科目名 |
毒と薬 |
担当教員 |
榎本 惠一 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B107 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火2,金2 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
授業の目的: 毒と薬は人体への効果によって区別されるが,その使用法によっては毒にも薬にもなる物質もあり,その区別は絶対的なものではない.しかし,両者とも人体の機能のかなめとなる部分に作用することから,毒や薬の作用を通じて人体機能の仕組みがおのずと明らかにされてくる.ここでは人体とそれに作用する物質について概観することによって,その作用と評価について学習し,さらに薬物や環境化学物質と人間社会との関係について考察する.
授業の進め方: 毎回講義録を配布する.参考書等の読書によって講義内容の理解を深める. 授業の目標: 1. 薬物の評価の指標(LD50, ED50など)について知っている. 2. 代表的な薬物の作用機構とその効果について理解している. 3. 環境化学物質の性質とその作用について理解している. 4. 薬物や化学物質の人体中での動態について理解している.
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授業の詳細2 |
授業計画: 1〜2.総論 毒と薬の歴史,効果とその評価について述べる.
3〜4.農薬とサリン サリンに代表される毒物と農薬との共通点について学ぶ.
5.炎症・アレルギーと薬 炎症の仕組みとそれを抑える薬物について述べる.
6〜7. 禁断の薬 モルヒネに代表される麻薬・大麻・覚せい剤など薬物依存を起こす薬物について述べる.
8.中間試験
9.抗生物質 抗生物質の微生物に対する作用の仕組みについて述べる.
10〜11.生物毒素 さまざまな生物が作りだす毒素とその作用の仕組みについて述べる.
12.環境化学物質 内分泌撹乱物質(環境ホルモン)やダイオキシンなどの環境化学物質とその作用について学ぶ.
13.化学物質の生体内動態 化学物質の吸収・体内分布・代謝・排泄について述べる。
14.医薬品ができるまで 医薬品の開発がどのようなプロセスを経て行われるかについて述べる.
15.期末試験
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授業の詳細3 |
成績評価: 中間試験・期末試験の結果の合計と課題読書レポートにより評価する。期末試験では用語・概念を主とする基本問題と判断力・応用力を問う発展問題を出題する。 C:基本問題に合格した場合。 B:Cの条件を満たし、発展問題または課題読書レポートに合格した場合。 A:基本問題、発展問題、課題読書レポートのすべてに合格した場合。 AA:A評価の合格者のうち、際立って優秀な場合。
テキスト: 講義録を配布する. 参考書 : 次のような書籍が参考になる. 『薬の話』 山崎幹夫著 (中公新書) ¥720 『身のまわりの毒』 A. T. Tu著 (東京化学同人) ¥1,200 『化学物質は警告する』 常石敬一著 (洋泉社) ¥690 『乱用薬物の化学』 井上堯子著 (東京化学同人) ¥1,200 『脳と薬物』 S. H. Snyder著 (東京化学同人) ¥4,400 『毒性学入門』 藤田正一監訳 (技法堂出版) ¥3,000 『薬を知りたい 創薬プロジェクトの現場から』 中島祥吉著 (丸善) ¥1,400 『環境ホルモンの最前線』 松井三郎他著 (有斐閣選書) ¥2,100 『生物毒の世界』日本化学会編(大日本図書) ¥1,553 『面白いほどよくわかる毒と薬』山崎幹夫編(日本文芸社) ¥1,300 『毒薬の誕生』山崎幹夫著(角川書店) ¥1,200
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授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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