戻る
タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?自然科学等科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 情報科学2 
担当教員 植田 和憲 
対象学年 1年  クラス 学部:自然003 
講義室 K−WS  開講学期 2学期 
曜日・時限 月3,木3  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
  
現代社会では、切符の予約、預金の引き落としなど日常生活においてコンピュータによる処理が深く浸透している。 工学部の卒業生として今後、工業界で活躍していくためにはコンピュータが如何なる処理を行っているかを知っておくことは必須である。 コンピュータが処理を行えるのは、その中にプログラムが組み込まれていることによる。 プログラムはコンピュータの本質であり、情報科学とは、プログラムの作成方法とその実行方法を習得するものである。 本講義は情報科学1で学んだプログラミング言語の基礎を発展させるものであり、命令の数を増やすことにより、初級のプログラミング技術を習得することを目的とする。 また、プログラミング技術の習得を通じて、物事に対し筋道を立てて考える論理的思考力をつけさせることも目的とする。


講義の進め方
  
プログラミング技術の習得が段階的にできるよう、講義は次の順で進める。
(1) 最初に今回の講義で学ぶプログラミング技術の概念を解説する。
(2) 次に教科書の例題でその具体的使用法を体得する。
(3) さらに、例題の一部を改変した練習問題を解くことにより理解を深める。 例題、練習問題を解いている時には TA が巡回しており、随時質問を受付け、また、適切なアドバイスを行うことによりスムーズにプログラミングができるようになっている。
(4) 例題、練習問題の中で不明な箇所があった場合は e-Learning により解決することもできる。
(5) 講義の最後には本日、学んだことのまとめを行う。
(6) 重要な単元については別途演習時間を設け、問題を多く解くことにより理解度を深める。

なお、本講義では次の施策も用いている。
(1) e-Learning は平日の午後6時以降、土曜日も使用可能であり、自習により理解を深めることができる。
(2) 講義中に不明な箇所が解決しなかった場合は、希望することにより時間外に TA による補講を受講することができる。
講義における段階的理解、および、上記の施策を活用すれば、プログラミング技術の習得が可能となる。

 
授業の詳細2 達成目標
1.与えられた易しい問題を解くために、問題をアルゴリズムに落とすことができる。
2.決定木、テキスト操作、ループ、会話機構作成といったプログラミングの基本ができる。
3.数値計算、関数理解でといった演算系の概念が理解でき、プログラムが作成できる。
4.配列の概念が理解でき、プログラムが作成できる。
5.サブルーチンの概念が理解でき、プログラムが作成できる。

 
授業の詳細3 講義計画
  
上記目標を達成するため、次の順で講義を進める。 演習は重点的な単元を補強するために行うものであって、必ずしも水曜日に実施するものではないから注意すること。

1.Pascal環境の使い方(高度版)
K-WSのパソコンに実装されているプログラミング環境の使用法を復習を兼ねて説明する。 コーディングからプログラムの起動までがスムーズに行えるようにする。 また、補助教材である e-Learning システムの使用法についても説明する。

2.プログラミングの流れ
与えられた問題を解くために問題をアルゴリズムに落とす方法、アルゴリズムをプログラムに翻訳する方法、プログラムのデバグの方法、実行して得られた結果の検証法など、プログラム開発の一連の流れを説明する。

3.決定木(応用)(教科書1章)
決定木を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

4.テキスト操作(応用)(教科書2章)
テキスト操作を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

5.ループ、会話機構作成(応用)(教科書2章)
ループ、会話機構作成を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

6.数値計算(応用)(教科書3章)
数値計算を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

7.関数(応用)(教科書3章)
関数を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

8.関数(応用)(教科書3章)
関数を用いた数値計算についての応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。
【演習1】関数などに関するプログラミングの演習を行う。

9.中間試験
決定木、テキスト操作、ループ、会話機構作成、数値計算、関数での習得事項に関して中間試験を行う。

 
授業の詳細4 10.配列(応用)(教科書3章)
配列を用いた応用問題を解説することにより、より高度な使用法を修得する。
【演習2】配列の応用的な理解に関するプログラミングの演習を行う。

11〜14.サブルーチン(応用)(教科書4章)
サブルーチン、および配列を用いた応用問題や再帰という概念を解説することにより、より高度な使用法を修得する。

【演習3】サブルーチンなどに関するプログラミングの演習を行う。

15.期末試験
サブルーチン、配列での習得事項に関して試験を実施する。
 
授業の詳細5 成績評価

演習、中間試験および期末試験で達成目標への到達度を評価する。
◆C:総合的に見て達成目標の60%に到達した場合
◆B:総合的に見て達成目標の70%に到達した場合
◆A:総合的に見て達成目標の80%に到達した場合
◆AA:達成目標の各項目全てについて95%に到達した場合


◇テキスト
『やさしいコンピュータ科学』,Alan W. Biermann 著, 和田英一監訳(アスキー)

◇参考書
必要に応じて配付する。

◇備 考:なし

◇履修の前提となる必須科目:なし

◇事前の履修が望ましい科目:「コンピュータ・リテラシー(電子・光)」、「情報科学1(電子・光)」
 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


Copyright (c) 2006 NTT DATA KYUSHU CORPORATION. All Rights Reserved.