科目名 |
生物分析化学 |
担当教員 |
堀澤 栄 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B106 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
月1,木1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 生体物質の分析をする場合の、緩衝液の必要性が理解する。pHの定義を理解する.クロマトグラフィーの原理を理解する。各種生体成分の定量法の基本概念を理解する.
達成目標 細胞、細胞内組織、遺伝子、タンパク質、糖、脂質など生物に関する物質は多様性に富んでおり、またそのサンプルも微生物、動物細胞、植物細胞などの培養液、血液などの体液、種々の細胞破砕液など、多岐に渡っている.このような生体成分を分析するためにはどのような方法があるか、分析化学の手法を利用する立場から基本的な分離・分析法について解説する. |
授業の詳細2 |
講義計画 1.化学量論 生体成分を分析する上で最低限度必要となる基本的な化学について解説する.また生体成分にはどんな物質が含まれるのか、復習する. 2.pHと緩衝液 生体成分分析でよく用いられる緩衝液について説明する.また、生物学におけるpHが重要性について考える. 3.分離・精製 分離精製の意味について概論し、抽出について解説する. 4.クロマトグラフィーI クロマトグラフィーの概念についてと吸着クロマトグラフィーについて解説する. 5.クロマトグラフィーII 分配クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルクロマトグラフィーについて解説する. 6.電気泳動 電気泳動の原理、タンパク質分析のための電気泳動法を説明する. 7.中間テスト 8.可視・紫外スペクトロメトリ 可視・紫外スペクトロメトリの原理と基本的な測定法について説明する. 9.構造解析 NMRおよびマススペクトロメトリーの基本原理とバイオ系への応用について解説する. 10.微生物数の測定 環境中などの微生物数の測定方法について説明する. 11.糖の分析 化学反応を利用した糖の定量法について紹介する.還元末端をもつ糖を定量する方法と全糖を定量する方法について解説する. 12.アミノ酸・タンパク質の分析 アミノ酸とタンパク質を定量する方法について解説する. 13.脂質の分析 脂質の定量法について解説する. 14.核酸の分析 核酸の抽出、定量法について、またPCR法とその応用を解説する 15.期末テスト |
授業の詳細3 |
◆テキスト:使わない.
◆参考書:『基礎教育分析化学演習』奥谷忠雄(東京教学社)『物質の単離と精製』,大岳 望 (東京大学出版会),『ライフサイエンス有機化学』飯田隆(共立出版)◆『基礎食品学実験書』中村カホル(三共出版),『基礎生化学実験法第5巻脂質・糖質・複合糖質』(東京化学同人),『バイオ機器分析入門』,相澤益男・山田秀徳(講談社サイエンティフィク)
◆成績評価: 筆記試験(再試験は行わない) AA: 物質の分離および生体物質の分析方法の基礎を十分に理解し、実験を組み立てることができる. A:物質の分離および生体物質の分析方法の基礎を理解できている. B:上記についてほぼ理解できている. C:生物分析を行う上での化学量論およびpHの定義を理解できている. F:上記以外
◆備考: 有機化学及び生化学の講義を履修することを推奨する。 |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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