戻る
タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(物・環)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 環境工学実験2 
担当教員 有賀 修,小廣 和哉,西原 騏一郎,松元 信也,細川 隆弘,角 克宏,大濱 武,堀澤 栄,榎本 惠一 
対象学年 3年  クラス 学部:専門002 
講義室   開講学期 1学期 
曜日・時限 木4,木5  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義目標及び講義概要
  
環境工学実験2では,実際に実験器具や実験装置を操作し,試薬や生物材料等に触れることにより,ごくわずかな変化を見逃さない観察力,反応の変化を洞察する力,実験結果を考察する力を養い,さらに次の段階へ展開する力を養うことを目的とする.最初の10回で化学実験(4テーマ)を行い,残り5回で生物学実験(5テーマ)を行う.

 
授業の詳細2 講義計画
  
0.オリエンテーション
化学実験を行うに当たり必要とされる基礎的な事項について学ぶ.実験に対する心構え,安全教育,薬品取り扱い方,危険物取り扱い方,廃棄方法,さらには,実験ノートの取り方,レポートの書き方等について学ぶ.

1.2.陽イオン分析
ある試料中にどのような種類の物質が存在するかを調べることを定性分析という.陽イオンの定性分析では,分析対象となるイオンの特徴的な沈殿反応を用いる.分離分析操作を陽イオンごとに無秩序に進めるのではなく,一定の手順に従って一つずつ確認してゆく方法を系統分析という.ここでは第1,第2,第3,第4属陽イオンを分析対象とし,それらの系統分析について学ぶ.

3.4.滴定による定量分析
滴定による定量は一般に容量分析と呼ばれる.これは,濃度既知の標準溶液を試料溶液に加えて反応させ,当量点に達したことを指示薬などを用いて決定し,標準溶液の濃度と体積から試料溶液中の目的成分を定量する方法である.ここでは,メスフラスコ,ピペット,ビュレットの三種類の測定容器の取り扱い方を習得する.また,pHメータの原理,および,取り扱いについて学ぶ.中和滴定,および,電位差滴定を用いて,酢酸,食酢,ソーダ灰の定量を行う.

5.6.吸光光度法
吸光光度法は,試料物質の溶液に光(通常は波長800?200 nm)をあててその吸収スペクトルを測定し,吸収強度より試料物質の定量を,吸収極大の位置および形により定性分析を行うものである.ここでは,メチレンブルーを用い吸収スペクトルの測定法とモル吸光係数の算出法について学ぶ.また,連続変化法を用いて,第二鉄-スルホサリチル酸錯体の成分比を決定する.

7〜10.有機合成?トリフェニルカルビノールの合成
有機金属化合物であるGrignard試薬を調製し,安息香酸メチルと反応させることによりトリフェニルカルビノールを合成する.この有機合成実験を通じて,滴下,撹拌,加熱,冷却,還流,抽出,再結晶,吸引濾過などの単位操作について学ぶ.さらに,赤外線吸収スペクトルと核磁気共鳴スペクトルを測定し,化合物の構造決定を行う.

 
授業の詳細3 11.酵素と金属触媒の違い
生物反応を触媒する酵素はタンパク質であり、金属触媒とは大きく異なる。この実験では酵素と金属触媒を用いて同じ反応を行い、それぞれの触媒に対する環境条件の影響を調べ、酵素の特性について学ぶ。

12.大腸菌の_-ガラクトシダーゼによるONPGの分解
多くの酵素反応がミカエリスメンテン型であることを生物系講義で学習する。酵素反応がミカエリスメンテン反応になることを実験的に確かめとともに、反応速度論的な解析方法について学ぶ。

13.細胞分画
生物材料を扱う場合には材料を調べるべき機能を持つ細胞内器官に分ける操作が必要となる。この実験では細胞破壊からそれに続く分離分画までの原理および手順を学び。

14.顕微鏡観察
生物材料や微生物などを計測および観察するためには顕微鏡の知識が必要である。この実験では生物を扱うために最も基本的な技術である顕微鏡観察について学ぶ。

15.クロマトグラフィ
代謝産物や反応生成物を分離生成するための基本となる手法であるクロマトグラフィについて、その原理と手順を学ぶ。

 
授業の詳細4 テキスト:
独自編集したものを配布する.

参考図書:
「実験を安全に行うために」化学同人
「続実験を安全に行うために」化学同人

成績評価:
出席,実験ノート,レポートを総合して評価する.
<成績評価の基準>
AA:特に優れた成績を示したもの
A :優れた成績を示したもの
B :良好と認められる成績を示したもの
C :合格と認められる成績を示したもの
F :不合格

備考:
指定の実験ノート,白衣を購入してください.

 
授業の詳細5  
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


Copyright (c) 2006 NTT DATA KYUSHU CORPORATION. All Rights Reserved.