科目名 |
材料実験 |
担当教員 |
大内 雅博 |
対象学年 |
1年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B104 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
月2,月3,木2,木3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 材料の挙動を定量的に理解し表現することは,工学の必須要件の一つである.本授業では,土木構造物や建築物に必須の材料であるコンクリート,鉄筋,鋼材の力学的挙動に関する実験を通して,材料の力学的挙動の定量化および表現の方法を学ぶ.
講義の進め方 社会システム工学科全体を8つの班に分けたグループ作業を基本とする.実験および実験結果をもとにした考察が主内容となるため,出席を必須とする.
達成目標 1.材料の重さ,容積,密度の理解および空気量,水セメント比,単位水量,細骨材率をもとにしたコンクリートの配合計算方法の習得. 2.力の大きさと応力の違いの理解,および強度の求め方の習得. 3.応力とひずみの概念の習得,および実験結果から物性値を求める方法の習得. 4.有効数字の概念の習得. 5.グラフの描き方の習得. 6.コンクリートの圧縮および引張試験方法の習得. 7.鋼材および鉄筋の引張試験方法の習得. 8.レポートの書き方の習得. |
授業の詳細2 |
講義計画 1.材料の物性値および挙動に関する基礎知識の説明 重さ,容積,密度,単位,力,圧力,応力についての説明.
2.コンクリートの配合計算 空気量,水セメント比,単位水量,細骨材率をもとにしたコンクリートの配合計算方法の習得.そして,細骨材の表面水率による配合の補正を行う.
3.コンクリートの練り混ぜおよび強度試験用供試体作成 あらかじめ求めておいた配合をもとに,実験室にて材料を計量し,ミキサに投入してコンクリートを練り混ぜる.そして,強度試験用の供試体を作成する.
4.応力および強度の求め方 コンクリートの強度試験の結果から圧縮強度および引張強度を求める方法を説明する.併せて,有効数字の概念および実際の桁数の求め方も説明する.
5.コンクリートの圧縮試験 作成した供試体の圧縮試験を行い,圧縮強度を求める.
6.コンクリートの引張試験 作成した供試体の割裂試験を行い,引張強度を求める.
7.応力とひずみの概念に関する説明 物体の変形挙動を定量的に表現する基本である,応力とひずみの関係について説明する.
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授業の詳細3 |
8.鋼材および鉄筋の引張試験 鋼材および鉄筋の引張試験を行う.
9.応力−ひずみの関係を示すグラフを描く 引張試験により得られた荷重と伸びの関係とぞれぞれの材料の断面積を用いて,応力とひずみを求め,グラフにする.特に,正しいグラフの書き方を習得する.
10.強度および弾性係数を求める 応力とひずみの関係のグラフから,鋼材および鉄筋の強度および弾性係数を求める.
11.曲げの概念に関する説明 棒部材の「曲げ」の概念を説明する.
12.コンクリート部材の曲げ試験 コンクリートの部材を曲げ,部材のどの部分にどのような応力が作用しているかを理解する.
随時:レポートの書き方 レポートの書き方を説明し,併せて提出されたレポートの良し悪しについてコメントする. |
授業の詳細4 |
成績評価 各実験に対する出席およびレポートにて目標の達成度を評価する.ただし,出席が規定回数に満たない場合には不可とする. ◆A:上記の目標を全て達成した者. ◆B:上記の目標のうち,9.を含む8つ以上を達成した者. ◆C:上記の目標のうち,9.を含む7つ以上を達成した者. ◆AA:評価基準Aの中で,例外的に優れているもの。
◇テキスト 特に無し.授業時に随時資料を配布する.
◇履修上の注意 設備の制約から,この授業を履修できるのは社会システム工学科の1年生のみである. |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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