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県産未利用有用植物の活用に向けた農商工医連携基盤の構築と事業化モデル
プランツ・アカデミー

植物資源活用プロジェクトでは、資源植物学的な学術研究と並行して、地域における栽培・原料加工などの事業化を目指しています。そのためには、有用植物に関する幅広い知識を持ち、なおかつ事業経営の基礎を習得した人材を地域の中で育成していくことが必要になります。

そこで、プロジェクトの一環としてプランツ・アカデミーを開講することにしました。オーガニック・アドバイザー認定講座、プランツ・インキュベーションコース、フィールド(野外)授業などのコースを用意しています。詳細はプランツ・アカデミーのホームページをご覧ください。

以下、各回の概要を逐次紹介します。

[オーガニック・アドバイザー] [プランツ・インキュベーション] [フィールド授業]

オーガニック・アドバイザー認定講座:第1回
日 時: 2012年1月8日(日) 13:00~16:00
場 所: マルニ高知店2F COMOサロン
[プログラム]
13:00 開会あいさつ  高知工科大学地域連携機構・教授 渡邊高志
  講義  日本オーガニック推進協議会・理事長 山崎泉
  講義  Plants Academy校長 稲垣典年

カリキュラムについて

オーガニックを学ぶにあたっての基礎知識を学ぶカリキュラムの内容は、下記1)~7)になります。
1)オーガニックアドバイザーとしての心構え『オーガニック』の背景にあるもの
2)有害化学物質とは
3)生物濃縮とは
4)新たな脅威― 「環境ホルモン」
4)界面活性剤も環境ホルモン
5)有害化学物質の代表は農薬
6)農薬、化学肥料多用の反省に立つオーガニック
7)食品だけではない「オーガニック」。

受講者は、講義後レポートの提出が必要になります。次回の講義前または講師へのメールでの提出が必修です。講義内容の理解度を深める為のレポートですが,参加された受講者の皆さまからは,ご自分で調べてまとめられた解答もあり大変関心を寄せていることが伺えます。本講義は,なぜオーガニック生産を促進していかなければならないかに繋がっていく大切な部分になります。また,食物連鎖による生物濃縮を経ながらPOPs (有害化学物質)が濃縮され、地球上の食物連鎖の上位に位置する動物群に重大な奇形や健康障害があらわれるのです。健康や環境に悪い影響を与えるものに有害化学物質などがあり,現在までに解っている化学物質の総数は2009 年時点で5,000 万と考えられ,その中で有害とされるものは約1,500 物質とされています。講義の中では,オーガニックの身近な疑問について質問形式で説いていきます。(渡邊記)

渡邊高志
高知工科大学渡邊高志教授

受講者の感想
「オーガニックアドバイザー講座 第1章 を受講して」
オーガニックという言葉を最近よく耳にします。自然の力で作られたものというイメージがありますが、多くの人が言葉は聞いたことがあっても、詳しくは説明できないのではないでしょうか。
オーガニックアドバイザーとは、衣・食・住に関わるオーガニックの基礎知識を身につけ、健康で安心・安全な暮らし全般のアドバイスができる人のことを言います。
今、アトピーや花粉症など昔はなかった病気や症状が増え続けています。いろいろな化学製品が出回っているなかで、私たちは知らず知らずのうちに体に悪いものを使い、併用することで新しい病気を生み出しているのです。農薬をはじめとする有害な化学物質から私たちの身を守るためにも、オーガニックに対する知識はますます重要なものになってきています。
今回の講座では、国内におけるオーガニックの基準である有機JASの理解から、オーガニックを学ぶにあたっての基礎知識を学びました。

オーガニックの背景には、有害化学物質の厄介な性質があります。有害化学物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)や農薬のDDTが、先進国で既に使用禁止になって数十年経ってから、遠く離れた北極圏の哺乳類の体内から高濃度で発見されたという事例があります。高濃度の有害物質を取り込んでしまった生物は、免疫力が低下したり、雌雄同体の個体や奇形児が生まれたりと、事態はかなり深刻です。都市圏から離れ、環境汚染とは無縁の北極圏に生息する生物たちに、このような異常が見られるということは、温暖化と同様に、私たちに地球規模で環境問題を本気で考えなければならないということを警告しています。
有害化学物質は、自然環境で分解されず、また大気や海水に混じって地球規模で移動し、そして生物の脂肪組織に濃縮されやすいという性質を持っています。そのため、弱肉強食の食物連鎖の頂点にいる生物に、最終的に濃縮された有害物質が取り込まれ、大きな被害を与えるのです。
農薬は工場だけで使われるのではなく、実は私たちの毎日の食事の中にも入り込んでいます。メチル水銀は日本国内で使用されなかったものの種子の農薬(殺菌剤)として利用された結果、地球規模で見ると川や湖でしばしば発見されます。これは魚やそれを補食する私たち人間など他の生物に深刻な健康被害をもたらすので、厚生労働省でも妊婦へは魚介類の節食をするように呼びかけています。
農薬だけではなく、合成化学肥料も合成化学物質でできています。自然界にはなかったものを私たちが作り出してしまったために、それが分解されず、私たちの体内や周りの環境に残留し続けているのです。
第二次世界大戦で世界は食糧難に見舞われ、人口が急激に増加したことから、効率的な農業が求められました。しかし、化学的に合成された農薬や肥料が使われるようになると、農業は環境を破壊する産業へと変わってしまいました。農薬は、病害虫や雑草などの防除などを目的として農作物に散布されますが、目的とした作用を発揮した後なくなるわけではありません。作物に付着した農薬が収穫された農作物に移ったり、農薬が残っている農作物が家畜の飼料として利用され、ミルクや食肉を通じて人の口に入る事もあります。このようにして、農薬は多くの野生生物や人にも被害をもたらしたため、徐々に農薬や化学肥料を一切使わない現在の「オーガニック農法」が世界各国に広がってきました。

オーガニックという言葉は、元々はギリシャ語のorganから派生した言葉で「内臓、器官」を意味しますが、それが転じて「生命体の」という意味を持つようになりました。オーガニック農法が誕生してからは、環境に負荷をかけない農業と健康に配慮したものを示す使われ方もされるようになりました。日本語に訳すと「有機」となります。
正しいオーガニック商品には、登録認定機関という第三者機関が、その生産や製造方法が有機JAS規格を守って作られたことを認証する「有機JASマーク」というマークがついています。オーガニック農法によって生産される農産物は、食べ物だけではありません。衣類や化粧品の多くも、綿やハーブなどの農産物から作られています。商品を選ぶ際に、このマークがついていれば、安心・安全だと考えてよいので、正しいオーガニック商品を選ぶのは、実はそんなに難しいことではないのです。
オーガニック商品は他の商品より値段が高めだと感じるかと思います。それは、商品の値段の大部分が輸送費にかかっているためです。ヨーロッパやアメリカなどでは農業のおよそ20%前後が有機農業になっていますが、日本は2010年時点で有機農業は全農地のわずか0.19%しかありません。消費者がオーガニックを支持すれば、日本のオーガニック生産者も増え、安心・安全な食物も安く手に入れることができるようになるでしょう。

私たちのこれからの日本を、そして地球全体の環境問題や人類の健康を考えていくためにも、オーガニック農法は大変重要なことなのだと感じました。(受講者(渡邊研)記)

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講師:日本オーガニック推進協議会の理事長、山崎泉氏

 

 

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講師:Plants Academyの校長、稲垣典年氏

 

 

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受講者のみなさん

 

 

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講義終了後の薬膳料理の試食会



オーガニック・アドバイザー認定講座:第2回
日 時: 2012年1月 14日(土) 13:00~16:00
場 所: 高知県立牧野植物園内アトリエ実習室

第2講(第2章) 講師:杉谷あきの(日本オーガニック推進協議会)
「オーガニックの歴史と、第三者認証について」の基礎知識を学ぶカリキュラムの内容は、下記2-1)~2‐3)になります。2-1)環境と調和した農業から「工業」的な農業へ,2-2)オーガニックの国際規格―Codex,2-3)ポイントは利害関係のない第三者認証。
第3講(第3章) 講師:杉谷あきの(日本オーガニック推進協議会)
「オーガニック(有機JAS)食品の作りかた」の基礎知識を学ぶカリキュラムの内容は、下記3-1)~3‐3)になります。3-1)第三者機関(登録認定機関)とは,3-2)有機JASの種類,3-3)有機農産物の作り方。
特別講義(第2回) 講師:渡邊高志(高知工科大学地域連携機構)
題目「マクロビオティックと漢方薬に用いられる薬用植物の考え方」

  受講者は、前回(第1回)の講義レポートの提出が必要ですが,講師による第1講(第1章)のおさらい講義をすることで,理解度を深めて行きます。本講義は,なぜ環境と調和した農業が大切なのか理解し,環境と調和して行われてきた農業が「工業」的なものに変わった結果いろいろな弊害に繋がっていることを正しく知ることが大切です。また,昨今のオーガニックブームとは一線を画し、オーガニック(有機)という言葉の持つ本質を学び、言葉の信頼性の根源はどこに由来するのか、第三者認証を受けた有機JAS農産物を例に解説します。受講者はオーガニックの背景にある環境問題について,世界規模で取り組むべき過去の悪しき環境破壊ついてとりあげ質問形式で説いていきます。(渡邊記)


講師:日本オーガニック推進協議会・杉谷あきの氏

 

受講者の感想
講義第1部(第2講)では、先週の授業内容を、生徒の授業理解度の確認も含めて復習するところから始まりました。講義は第1部・第2部(第3講)を通して「オーガニックの歴史とオーガニックが社会的信頼を成立できる、その仕組み」について学び、オーガニックを取り巻く農業界のことや、社会問題やオーガニックの基準を作ることの重要性を知ることができ、貴重な講義であったと思います。また今日の講義でオーガニックについてより多くの興味や好奇心を抱きました。というのもオーガニックという制度を成立させるシステムを知る事で消費者と生産者と管理する側の三者の思想が垣間見れ、講義を含めオーガニックを考える上での重要なポイントが掴みやすくなったからです。
今日の講義でオーガニックという制度を支えているものが、オーガニックの基準と認定機関であることを知りました。講義では、まずは農業が歩んだ道程から、オーガニックの基準が作られ、認定機関が生まれるまでを第1部(第2講)で学びました。私は農業中心に歴史を学ぶことは初めてで、「本来、農業は自然と調和しながら生産するものであった」という昔の農業の歴史の始まりの一文からとても興味がわきました。この農業の歴史を語る最初の一文は、今日の講義第三部(特別講義)で渡邊先生が話された、昔の医学者の「人体は自然の縮図である」という思考に関連した、食物の生産方法だろうと後で思いました。 


 

 

 

 

 

私は、農業が生まれた時、すでに農業はオーガニックであり、食の安全と安心を求めてオーガニックを求める今の社会を思うとわだかまりを感じます。農業は歴史の中で生産性を求めるあまり、生物の生態を破壊し、環境破壊を生み、いくつも社会問題を引き起こしてきましたが、しかしそのきかっけは生命を守るためであり、食糧安定生産を望んだからであり、現在の繁栄に多大な貢献を果たしただろうと思います。さらに70億人にまで膨れた世界人口と食糧問題を考えると麻薬のような依存性が無いにしても、切っても切れない状況にあるのではと思いました。まだまだ農薬がもたらす社会問題は続きそうに思え、オーガニックの思想は暮らしの安全と安心を守る上でこれからさらに大切になるだろうと思います。ただし、食糧問題も見過ごせず、オーガニックでありながら世界の人口を支える食糧生産などありえるのだろうかと疑問に思います。しばらくは生産量を求める農業と、安全安心という質を求める農業が並行する社会になるのではないでしょうか。

歴史の話しでは昔の農業風景を感じられるトピックがいくつか紹介されていました。例えば昭和30年代の日本の田んぼにはイナゴが沢山いて、農村地帯では学校行事の一環として「イナゴ取り」をしていたという面白いトピックがあげられていました。また、江戸時代では農作物の害虫は悪霊によってもたされるものとして、悪霊をわら人形に移し、村境に送り出す風習などがあったそうで、夏の風物詩の怪談ででてくるわら人形が連想され、歴史の面白さを再確認しました。

国際的なオーガニックの基準が生まれ、それを利害関係のない第三者が基準に沿って作られたかどうかチェックすることでオーガニック商品は信頼を得る事ができます。第2部(第3講)では、この第三者にあたる有機JASの認定機関の話しと有機農産物の作り方を学びました。学習すればする程に、有機農産物を作るには、想像している以上の苦労が付いて回りそうだと思いました。というのも、農薬などの汚染物質は撒いた時だけが問題ではなく、近隣から風や水にのって来るからです。また自分が持っている農地が昔どういう土地であったかという地歴も重要になってきます。自分がオーガニックを始める以前に汚染との戦いは始まっていて、オーガニックの知識を知った時には遅いのです。つまり、これからの食べ物の安全を守るのは私たちであり記録を残すことが重要であると言えます。昨年起きた原発事故による放射能汚染が、未来の食糧に与える重大な問題であったこともうなずけます。  なぜなら有機JAS認定は作物に対してではなく「ほ場=田圃や畑(作物を栽培するところ)」に対して行われるからです。1度の汚染が取り返しのつかない自体を招く事を知りました。有機JASの認証機関では「ほ場」に対し認定を行い、ほ場で栽培されたものは、全て「有機」の生産物になります。

有機JASではたい肥づくりや、農薬を使わない病害虫防除方法や除草がまとめられており、必ずしも農業従事者だけが必要な知識では無いと思いました。自分たちが暮らす地域を守る上で大切な知識だと思います。考えてみれば、農業で生産されるものは食べるものだけでなく、衣服や化粧品の原材料なども含まれていて、非常に暮らしに深く関わっている事が分かります。また食に限らず、アトピーや花粉症といった化学物質が社会問題視される今、身近にある化学に対し教養を深める意味でも小学生レベルの教育段階から学べる環境が広がってもいいだろうと思いました。なによりこうした身近な食べ物や環境、衣類などから化学や生物に対する知識が学べられるとてもいい教材だと思います。また、食糧に関わる貿易や食糧問題など国際的な内容を含み、環境問題やエネルギー問題といった授業内容を含むと多くの大人から子供まで価値のある授業になるだろうと思います。

最後に授業中杉谷先生から、最近のオーガニックの潮流の中には、食べ物の安全に関心のある生産者や消費者、家族や本人にアトピーなど健康問題がある方といった人だけでなく、ファッション性を重視している流れもあるというお話を聞きました。オーガニックを取りまく社会が、昔も今も、食べ物の安全に対してだけ広がりを見せているわけではなく、売り手と買い手からなる経済社会や、人口の増加に対する食糧生産の課題など、とても深く広がっおり、オーガニックという考え方が広がるには広い見識が必要だろうと思いました。

第3講義(特別講義)では渡邊先生の「マクロビオティックと漢方薬に用いられる薬用植物の考え方」の講義に移りました。マクロビオティックという言葉を時々耳にはしていましたが、ぼんやりとしか知らなかったので、あらためて調べてみるとマクロビオティックとは長寿法を説くものであり、人と生き物と環境のバランスを保ちながら健康の根源を支えるものだそうです。食事に関する作り方や食べ方の作法のようなものかと思っていたら、食材の品質基準なども決められていて内容もオーガニックの考え方と深く関わりあっていました。また「マクロビオティック」は、「マクロ=大きな」「ビオ=生命」「ティック=術、学」の3つの言葉から成り立ち、古代ギリシャ語を語源とした、「自然に即した命のあり方」という意味でした。またその歴史は古く思想家であり、食文化研究家であった桜沢如一が今から80年以上昔の1930年頃に提唱した手法です。オーガニックの思想が始まったのが1924年頃だった事実と照らし合わせると1920年代頃は農業や食文化が大きく変化したのではないかと思いました。1920年代について調べると第一次世界大戦後の時代で、アメリカでは狂騒の20年代と呼ばれ、またヨーロッパでは黄金の20年代と呼び名が付いており、それまでに無いほど、製造業が成長をとげ、消費者の需要とが増え、生活様式の変化があったようでした。戦後の食糧安定の渇望から大量生産の技術の確立と実現を繰り返し、急成長を遂げるその陰で、環境破壊や食文化の再構築を叫ぶ声が上がったのではないかと思いました。   
漢方薬の話しの中で、古代の医学者は自然に対する観察力に優れており、「人体は自然の縮図である」という考え方を持っていたことが紹介され、その言葉が耳に残りました。私たちは自然のルールに従い生命を維持しており、自然に歩調を合わせて生活を営めば、健康な日々を送れるということ学び、オーガニックの考え方は幅広い分野に広がりを持ち、安心した生活を営む上で大切な知識であることを感じられました。

 

 

 

 

 

 

 


 





オーガニック・アドバイザー認定講座:第3回
日 時: 2012年1月21日(土) 13:00~16:00
場 所: マルニ高知店2F COMOサロン
講 師: 許斐直人,守川耕平
[プログラム]
  1部:あいさつ/講師紹介, 2部:第4講(第3章-②), 3部:第5講(第3章-③), 4部:特別講義第3回

第4講(第3章-②) 講師:許斐直人(日本オーガニック推進協議会)
「オーガニック(有機)食品が食卓に届くまで」の基礎知識を学ぶ講義の内容は,下記3‐②‐1)~3‐②‐4)になります。②‐1)オーガニック食品の見分け方,②‐2)オーガニック食品の表示,②‐3)誰が有機JASを貼るか?,②‐4)有機の輸入食品。
第5講(第3章-③) 講師:許斐直人(日本オーガニック推進協議会)
「有機加工食品,有機畜産物,有機飼料」の基礎知識を学ぶ講義の内容は,下記3‐③‐1)~3‐③‐5)になります。③‐1)有機加工食品,③‐2)有機加工食品の種類と表示について,③‐3)有機畜産物,③‐4)有機畜産物の表示について,③‐5)有機飼料。
特別講義(第3回) 講師:守川耕平(北里大学医療衛生学部・客員研究員)
題目「安全性の評価基準について」
受講者は,前回(第2回)の講義レポートの提出が必要ですが,講師による第2講~第3講(第2章,第3章‐①)のおさらい講義をすることで,理解度を深めて行きます。本講義は,オーガニックという言葉が持つ疑問点をチョコレートを例に挙げ,有機加工食品と有機畜産物の違いについて受講者に解り易く解説する。また,受講者は,耳慣れない海外からの輸入品(有機農産物など)について,遠い原産地から運ぶ過程で,味や色が変わらないように酸化防止剤が添加され,時には毒性のある残留農薬が基準値を超え含まれるなど生物濃縮の問題と絡ませて,消費者に商品(食品)が届く過程の監視,即ちトレーサビリティについてしっかり学ぶべき事を質問形式で説いていきます。 (渡邊記)


受講者の感想
講義第1部(第4講)では,大阪校のマスターオーガニックコーディネーターである許斐(このみ)先生による講義から始まりました。許斐先生は,ハンカチなど身近にあるものからオーガニックを伝えていきたいそうです。
授業の初めにはコットンの原料になっている綿花が一面に咲いている美しい写真を見せて頂きました。しかし,その美しい綿花は生産を高める為に強制的に枯れ葉剤で枯らされた後,収穫されるそうです。そうして農薬づけになった物が手元に届きます。また労働者の健康被害も気になります。
話しは変わり,2025年までに農業従事者は1/4に減るだろうと予測されているようです。農林水産省では,国農林業の生産構造,就業構造を明らかにするとともに,農山村の実態を総合的に把握し,農林行政の企画・立案・推進のための基礎資料を作成し,提供することを目的に,5年ごとに行う『農林業センサス』という調査結果を提供しています。この『農林業センサス』によると1955年を境に,5年ごとに100万人〜200万人のペースで農業従事者が減少しており,2005年には,約556万人まで減少しています。単純にこのペースだと2025年には156万人以下となり確かに農業従事者の人口が1/4まで減少しそうです。この現状を改善する為に,どうしたら自分たちの食べものを安定して供給していく事ができるのか,真剣に考えていく必要があります。だからこそ子供たちのためにオーガニックを始めようと言うのが許斐先生の主張です。その許斐先生の活動の1つとして食育ハーブガーデン協会が紹介されていました。こちらの協会では,子供たちとハーブを栽培して,成長したハーブを使って料理を一緒に作る中で自然と触れ合い,未来の地球のことや,思いやり助け合いについて学ぶ活動をされています。

今日の講義第1部では,「オーガニック(有機)食品が食卓に届くまで」について学びました。食品の授業は身近な商品なのでとても興味深かったです。手元にチョコレートがあったので,パッケージの裏面を見ると農縮ホエイ,酒精飲料,野菜色素,トレハロースなど自分が料理をする時には全く使った事も聞いた事もない材料が見られます。こうした耳慣れない材料は,例えば遠い原産地から運ぶ過程で,味や色が変わらないように添加される酸化防止剤のように,味とは関係なく,消費者に商品が届く過程で必要になるものがあるそうす。因に,濃縮ホエイは乳を乳酸菌で醗酵させ,又は乳に酵素若しくは酸を加えてできた乳清を濃縮し,固形状にしたものでした。こうした表示に関する内容は食品表示制度で定められており,消費者庁が担当しています。そうした制度自体意識して聞くのは初めてでした。また商品の裏側には「本品は卵,小麦,落花生を使用した設備で製造しています。」といった,製造設備に関する表記もあります。これは重篤なアレルギーの方への注意喚起表示です。原材料として使用していないにもかかわらず,特定原材料(卵,乳,小麦,えび,かに,そば,落花生)等が意図せずごく少量,混入することがあるので原材料欄外に注意喚起表示をすることが求められています。食品に関する情報を正確に知るには,そうしたアレルギーなど,人がもつ病気についても学ぶ必要がありそうです。食品表示の話しになると,知っていてもおかしくないような事を,私は何にも知らないんだなと思わされます。今日の話しででてきたバターについて成る程なと思うことがありました。バターの色は薄い黄色です。この黄色は草の色だそうです。この草の色は牛が季節ごとに食べている植物の種類で変わってしまいます。その色を調整するために加えるのがベータカロチンです。今の社会は私たちが食べている物の色や味が,いったい何なのか?当たり前にしっているべきことが分からなくなっているように思います。社会にいろんな物が増えたことで分からないことが増えてしまったのではないでしょうか。

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講師:許斐直人氏(日本オーガニック推進協議会)

 

 

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講義第2部(第5講)では,畜産物の話しを中心に聞きました。オーガニックの畜産の話しは環境愛護と動物愛護の視点を中心に考えると理解しやすいそうです。牛は草を主食としますが,草は栄養素が少ないので消化しにくい上に大量に食べる必要があり,胃が4つあります。しかし今は飼料にコーンを与えられています。コーンは消化しやすいので胃が1つしか必要なく,残りの3つが病気になるといった問題が起きているそうです。こうした畜産業の怖い話を今日は2・3紹介して頂きました。特にこれは酷いと感じたのが霜降り牛の作り方です。普通に牛が健康な状態で暮らしていれば霜は筋肉の間に入りません。霜降りが沢山ある,脂身の多い牛を育てるには,塩をなめさせて生活習慣病にさせ,動かないようにさせるなど,不健康にして動かないようにするそうです。凄い話しです。鳥の場合は,3ヶ月で育つところを,生産性を上げる目的で成長ホルモンを与えて,1ヶ月で成長させるケースがあるそうです。1ヶ月で育つ鳥は骨が成長しきらず,走ることが儘ならず,ますます太らせることができます。動物愛護の視点で考えると非常に不自然な育て方です。それがオーガニック畜産物の思想の原点です。畜産物の動物たちがいったいどういう扱いを受けているのか,考えるきっかけになる話しでした。

この畜産の話しの中には,生物濃縮の話しがありました。生物濃縮とは,生態系での食物連鎖を経て生物の体内に化学物質が濃縮されてゆく現象です。飼料の中に健康を害する化学物質が瞬間的には健康被害を起こさない程度にしか混入していなくても,生物の中で自然に凝縮され,健康被害を起こすレベルまで濃度が上がっていきます。それが何十年という長い時間をかけて行われるので分かりにくいことが問題を浮き彫りにすることを拒んでいます。こうした分かりにくいことや,分かっていない食の安全事例として遺伝子遺伝子組み換え食品が紹介されていました。この遺伝子組み換え食品は安全か?危険か?まだ分からないのが現状で正確な評価がまだでていない状態だそうでうす。しかしそれでも食卓に並ぶこともあるのが現状で,将来想像できない健康被害に結びつく怖さを秘めています。そうした情報をもっと社会全体で声をあげて考えていく必要があると思います。フランスでは国家予算でオーガニックのPR事業が組まれているそうです。前回の歴史の授業からオーガニックが国民に広がるのは簡単ではなく,フランスに見られるように国家予算を使ってPRしていく必要があると思いました。今回の講義は許斐先生が講義の始めに話されていたように身近なところから食品の安全を考えさせられる講義でした。また,講義では参考となる映像作品として「フードインク」や「未来の食卓」「複合汚染再び」を紹介されていました。参考本としては「有吉佐和子著/複合汚染」が紹介されました。是非見たいと思います。


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講師:守川耕平氏

本日最後の講義第3部{特別講義(第3回)}では,守川先生がオーガニックの分野に興味を持った理由について話されました。第2部で話しが出たように,食品の安全性の評価基準が,法律や規制が曖昧で確立していないと気づいたのがきっかけだそうです。また,安全性を証明する実験データや研究結果が乏しいのが現状で,健康な人に対して安全性を謳っているだけで,化学物質に過敏な人や,すでに疾患を持った患者に対しての安全性は確認されていないなど,現在の食品の安全評価の甘さを指摘されていました。食品に対しての制度や規制,安全性の評価や安全認証のプロセスなど,まだまだ考える事が山積みであるということを感じました。


 

オーガニック・アドバイザー認定講座:第4回
日 時: 2012年1月28日(土) 13:00~16:00
場 所: 高知県工業技術センター5階 第三研修室
講 師: 渡邊浩幸,渡邊高志
[プログラム]
 

①あいさつ/講師紹介,②第1部:特別講義第4回,
③第2部:特別講義第4回,④第3部講義(後半:試験問題練習)

1部特別講義(第4回)講師:渡邊浩幸(高知県立大学健康栄養学部健康栄養学科・教授)
題目「食品と健康について」講義の内容は,下記の通り。
1.食品とは, 2.栄養素の機能, 3.栄養とは?栄養素とは?, 4.雑食の人間には、栄養素の偏りができる, 5.栄養の営みには、栄養素以外のものも必要。

2部特別講義(第4回)講師:渡邊浩幸(高知県立大学健康栄養学部健康栄養学科・教授)
題目「食品と健康について」講義の内容は,下記の通り。
1.栄養素の基礎知識,2.出生体重と関連して発症する疾患,3.朝食の欠食率,4.サプリメントとは?,5.薬の働き?食品の働き?,6.食品の機能性 ,7.法律で規定されている機能性食品,8.栄養機能食品と、その表示,9.特別用途食品,10.特定保健用食品とは、その適応範囲,11.これからのトクホ。

3部第6講(第4章) 講師講師:渡邊高志  (高知工科大学地域連携機構・教授)
「その他のオーガニック商品-ワイン、化粧品、アロマ、繊維製品などの安心安全について」の基礎知識を学ぶ講義の内容は,下記4‐1)~4‐5)になります。4‐1)オーガニックワイン、有機清酒,4‐2)オーガニック・コスメティック,4‐3)オーガニック・コットン,4‐4)オーガニック・アロマ,4‐5)有機空間。

受講者は,高知県立大学健康栄養学部の渡邊浩幸教授による特別講義として「食品と健康について」を聴講することで現在日本人が抱えてる食育の問題とこれからの食産業の取り組みについて,地中海式料理を高知県の土佐料理に例え講義を追加することでオーガニックアドバイザーとしての素養を高める試みを行う。第3部の講義では講師による第4講~第5講(第3章‐②、③)の基礎知識を基に講義をすることで,理解度を深めて行きます。本講義は,農林水産省と厚生労働省との縦割り行政の中で抱える問題を「有機清酒」を例に挙げ,有機JAS農産物との違いについて受講者に解り易く解説する。また,受講者は,耳慣れないオーガニック・コスメティックやコットンについての疑問を質問形式で説いていきます。(渡邊記)


受講者の感想
本日最初の講義第1部{特別講義(第4回)}では,渡邊浩幸先生が「食品と健康について」話されました。講義は自分の体を知る上でとてもいい内容で,食品から得られる,人間に必要な栄養素についてでした。栄養とは,身体に必要な物質を体外から取り入れ,健康を維持・促進するために利用することだそうです。そして体外から取り入れる物質を栄養素といいます。ここで大切なことは,食品の中に含まれるのは栄養ではなく栄養素であり,栄養素を取り込むことを栄養といいます。私たち動物は,栄養素を他の動物,水,植物,微生物,から摂取し,食物連鎖を形成して,それぞれが生命を保ち,子孫を繁栄させて行きます。食物連鎖では連鎖を続ける意味を知ることが大切だと思います。どこが欠けても連鎖することが難しくなます。また,この食物連鎖の中には,“強すぎる生物,弱すぎる生物はいない”ことに感慨深いところがあります。一定のバランスを維持できない生物は,自ら食物連鎖から外れ,自滅してしまいます。自然の状態では,生物にとって,自分より強い,自分を捕食する側の生物がいる事が,捕食する側の生物と同等に重要ということを学びました。また,生物は食物連鎖の中で様々な栄養素や物質を得ながら,代謝(同化と分解)を行います。口から得た食べ物は,体内で自分の身体と入れ替わり続けます。その事を考えると,人間という1つの生物はその他,何百万種もの生命と同時に生きているのだなと思い,不思議な気持ちになります。こうした生命観は,多くの研究者の苦労の結果,行き着いた答えだと思いますが,もしかすると「無宗教の国でしか受け入れがたいものなのかも」と思いました。科学と化学は神に近づきたい一心から始まりましたが,宗教の文化圏ではいったいどれほど距離を縮めることを許してくれるのでしょうか。とても興味深いです。これは,世界で食品や環境を理解する上で根底となる知識が,共有できるのかという問題に関わります。想像以上に根深い問題のような気がしました。講義中の話しでは,ベジタリアンの話しが出ました。日本人の半分の人は植物だけでは生きていけないそうです。理由は,身体に必要なビタミンB12は植物には含まれないからです。ビタミンB12は微生物によってつくられるので,ベジタリアンは抜け道として海藻を取る方法があります。因にモンゴルの人は野菜だけで生きていけるそうです。その理由は,遺伝子レベルの違いで,必要な栄養素に僅かな違いを与えるからです。講義では,サラダ油と天ぷら油が日本人の心理から生まれたという話がありました。商売戦略から分けられた話しや,アリシンとビタミンB1を合わせたものが,タケダ製薬からでているアリナミンだといった貴重な話を聞けました。

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講師:渡邊浩幸教授(高知県立大学)

 

 

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講義第2部{特別講義(第4回)}では,人が消費するエネルギーの話しからダイエットの興味深い話しが聞けました。人が消費するエネルギーは,大きく分けて3つあり,「基礎代謝/生活活動代謝/食事誘導性熱産生」ということを学びました。基礎代謝は寝ていても消費し,呼吸や内臓などをはじめとした生命維持のためのエネルギーを指すとのことです。生活活動代謝は,歩いたり仕事をしたり,スポーツ・エクササイズなどいった活動することで消費するエネルギーのことを学びました。そして食事誘導性熱産生は,食事をするときに消費するエネルギーで,DITと呼ばれます。この人が1日に消費するエネルギーの割合は,基礎代謝が7割,生活活動代謝が2割,食事誘導性熱産生(DIT)は1割だそうです。体を動かして消費するエネルギー量は,意識して動かしてもたいして消費できません。ラクしてダイエットするにはDITを意識して高める方が簡単だそうです。例えば冷たいものより温かい食べ物を食べたり,香辛料が効いたものを摂ると消費エネルギー量が増えるそうです。講義では女性の方がなぜ長生きするかという話しがあり,老化促進の原因となる酸化ストレスを女性の方が軽減しやすく,体内の鉄分が深く関係しているそうです。更年期を迎えるまでの女性には生理があり,定期的に血液中に含まれる鉄を放出しているので,男性と比べ体内に鉄が蓄積しにくく,その有害作用を回避できるとのことです。逆に男性は,生活面で活性酸素が発生しやすい状況にあり,女性と比べ酸化ストレスによる老化促進から寿命の短縮が起こりやすいそうです。なぜ,女性の方が長生きなのか,はっきりした理由はいままで聞いた事がなかったのですっきりしました。今回の講義でも生活に密着した興味深い話が,ここまでに上げた話し以上に沢山ありました。特に胎児期の子供の話しは興味深いものでした。それは,胎児期の栄養不足によって,小さく生まれた赤ちゃんは,大人になってから,高血圧や心臓病,糖尿病などの成人病のリスクが高くなる,というものです。これは成人病胎児期発症説という学説でイギリスのサウザンプトン大学医学部のデイヴィッド・バーカー教授が20年ほど前から提唱し始めた説です。大人になってからなぜ成人病のリスクが高くなるかというと,例えば胎児の腎臓が作られていくある特定の時期に,栄養不足が起こると,腎臓糸球体の数が少なくなります。いったん減った腎臓糸球体は,再び作られることは無いので,生まれてからずっと負担を抱え,胎児期から何十年も経ったあとの病気のリスクに繋がるそうです。今後のためにとてもいい話しが聞けました。今日の講義は面白い話が沢山あったのでもっと時間をとって聞きたいと思いました。


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講師:渡邊高志教授

本日最後の講義第3部{第6講(第4章)}は,「ワイン、化粧品、アロマ、繊維製品などの安心安全について」の講義でした。 授業の中で出てきたお酢の化学構造式CH3COOHの話しはとても新鮮でした。普段口にするお酢がこんな数字とアルファベットだけで表記できる事が目新しく,興味深かったです。化学構造式だと,他の食品の式を並べた時に関係性が垣間みれ,普段目にする食品名とは違った見方ができます。食品以外にもオーガニックが関わる物は多く,植物が原材料として関わるものが身の回りに多いことに気づかされます。特に化粧品は肌に触れるものなのでもっと詳しく聞きたいと思いました。参加者に女性が多いのでぜひともオーガニックを踏まえた上で化粧品についての講義を別コースで設けて頂きたいです。   

 今回の授業を受けて,私はオーガニックや環境について多くの人が共感するために何が必要か気づきました。それはオーガニックや環境に関する知識を専門的ではなく横断的に体系づけて説明する事です。専門的な解説だけでは,どうしてもその分野から外れた解説が曖昧であったり,迷信めいていたり,聞いている方が理解しがたく,勝手な解釈を進めてしまいます。このオーガニックや環境に関する知識や理解は,日本だからこそ共有しやすい,新しい未来の叡智であると私は思います。学校教育で,理科や数学,国語,社会のように分断された教育が行われるから,学校での勉強が社会に出てから何の役に立つのか分からない児童を生んでしまうのです。本来,学習と生きていくことは切っても切れない関係のはずです。もし人間が生きていく事に学ぶことが必要なければ,学習する行為は生まれなかったでしょう。オーガニックや環境に対する理解は生きていく事と分断して行うことができません,だからこそ,そこに新しい日本の教育モデルの未来があるように思います。オーガニックや環境に対する知識は,これからの社会を考えて行く上でとても重要です。なぜなら社会や国民の健康と安全は文化,農業や産業まで,国の安全や経済にまで深く関わります。そういう意味でプランツアカデミーができることは,とても大きいように思います。

 

オーガニック・アドバイザー認定講座:第5回
日 時: 2012年3月3日(土) 13:00~16:00
場 所: マルニ高知店2F COMOサロン
講 師: 山崎 泉
[プログラム]
 

①講義第1部(試験直前講義)
②オーガニック・アドバイザー試験

1部特別講義(第5回)講師:山崎泉(日本オーガニック推進協議会・理事長)
題目「これまでの復習」

2部特別講義(第5回)講師:山崎泉
題目「オーガニック・アドバイザー試験」

 

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受講者の感想
 今日の講義はオーガニック・アドバイザー試験の直前講義でした。試験前ということで、試験のポイントを抑えたまとめの講義を行ってくれました。そこで今日は、これまでの「プランツアカデミー・オーガニックアドバイザー」を受講して思った、まとめの感想を書いてみたいと思います。
 今回の一連の講義で私が1番興味を持ったのは、植物から始まる、有機物の循環の話しです。オーガニックについての話しをする上で必ず耳にする「有機物」という言葉があります。有機物とは炭水化物やタンパク質など,生物が作り出す化学物質のことをいいます。そして地球上で植物だけが自給自足で自分の体を作り上げ,有機物をつくることができるのです。生態系の学問では,こうした植物のことを生産者と言います。この生態系の話しの中で重要なのは「独自に栄養分をつくれるのは植物だけ」ということです。これに対して,微生物や動物は,植物が用意してくれた有機物や,ほかの動物を栄養分として摂り込まなければ生きられない従属栄養生物といいます。動物や微生物は多くの有機物を栄養として体内に摂り込み,それを無機物に変える時に得られる化学エネルギーで生活しています。こうした,有機物を生み出す植物(生産者),有機物を食べて暮らす動物(消費者),生きるためのエネルギーを得るために有機物を分解する微生物(分解者)の循環が生物社会を成り立たせる物質的基盤になっています。そしてこうした知識の元に、考えだされた考え方がオーガニックです。私たち生物社会が循環して、生き続けるために大切な授業だったと思いました。

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講師:山崎泉(日本オーガニック推進協議会・理事長)

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