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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(物・環)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 無機化学序論 
担当教員 小廣 和哉 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 B107  開講学期 2学期 
曜日・時限 火1,金1  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
  
本講義の目標は,様々な化合物において起こる化学反応に焦点を当て,種々の化学反応と周期表との関係,化学反応の速度および平衡の法則について理解することである.化学平衡については,熱力学との関係を復習した後,水溶液中の酸・塩基平衡,溶解度と錯イオン平衡,酸化還元平衡などを取り上げ,化学平衡の基礎を学ぶ.

講義の進め方
  
教科書に沿って授業を行う.おおよそ一つの章が終わるごとに演習を行う.

達成目標
1 化学反応速度論
2 化学平衡
3 酸・塩基,酸化還元反応 について理解し,説明及び計算ができる.
 
授業の詳細2 講義計画
  
1.化学反応速度論 1
 化学反応速度論は,化学動力学とも言われ,化学反応の速さに関するものである.反応速度とその測定,速度法則について学習する.

2.化学反応速度論 2
 反応速度法則から,反応速度が反応物の濃度にどのように関係しているかを理解する.濃度と時間を関係づける式を計算し,半減期について学習する.


3.演習

4.化学反応速度論 3
衝突理論や反応機構について学び, 遷移状態理論について理解する.反応速度への温度の影響を学び,アレニウスの式を学習する.さらに,触媒反応,連鎖反応についても学習する.

5.演習

6.化学平衡 1
化学反応が自発的に起こるとき,反応物と生成物の濃度は変化し,系の自由エネルギーは減少し,結局,自由エネルギーは最小となり,系は平衡状態になる.ここでは,化学反応の平衡の法則を学習する.平衡定数を学び,熱力学と化学平衡の関係を理解する.

7.化学平衡 2
ルシャトリエの原理と化学平衡について学習する.生成物や反応物の濃度変化,温度変化および圧力・体積変化が化学平衡に与える効果を理解する.また,測定した濃度から平衡定数を計算する方法について学習する.

8.演習

9.中間試験

10.化学反応と周期表 ・ 酸と塩基
ブレンステッド?ローリーによる酸・塩基の定義を学習する.共役酸と共役塩基や自己イオン化反応について学び,酸・塩基の強さの周期的な傾向を理解する.さらに,ルイスの酸・塩基についても学習する.

 
授業の詳細3 11.演習

12.化学反応と周期表 ・ 酸化と還元
酸化・還元の定義を学習し,酸化数について学ぶ.酸化還元反応式のつり合わせ方や,酸化剤,還元剤について学習する.

13.演習

14.水溶液中の酸-塩基平衡 1
水溶液中で起こりうる多くのイオン平衡について,定量的にさらに詳しく調べる.ここでは,酸と塩基の平衡と反応から始める.水のイオン化とpHの概念について学び,酸解離定数(イオン化定数)について学習する.

15.水溶液中の酸-塩基平衡 2
弱い酸と塩基の解離反応および多塩基酸の解離反応について学習する.また,弱酸と弱塩基の両方を含む溶液には,少量の強酸や強塩基を吸収してpHをほとんど変えない能力があり,緩衝液と呼ばれるが,この緩衝液の緩衝作用を理解し,緩衝液のpHに関する計算を行う.

16.水溶液中の酸-塩基平衡 3
塩の加水分解について学び,酸塩基滴定について学習する.また,酸?塩基指示薬について学び,種々の酸・塩基滴定における指示薬の選び方を学ぶ.

17.演習

18.期末試験
 
授業の詳細4 成績評価:
小テストおよび試験で目標の達成度を評価する
AA:達成目標を完全に理解し,説明及び計算ができる.
A:達成目標について十分理解し,説明及び計算ができる.
B:達成目標をほぼ理解し,説明及び計算ができる.
C:達成目標の理解はできている.
F:Cに定める到達度に達していない場合.

教科書:
ブラディ『一般化学(上)』, 『一般化学(下)』 J.E.BradyoG.E.Humiston著,若山信行・一国雅巳・大島泰郎 訳 (東京化学同人)

参考書1:『Chemistry and Chemical Reactivity 』3rd.ed, J.C.Kotz and P.M.Treichel著,(Saunders College Publishing 1996),ISBN
参考書2:『化学入門』井口洋夫・木下實 (実教出版)

○履修前の受講が望ましい科目:物理化学序論
 
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