評価:
4回の演習課題の配点比率ををそれぞれ、文章表現課題:30%、ネットワークコミュニケーション課題:20%、ホームページ作成課題:40%、数値計算課題:10%とする。
●AA:すべての演習課題が特に優れた内容であり、得点が9割を超えるもの
● A:すべての演習課題が優れた内容であり、得点が8割を超えるもの
● B:すべての演習課題が正しい内容であり、得点が7割を超えるもの
● C:すべての演習課題を概ね正しい内容で提出できるもの

履修上の注意:
・情報学群 『履修登録必須科目』
・履修前提科目=なし
・事前の履修が望ましい科目=なし
・この科目を再履修できるのは、病気や休学など特段の事情がある場合、もしくは、教員が特別に認めた場合に限られ、一般には再履修はできない。
・講義内容は情報学群の学生向きに特化している。よって、他学群・他学部からの履修は認めない。

・本講義のより詳細な情報は
http://www.info.kochi-tech.ac.jp/mfukumot/Lecture/CL/index.html
に掲載する。

オフィスアワー: 火曜日 第5時限
 
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