戻る
タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?放送大学科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 生物学の歴史 
担当教員 放送大学 
対象学年 2年,3年  クラス 学部:自然002 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 集中  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 「主任講師」
 溝口 元(立正大学教授)、松永 俊男(桃山学院大学教授)

「全体のねらい」
 この講義では、とくに予備知識を必要とせず、人類の生物や生命についての思索や理解を古代から現代に至まで、通史的に辿りながら学習していく。また、生物学やその関連諸科目を学ぶ際の考え方や基礎知識、さらに現代の先端医療技術や自然保護問題を自ら検討する素材の提供も目指している。 
授業の詳細2 1.アリストテレスの生物学と近代の生物学 − 目的論的自然観と機械論的自然観
 万学の祖アリストテレス、目的論的自然観、アリストテレスの生物学、アリストテレスの後継者たち、科学革命と機械論的自然観、生物学の特徴

2.近代科学成立時の生物学−生命単位の探究と生理学の誕生
 近代科学への胎動とレオナルドの活躍、近代科学の誕生と肉眼観察、顕微鏡学者の登場、フックの「ミクログラフィア」と細胞の命名、ハーヴィと近代生理学の誕生、人間機械論、生理学の展開

3.リンネの分類学−自然史研究の系譜
 自然史と自然哲学、自然史と博物学、リンネの生涯、二名法、種と属、ビュフォンの自然史、分類学の発展、原型論から進化論へ

4.ラマルクとダーウィン−生物学の革新を目指して
 ラマルクの生涯、「生物学」の提唱、ダーウィン以前の進化論、ダーウィンの生涯、ダーウィン進化論の意義、進化論とキリスト教

5.発生現象の探究−観察・実験と論争
 発生現象に対する肉眼観察から顕微鏡観察へ、発生の理論を巡る論争:精子論(精原説)と卵子論(卵原説)、前成説と後成説、論争の決着としての単為生殖や再生現象の発見、受精と自然発生、後成説の定着と胚葉説の確立 
授業の詳細3 6.19世紀の生物学−1 ダーウィン進化論とその後
 ハックスリー「自然における人間の位置」と人類の起源、生物進化論への批判、種々の進化の考え方、突然変異の発見、総合説の誕生

7.19世紀の生物学−2 社会ダーウィニズム
 社会ダーヴィニズムと優生学、アメリカ、ドイツ、日本、北欧の優生思想とその具体的方策

8.19世紀の生物学−3 メンデルと遺伝の法則の発見
 メンデル以前の遺伝研究、メンデルの略歴、メンデル遺伝の法則の特徴、病気の遺伝、ワイズマン「生殖質連続説」

9.20世紀初頭前後の生物学−1 メンデル以降の遺伝研究
 メンデル遺伝の法則の再発見、メンデル遺伝の法則の普及−ベーツソンとヨハンセン、モーガンの遺伝子説、モーガン門下の遺伝学者たち、集団遺伝学、核酸研究

10.20世紀初頭前後の生物学−2 細胞説、発酵論争、免疫学・微生物学、生態学の成立
 細胞説の確立とそれ以降の細胞研究、発酵の原因を巡る論争、酵素概念の形成、生化学の成立、免疫学・細菌学の成立、生物集団への関心、生態学の成立 
授業の詳細4 11.20世紀初頭前後の生物学−3 実験研究の確立
 実験室の誕生−ギーセン体制、ベルナール「実験医学序説」、実験発生学の誕生、研究機関の活動(ナポリ臨海実験所、ウッズホール臨海実験所、ロックフェラー医学研究所)実験発生学の誕生

12.日本の生物学−1 古代から幕末まで
 本草学とは、中国本草書の伝来、日本の本草学の自立と小野蘭山「本草綱目啓蒙」、ツンベルクの来日と西洋植物学の導入、蘭学の誕生と展開

13.日本の生物学−2 明治期以降
 お雇い外国人生物学教師の活躍−モースとホイットマン、初期の動物学者たち−箕作佳吉、石川千代松、谷津直秀、初期の植物学者たち−伊藤圭介、矢田部良吉、三好学、学会の成立

14.20世紀後半の生物学−分子生物学からバイオテクノロジーへ
 分子生物学の源流、二重らせん構造の発見−ワトソン、クリック、ウィルキンズ、フランクリン、遺伝暗号の解読、遺伝子組み替え技術、バイオテクノロジーと環境保全

15.現代の生物学−生物学の多様な拡がりと将来の方向
 生物学と社会−アシロマ会議、エイズ研究、クローン生物、先端医療技術と生命倫理、がん研究・脳科学の展開 
授業の詳細5 「成績について」
AA:特に優れた成績を示したもの
A:優れた成績を示したもの
B:良好と認められる成績を示したもの
C:合格と認められる成績を示したもの
F:不合格

「開講時期(予定)」
2学期(本登録は7月ごろ)
履修を希望するものは6月末ごろに行う予定の放送大学履修登録説明会に出席し、配布する専用の申請書を必ず提出すること。

「テキスト」
放送大学より送られてくる資料を使用する。

注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒業認定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修を推奨します。)

(その他何かわからないことがありましたら教務学生部までお越しください) 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


Copyright (c) 2006 NTT DATA KYUSHU CORPORATION. All Rights Reserved.