古典戦略とナッシュ平衡
それではここから少し系統的にゲーム理論の説明を行っていこう。
この解説ではプレイヤーがアリス(A)、ボブ(B)二名で、それぞれが二つの戦略「0」と「1」を選択肢に持つようなゲームを考える。往々これを略して「2x2ゲーム」と称する。一般的にはこれはAとBの利得マトリクス
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| MA= |
[ A00
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A01 ]
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[ A10
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A11 ]
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, |
| MB= |
[ B00
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B01 ]
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|
[ B10
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B11 ]
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(3.1)
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プレイヤーが戦略0、1を選択するという「純粋戦略」を
という行ヴェクトルで表してみる。今アリスが戦略0と1を夫々確率 x0 、x1での割合で混合して選択するという「混合戦略」をとるとすると、それはヴェクトル
で表す事ができる。ここでもちろん全確率は1という条件 x0+ x1 = 1 を置かねばならない。同様にボブが戦略0と1を夫々確率 y0 、y1の割合で混合して選択する混合戦略 ( y0+ y1 = 1) は
で表せる。いま行ヴェクトルに対応する列ヴェクトルを記号 + で表すとする。例えば
少し考えると、このときにアリスが期待できる利得 ΠA(x, y) は(3.1)の各エントリー Aij に、対応する事象の起こる確率 xi yj をかけてすべての成分を足し合わせればよい事が判る。全く同様にボブが期待できる利得 ΠB(x, y) は Bij xi yj を i, j = 0,1 で足し合わせればよい。これらは上のマトリクスとヴェクトルを使って書くと
である。
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