top Return
将棋の魅力と人生(2005/02/05)
講師
永森 広幸先生(南海王将)
講演内容
  1. 将棋の歴史・文化
    • 起源はインド
    • 西洋ではチェスとして、東洋では将棋、囲碁、中国将棋、シャンチーとして定着。将棋とチェスは兄弟関係、将棋と囲碁は親戚関係にある。
    • 日本では、平安室町時代に定着し、江戸時代には"城将棋"として盛んになる。600題が作られた。羽生名人が、この内の100題を解くのに5〜6年かかった。
  2. 将棋のルール解説
  3. 将棋とチェスとの関係
    • チェスの手数:10の6乗手
    • 将棋の手数 :10の120乗手
  4. 将棋の楽しさ
    • 意外性
    • 逆転のゲーム
    • 自由な発想
    • 老若男女無関係に楽しめる
    • 駒を取る楽しさ
    • 考える楽しみ
    • スリルがある
    • 自己表現出来る
    • 駆け引きがある
  5. 将棋のミステリー
    • ミステリー1:先手必勝か?
                     オセロ:X、囲碁:○、チェス:△、将棋:?
    • ミステリー2:最善の戦術は何か?
    • ミステリー3:流行戦法に周期があるか?
    • ミステリー4詰め将棋の上限はどこまでか?
      1. 江戸時代:611手(伊藤少年:煙詰め)
      2. 昭和30年:800超手
      3. 昭和57年:900手
      4. 昭和61年:1525手(橋本コウジ)
    • ミステリー5:五角形の駒形の訳は?
    • ミステリ−6:取った駒を使うルールは何故考えられたのか?
  6. 将棋と人生
    • 将棋と人生初級者には初級者の人生が、・・・・有段者、高段者までの人生あり。
  7. 将棋の知恵
    • 駒=金ならば、将棋=経済活動
    • 駒=人ならば、将棋=経営、政治活動
    • 駒=国家ならば、将棋=外交活動
    • 駒=言葉ならば、将棋=対話、情報活動
学生の感想
  • 人生は一局の将棋なり。自分の人生に待ったは出来ない。後戻りもできない。今を大切に生きろということだと教えられた。
  • 将棋と人生という一見にても似つかぬ2つの事柄を見事結びつけていた。
  • 山田にこんな人が居ることに驚いた。
  • 将棋を通していろいろな世界観が在ることを知らされた。
  • 様々な考え方があり奥が深い。
  • 将棋とは、人生であると説いた所に、将棋を人生としたのが面白かった。
  • あらためて将棋は深いものだと思い知ったから。
  • 全体を見るのが苦手なので勉強になった。
  • 将棋を日常生活に置き換わる点に感銘を受けた。
  • 楽しかった。
  • 将棋の打ち方と人生が関連の在るものだと知って驚いた。私は将棋については駒の動きしか分からないけれど、永森先生の話を聴いて、将棋についてもっと知りたいと思った。
  • 学長−永森対決がみられたこと
  • 学長が面白かった。
  • 将棋は哲学である。
永森先生
やさしく解説される永森先生
学長との対局
岡村学長との「投了後」対局