電子講義:量子ゲーム理論

全卓樹

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    量子ゲーム理論(4-1)

量子純粋戦略:調停者と戦略交換演算子

プレイヤー二人の確率戦略をいっぺんに指定する連結確率戦略 z というものを x と y の直積

[x0y0]
z(x,y) =
x * y =
[x0y1]
[x1y0]
[x1y1]
(4.1)

で定義する。これに対応して4x4の対角形をした新たな利得行列

[ A00
0
0
0 ]
A =
[ 0
A01
0
0 ]
[ 0
0
A10
0 ]
[ 0
0
0
A11]
 ,
[ B00
0
0
0 ]
B =
[ 0
B01
0
0 ]
[ 0
0
B10
0 ]
[ 0
0
0
B11]
(4.2)

を導入し、さらに要素の詰まった4ヴェクトル

[1]
f =
[1]
[1]
[1]
(4.3)

を定義する。これに対応する列ベクトルを

f+ =[ 1, 1, 1, 1 ]
(4.4)

とかくと、すぐにわかるように

ΠA(x, y) = f+ A z(x,y) ,
ΠB(x, y) = f+ B z(x,y)
(4.5)

という、利得を4ヴェクトルと4x4行列から得る表式が得られる。

いま z を「半分に割った」4ヴェクトル

[√(x0y0)]
r(x,y) =
[√(x0y1)]
[√(x1y0)]
[√(x1y1)]
(4.6)

を定義すると、(4.5)はさらに

ΠA(x, y) = r(x,y)+ A r(x,y) ,
ΠB(x, y) = r(x,y)+ B r(x,y)
(4.7)

と書き直す事ができる。これは(3.6)の単なる形式上の書き直しで、なんら新しい物理的内容は含まれていないのは勿論であるが、どこかでお目にかかったような式では無いだろうか。

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