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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(物・環)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 生体分子化学 
担当教員 瓜生 敏之 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 B106  開講学期 2学期 
曜日・時限 火1,金1  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
  
生化学,遺伝学,微生物工学など生物系科目の基礎となる生体関連物質の化学的性質や物性を有機化学の視点から概説する.

講義の進め方
  
初回から5回を有機化学の復習を兼ねた演習を行う.6回から15回を生体関連分子の化学の解説・演習に当てる.

達成目標
基礎有機化学を正しく理解し,炭水化物,アミノ酸,ペプチド,タンパク質,脂質,核酸等の生体関連化合物の物性・反応性・機能発現メカニズムを化学的側面から説明できる.
 
授業の詳細2 講義計画
  
1.構造と結合・酸塩基,アルカンとアルケンとアルキン
有機化合物の化学結合と分子の形,有機化合物の酸性度・塩基性度について学ぶ.また,炭素と水素からなる単純な化合物であるアルカンと不飽和結合を有する有機化合物であるアルケンとアルキンの構造,物性,ならびに,反応性について学ぶ.

2.芳香族化合物,立体化学,ハロゲン化アルキル
芳香族環を持つ分子,たとえば,ベンゼンやフェノールは芳香族化合物と呼ばれる.これらの化合物の分類と反応について学ぶ.また,分子の三次元的な性質に関係する化学の分野である立体化学について学ぶ.さらに,炭素原子に塩素や臭素などのハロゲン原子が結合しているハロゲン化アルキルと呼ばれる化合物の反応性ならびに分子変換について学ぶ.

3.アルコール・エーテル・フェノール
アルコール・フェノールは炭素に結合した水酸基を有する化合物であり,一方,エーテルは二つの有機残基結合した酸素原子を持っている化合物である.これら化合物の構造,性質,反応性について学ぶ.

4.アルデヒドとケトン,カルボン酸とその誘導体,アミン
アルデヒドとケトンと呼ばれる化合物はカルボニル基を有する.有機反応において最も重要な官能基であるカルボニル基の特性と反応性について学ぶ.また,アシル基が酸素,ハロゲン,窒素,または,硫黄のような陰性原子と結合した化合物であるカルボン酸とその誘導体の物性,反応性について学ぶ.さらに,アンモニアの有機誘導体であるアミンについて学ぶ.アミンの構造と塩基性の関係,生体内での役割についても学習する.

5.中間試験

6.7.炭水化物
糖は生体のエネルギー貯蔵物質であり,また,生物の体そのものを形成する物質である.ここでは糖の種類,性質,分子構造について学ぶ.

8.演習

 
授業の詳細3 9.10. アミノ酸・タンパク質
タンパク質はアミノ酸がいくつも結合した化合物であり,生物の形を作るばかりでなく,免疫系において抗体として重要な役目を持っている.ここではアミノ酸の種類,構造,性質について学ぶ.さらに,タンパク質の分子構造とその性質について説明する.

11.演習

12.13. 脂質・核酸
脂質とは細胞や組織から無極性溶媒で抽出することにより単離される天然有機化合物である.ここでは脂質の種類と物性について学ぶ.また,遺伝情報の化学的運搬物質である核酸について概説する.

14.演習

15.期末試験
 
授業の詳細4 成績評価:
小テストおよび試験で目標の達成度を評価する
AA:達成目標を完全に理解し,説明及び計算ができる.
A:達成目標について十分理解し,説明及び計算ができる.
B:達成目標をほぼ理解し,説明及び計算ができる.
C:達成目標の理解はできている.
F:Cに定める到達度に達していない場合.

テキスト:
「有機化学概説」マクマリー著,東京化学同人,伊東椒ら訳.

備  考:
履修の前提となる科目:有機化学序論,有機化学

 
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