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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(物・環)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 蛋白質工学 
担当教員 榎本 惠一 
対象学年 3年  クラス 学部:専門001 
講義室 B107  開講学期 2学期 
曜日・時限 火2,金2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的:酵素,抗体や受容体などのタンパク質は,その分子認識の作用により,生体内で必須の働きをする機能高分子である.遺伝子工学の発展によって,これらのタンパク質の意図した改変が行えるようになり,さまざまな用途の組換えタンパク質が人工的に作り出されるようになった.この講義では,タンパク質の構造と機能及び生合成についての基本的な知識を整理し,組換えタンパク質を得るためのタンパク質の設計,微生物や無細胞系での発現,タンパク質の精製,構造および機能の解析の概略について理解する.

授業の進め方:毎回講義録を配布する.教科書と参考書を用いて演習を行い、講義内容の理解を深める.

授業の目標:1.タンパク質の基本構造の名をあげ,その特徴について説明できる.2.蛋白質生合成についての概略を説明できる.3.組換えタンパク質発現のための基本的な手法についてその原理を説明できる.4.タンパク質精製の基本的な手法についてその原理を説明できる.5.タンパク質の解析の基本的な手法についてその原理を説明できる.6.遺伝子とタンパク質のデータベースの利用法について知っている.

 
授業の詳細2 授業計画:
1.蛋白質工学とは
分子生物学とそれに続く遺伝子工学の発展が,人工的に設計されたタンパク質を得る蛋白質工学を生み出した.蛋白質工学の原理とその利用について述べる.

2.タンパク質の基本構造
タンパク質の基本構造と,これらの基本構造が組み合わされたタンパク質の高次の立体構造について述べる.

3.タンパク質の構造と機能
実際のタンパク質の構造と機能について,いくつかの例をあげて述べる.

4―5.タンパク質の生合成
転写と翻訳からなるタンパク質の生合成機構について学ぶ.

6.新生タンパク質のプロセッシング
タンパク質のフォールディング(かたちづくり),ソーティング(仕分け),翻訳後修飾などについて述べる.

7.中間試験

8.タンパク質の遺伝子設計
目的の組換えタンパク質を得るための遺伝子の設計について述べる.

9―10.タンパク質の遺伝子発現
蛋白質の遺伝子を発現させ,組換えタンパク質を得るための方法について述べる.

11.組換えタンパク質の精製
組換えタンパク質を精製するための方法とその原理について述べる.

12―13.タンパク質の構造と機能の解析
タンパク質の構造と機能の解析法について述べる.

14.データベースの利用
タンパク質およびその遺伝子のデータベース利用について述べる.

15.期末試験


 
授業の詳細3 成績評価:中間試験・期末試験の結果の合計と課題レポートにより評価する。試験では用語・概念を主とする基本問題と判断力・応用力を問う発展問題を出題する.
 
C:基本問題に合格した場合.
B:Cの条件を満たし、発展問題または課題レポートに合格した場合.
A:基本問題、発展問題、課題レポートのすべてに合格した場合.
AA:A評価の合格者のうち、際立って優秀な場合.

テキスト:『タンパク質工学の基礎』,松澤 洋編(東京化学同人)
講義録を配布する.
参考書 : 『カラー生化学』Mathews, van Holde, Ahern著(西村書店)

履修前の受講が望ましい科目:「生化学」,「分子遺伝学」,「遺伝子工学」
 
授業の詳細4  
授業の詳細5  
授業の詳細6  
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授業の詳細10  


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