工場見学(2004/9/30)
- 趣旨
- 四国の技術系の学生を対象に、四国県内のものつくりの現場見学や経営者との交流を実施することにより、将来の、四国の産業や技術振興を支える
人材を育てることを目的として、四国経済連合会様により企画された「大学生のための工場見学」計画のご案内を頂き、その目的に大いに賛同し、共催として実施させて頂いた。
- 見学先
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- 日亜化学工業株式会社(徳島県阿南市上中町岡491番)
「20世紀中には絶対無理」といわれた夢の"高輝度青色発光ダイオード"
を開発して有名企業となった。
- 四国化工機株式会社(徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10の1)
液体食品の充填包装システムのトップメーカー
- 参加者数
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- スタディスキルズ履修学生を対象に、自主的な参加申込により参加者を募った。
- 学生31名、引率教員4名、四国経済連合会随員2名の計37名の参加であった。
- 定員を超える積極的応募があったが、授業との重なりや諸都合により参加を断念した多くの学生がいた。彼らもまた陰の積極的な参加者として明記しておきたい。
- 実施状況
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- 見学先の選定
独自の技術を有する四国圏内企業中より上記の2社を選定し、四国経済連合会調査部の調整を頂き決定した。
- 学生への参加呼びかけ
見学目的と見学先を明示して、自主的、積極的な応募を待った。
- 事前の学び
担当引率教員による事前講義を行い、参加学生の見学意識の高揚を図った。
- 見学
午前、午後各1社の見学を実施。学生からは積極的に多くの質問が出され、訪問時間の関係上、質問をストップされる場面あり。
- アンケートによるフォロー(アンケートに見る学生の姿)[要約]
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- 事前調査をしたか。A社:81%実施、B社:74%実施
- 見学に期待するもの
- 工場の実態を見たい。工場の雰囲気を知りたい。
- 開発の取り組み方を知りたい。開発の工程を知りたい。
- 企業とは何か知りたい。企業を見て自分を考える。
- 企業に対するイメージと実態の相違を知りたい。
- 管理体制を知りたい。
- 製品との直接的な出会いを。
- 外の企業を知りたい等。
- あなたの目的は達成出来たか。87%達成出来た。
- 印象に残ったものは
A社
- ダイオード使用の大型ディスプレイに圧倒された
- 知恵を絞って開発に取り組んでいる。
- 製品の用途の広さ。
- 製品の生活への浸透度。
- ニーズにあった開発、創造的な取り組み。
B社
- 現場まで見せてくれた
- 作業者の真剣な姿。
- 丁寧な対応。
- 知恵を絞っての取り組み。
- 開発技術の積み重ねの重み等
- 質問が出来たか:・質問できた:65%
- 見学会の反省は
- 質問が出来なかった。
- もっと多くの質問を準備すべきであった。
- 説明は前で聞くべきであった。
- 準備した質問が出来なかった。
- 受け身ではいけないと感じた。
- 企業の凄さに圧倒され自分を表現できなかった。
- もっと事前の調査が必要であった。
- メモがあまり取れなかった。
- 積極的に聞けなかった。
- 集中力に欠けた等。
- 今後、見学会は必要か 100%必要
- どんな企業を見たいか:電子・機械工場、IT関連、環境関連、食品等
- 見学会企画に対する意見
- 独特の技術を持つ企業を見たい。
- 早い時期から企業見学の機会がほしい。
- 海外企業の見学もしたい。
- 継続して欲しい。
- 近くの企業の見学もして欲しい。
- 環境関連企業も見たい。
- 中小企業も見たい。
- 人数が多すぎないか等。
- 総括
- 学外との接触のチャンスの少ない1年生に取って、今回の企業見学は、やがて踏み出す企業社会との第1回目の接触であり、多くの事を各自が学ぶ事が出来た大変意義の深いチャンスであった。
この好機を与えて下さった四国経済連合会に対し心から感謝を申し上げます。
諸事情により参加を断念した学生が多く、見学継続の希望が多い現状を考え今後も積極的に学生が企業を学ぶ機会を創出して、社会に役立つ技術者の礎創りを心掛けて参ります。