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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(知能)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 創造デザイン 
担当教員 竹内 彰敏 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 C−WS  開講学期 1学期 
曜日・時限 火2,金2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
  
モノ作りの基本は設計・デザインにあり、コンピュータ技術の支援によりそれらの作業を効率的に行う、コンピュータエイディッドデザイン(CAD)分野では、立体造型できる3D-CADの利用が主流になりつつある.ここでは、Pro/ENGINEERを用いた講義と演習を通してモデリング手法の基本を学習し、機械技術者にとって重要となる創造的なものをデザインする能力の基礎を養う.

講義の進め方
  
本講座ではそのような趣旨に沿って、生産現場でよく使われている3D-CADソフトPro/ENGINEERを用い、前半は、ソフトウェアの使い方や3D設計の基本を習得する.後半は、身の回りに実在する器具や機械の中から選択した自由課題の制作を行うことにより、創造的な3Dデザイン方法を学習する. なお、授業では、操作目的毎に演習を行い、採点をし、模範解答を示す.また、最終提出物である「自由課題」での優秀作品は表彰する.

達成目標
  
1.設計の進め方の基本 2.樹系図と部品リストの必要性 3.立体の外形線の描き方や寸法の定義方法 4.補助線の使い方や効率的な作図の方法 5.ソリッド作成の基礎 6.データムでの組み立て基礎 7.類似フィーチャーの複数作成 8.機構アッセンブリの方法、の理解と作成方法の習得. 
 
授業の詳細2 講義計画
  
1. 講義内容と目的の紹介ならびに予備知識
これまでの自由課題の受賞作品の紹介を通して、本講義で学ぶ内容の概略を説明するとともに、講義目的、進め方、達成目標、成績の評価についての説明も行う.これに続いて、3次元CADのコンピュータソフトの概要を説明する.

2.Pro/ENGINEERの基本操作ならびに講義資料の入手や課題の提出方法
ソフトの起動と終了の仕方等の基本的な事柄の説明後、入手した資料にある簡単なソリッドモデルを作成し、保存後、サーバーのホルダに提出するまでの操作を習得する.

3.ソフトの概念ならびに立体外形の描き方の1
フィーチャーと部品、ベースフィーチャー、コンストラクションフィーチャーの概念を理解する.さらに、マウスとコマンドを使った外形線の描き方(平行線、垂線、接線、2要素接線、点/接線、水平線、垂直線)等、スケッチの基礎について説明する.

4.立体外形の描き方の2
矩形、円弧(端点正接、同心円、3接円、フィレット、中心/両端点、3点)の描写について説明する.

5.スケッチ基礎の演習

6.寸法の定義と効率的なスケッチ法の1
線分の長さ、平行な二つの線分間の距離、両振り寸法、円及び円弧の半径、円及び円弧の直径、角度、円弧と線分間の距離等の寸法の定義の仕方について説明を行う.

7.効率的なスケッチ法の2ならびに補助線の利用法
要素分割、トリム、ミラー、エンティティーの移動、整列、整列解除、削除したエンティティーの戻し方、グリット格子の利用法について説明する.さらに、点、中心線、作図円等の補助線の使い方について説明する.

8.スケッチの小テスト
 
授業の詳細3 9.ソリッド作成基礎の1
自由課題についての説明の後、突起、カット、押し出し、回転、穴等の単純な形状要素を示すフィーチャーを組み合わせながら複雑な形状を作成して行く方法の基本について説明する.

10.ソリッド作成基礎の2
上記基本フィーチャーに加え、角R、面取り、シェル、ドラフト、スイープ、ブレンドなどの多様なフィーチャー等の基本概念について説明する.またシェーディング、拡大/縮小、回転、移動などの操作を説明する.

11.ソリッド作成基礎の演習と自由課題準備
基礎的な演習問題の終了後、選定した自由課題の樹系図と部品リストを作成する.

12.ソリッド作成の小テスト

13.組み立て・データムでの組み立てと自由課題の制作
3D設計の特徴について説明した後、合致、整列、オフセット、挿入、回転などの機能を用いた、部品の組み立てについて説明する.

14.類似したフィーチャーの複数作成と自由課題の制作
寸法パターン、参照パターン、ジオメトリミラー等について説明後、演習を行う.

15.CAD/CAM/CAEの重要性ならびに自由課題の最終提出
CAD/CAM/CAEの一貫した流れの重要性の説明と、本学での取り組みについて説明した後、自由課題の制作と提出を行い、本講義の纏めとする.
 
授業の詳細4 テキスト:
なし(講義時に配布)

参考書:
「入門Pro/ENGINEER」大田幹郎 著(日系BP)、「Pro/ENGINEERによるCAD/CAM/CAE入門 -生産統合演習4日間- 」中央大学生産統合研究グループ 編(中央大学出版)、「正しい設計のススメ」西川誠一、嶽肩しのぶ 共著(CAD&CDマガジン)

成績評価:
原則、全ての講義と演習に出席し、到達目標の各項目またはそれらの総合評価で60点以上達成された場合を合格とする.
・講義した内容の応用問題が解け、進歩性がある.-------AA
・講義内容を充分理解したうえで基礎問題をこなすことができる.------A
・達成目標に充分到達する学力を有する.-----B
・必要最低限の目標が達成されている.-----C
・上記Cの基準を満たさない-------F
 
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