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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?放送大学科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 道徳教育論 
担当教員 放送大学 
対象学年 2年,3年  クラス 学部:人社002 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 集中  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 「主任講師」
新井 郁男 (上越教育大学名誉教授)
犬塚 文雄 (横浜国立大学教授)
林 泰成 (上越教育大学助教授)

「全体のねらい」
道徳性を身に付けることは、人間の発達における重要な課題の一つである。特に、青少年時代における道徳性を身に付けるための教育は、生涯学習の土台を形成するという意味において極めて重要である。この科目では、このような観点から、学校、家庭、地域という環境における道徳教育の実態、在り方、課題などについて考える。
 
授業の詳細2
道徳教育の意義: 道徳教育が現代社会において、どのような意味で重要であるのか、青少年の人間形成および社会の存続といった観点から考える。

道徳教育の歴史: 明治時代に近代的な学校制度が始まってから現在にいたるまで、日本の道徳教育はどのように変遷してきたのか。制度論や思想史などさまざまな観点から検討する。

学習指導要領と道徳教育: 学校における道徳教育は、法的拘束力をもつと考えられる学習指導要領によってその目標や内容が定められている。その歴史的変遷と現行の学習指導要領の規定について考える。

道徳的社会化: 社会が望ましいと考える価値観、態度などを個々人が内面化する過程としての社会化のメカニズムについて、社会学的な観点から検討する。

道徳性の発達: 道徳性とは何か。また、それはどのように発達するのだろうか。ピアジェやコールバーグらの心理学的な研究に依拠して、そのメカニズムを検討する。
 
授業の詳細3
理性の道徳教育: 学校において道徳の授業はどのように行われているのだろうか。具体的な道徳授業のやり方として、まず、道徳的判断力の育成を目指すモラルジレンマ授業を取り上げる。

感性の道徳教育: 道徳授業でめざすべきものは判断力の育成だけではない。感性を育むこともまた重要視されなければならない。そこで、感情を育む方法として、感動資料を用いた道徳授業と、価値明確化による授業を検討する。

行動の道徳教育: 道徳性は内面的なものであるととらえられるが、それを実践に結びつけるにはどうしたらよいのだろうか。具体的に行動のしかたを学ばせる必要はないだろうか。そうした指導法のひとつとして、モラル・スキル・トレーニングと、そこで用いられる技法としてのロール・プレイングについて検討する。

道徳教育と教育臨床: 「始めにペーシング(子どもたちのペースに寄り添う)ありき」の観点から、思いやり行動を発揮することが困難な子どもたちの状況とその背景を明らかにし、道徳教育の目指す方向を具体的に提示する。

道徳教育と生徒指導: 学校における道徳教育の主体である教師のマルトリートメント(不適切な関わり)が子どもたちの思いやり行動を育成する上で阻害要因となっている諸相と背景を明らかにし、その問題の解決策ともなるカウンセリングを基盤としたガイダンスの在り方を具体的に提示する。
 
授業の詳細4
道徳教育と特別活動: 教師の不適切な関わりと並んで、子どもたちの思いやり行動を育成する上で阻害要因となっているピアプレッシャー(仲間関係における同調圧力)の諸相とその背景を明らかにし、特別活動において、ピアプレッシャーの緩和と思いやり行動育成を目指した集団活動として行われている実践の具体例を提示する。

道徳教育と教科・総合的な学習: 道徳教育は道徳の時間だけに行われているものではない。教科の学習を行っているときにも、また、総合的な学習の時間にも、道徳教育的な働きかけは存在する。そのかかわりについて検討する。

道徳性と社会・文化: 道徳性が社会や文化によってことなることを、日本の文化を「恥の文化」であるとしたルース・ベネディクトの『菊と刀』などを取り上げて、考える。

地域・家庭における道徳教育: 子どもたちは、学校においてだけでなく、家庭、地域において、また、テレビなどを通して、道徳性を身に付けたり、反道徳的、非道徳的な態度や行動を身につけたりしている。そのような様相を明らかにし、地域や家庭の道徳的教育力について考える。

道徳教育の課題と展望: 第1回から第14回までの考察・検討などを踏まえて、道徳教育の課題を考え、これからの時代・社会における道徳教育を展望する。
 
授業の詳細5 「成績について」
AA:特に優れた成績を示したもの
A:優れた成績を示したもの
B:良好と認められる成績を示したもの
C:合格と認められる成績を示したもの
F:不合格

「開講時期(予定)」
2学期(本登録は7月ごろ)
履修を希望するものは6月末ごろに行う予定の放送大学履修登録説明会に出席し、配布する専用の申請書を必ず提出すること。

「テキスト」
放送大学より送られてくる資料を使用する。

注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒業認定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修を推奨します。)

(その他何かわからないことがありましたら教務学生部までお越しください) 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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