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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(社会)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 CAD 
担当教員 重山 陽一郎 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 B−WS  開講学期 2学期 
曜日・時限 火5,金5  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的:
この講義では建築物や土木構造物などの計画、設計を行う道具として、3dCADを容易に扱えるように、実習を中心とした教育を行う。CADとはコンピュータ上で図形、図面を作成するものである。従来は、図面は鉛筆を用いて手書きで作成するものだったが、現在では、コンピュータ上に架空の3次元の建築や橋をつくり、それを2次元の図面に展開する方法がとられるようになってきている。そのため、これからの建築、土木のエンジニアにとっては、CADを利用できることが大きなアドバンテージとなる。

講義の進め方:
この講義におけるCADソフトの使い方については、大部分がマニュアルに記述してあるので、学生諸君が自習されることを強く希望する。この講義は、3つの課題を出す。学生諸君にとっては、課題をこなすことは面倒なものだが、CADソフトは簡単にはマスターできない。順番に課題をこなしていくことによって、次第に諸君の腕前が上がることを期待している。

達成目標:
3次元CADを自由に使いこなすことができる。
図学の基礎的な概念を身につける。
 
授業の詳細2 講義計画:

1.イントロダクション
この講義の目標と意義、講義の内容、講義の進め方、ホームページの使い方、過去の作品などについて説明します。
2.「課題1 簡単な建築のモデリング1」
マニュアルに沿って、CADの基本的な使い方をマスターします。最初は、CADソフトの初期設定から始めます。次に、基本的なツールの名前や使い方を覚えます。
3.「課題1 簡単な建築のモデリング2」
マニュアルに沿って、建物をモデリングしていきます。3次元CADの基本的な使い方を、少しずつ覚えていきます。
4.「課題1 簡単な建築のモデリング3」
モデリングができたら、レンダリングしてみます。視点の設定や照明の設定、壁の質感の設定などを理解します。
5.「課題2 建築物のモデリング1」
課題1は、マニュアルが手取り足取り指示してくれました。次の課題では、実在の建築の図面を見ながら、CADでその建築を「施工」します。2次元に描かれた図面と3次元の立体の関係を学びます。はじめは図面を読み取り、「施工計画(どのようにモデリングしていくか)」を立てることから考えます。
6.「課題2 建築物のモデリング2」
図面の寸法を読み取り、平面を描いたり、壁を立ち上げたりしていきます。図面と写真を良く見比べながらモデリングしていきます。
7.「課題2 建築物のモデリング3」
図面では分かりにくいところは、写真などを見ながら図面に描かれた建物を3次元的に理解し、モデリングしていきます。
 
授業の詳細3 8.「課題2 建築物のモデリング4」
大まかなモデリングを仕上げ、パースを提出する視点や画角を決めます。そこからみえる部分は丁寧に作り込んでいきます。
9.「課題2 建築物のモデリング5」
建物のモデリングをほぼ仕上げます。屋根や壁の色や質感などを設定します。
10.「課題2 建築物のモデリング6」
家具や調度品などをモデリングします。屋外が窓からみえる場合は、樹木などを配置します。
11.「課題2 建築物のモデリング7」
太陽光や照明の設定、壁の色や質感、背景や空の色合いを調整します。レンダリングを繰り返し、試行錯誤してみます。
12.「課題2 建築物のモデリング8」
最後の仕上げです。レンダリングだけで数時間かかることもあります。
13.「課題3 自由にデザイン1」
課題3では、与えられた図面のモデリングではなく、自分で形を考えてモデリングをします。デザインの道具としてのCADの利用方法を学びます。課題は橋のデザインなどです。現地を調査し、そこにふさわしい建造物をイメージします。
14.「課題3 自由にデザイン2」
設計条件に配慮しながら、形を決め、モデリングを進めます。敷地も軽くモデリングします。
15.「課題3 自由にデザイン3」
モデリングを仕上げ、質感を設定します。
16.「課題3 自由にデザイン4」
太陽光や照明の設定、壁の色や質感、背景や空の色合いを調整します。レンダリングを繰り返し、試行錯誤してみます。
17.「課題3 自由にデザイン5」
最後の仕上げです。レンダリングだけで数時間かかることもあります。
18.講評
参加者の作品のいくつかを採り上げ、優れている点や改良点を指摘しながら講評します。
 
授業の詳細4 テキスト:「FormZ学習帳』,鳥谷部真
参考書 :なし


成績評価:
成績は4つのLessonの成果品とQuizの評価(AA?F)を総合して評価とする。

AA:3D-CADソフトを自由自在に素早く使いこなせる。頭の中にイメージ(形)があれば、手が勝手に動く。デザインの良否には悩むが、CADの使い方では悩まない。
成績評価基準:Lesson2かLesson3の少なくとも一つがAA、かつ3つのLessonとQuizの全てがA以上(ただし1つだけはBでもよい)

A:3D-CADソフトをスムーズに使いこなせる。複雑な操作でも、マニュアルを見なくても分かる。同種の他のソフトでも短時間で使えるようになる。
成績評価基準:3つのLessonとQuizの全てがB以上で、少なくとも2つがA以上

B:3D-CADソフトの基本的な利用法を身につけている。基本的なことは、マニュアルを見なくても分かる。
成績評価基準:3つのLessonとQuizの全てがB以上(ただし、どれか1つはCでもよい。つまりCが2つあったらBは取れない)

C:3D-CADソフトを体験したことがある。マニュアルを見ながらゆっくりと作業できる。就職後に3D-CADソフトを使うことになっても驚かないし、CADの専門家と議論ができる。
成績評価基準:4つのLessonとQuizの全てがC以上

F:
成績評価基準:Cに満たない成績

各課題の提出における遅刻は、評価が下がります。
遅刻1回:最終的な成績の上限がBになる(AA、Aが取れなくなる)。
遅刻2回:最終的な成績の上限がCになる。
遅刻3回:単位を与えない。課題の指示に従っていないものは、評価が下がります。


履修上の注意:なし
備 考:なし
履修前の受講が望ましい科目:コンピュータリテラシー(必須) 
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