科目名 |
生体機能材料 |
担当教員 |
小廣 和哉,堀澤 栄 |
対象学年 |
1年,2年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
B105 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
月3,木3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義概要 1.生体材料 生体は高度に制御された化学工場であるといえる.これを維持するために、様々な機能性物質が協同的に極めて正確に機能している.生体を物質あるいは材料という視点から概説する. 2.いのちを真似る科学(1) 生体内では、生命の維持に必要な物質を識別し選択的に取り入れている.この機能を人工化合物で実現するための「サイズフィット」の概念を解説する. 3.いのちを真似る科学(2) 静電相互作用、水素結合、疎水相互作用などの分子間力は、分子認識に重要な役割を果たしている.これらの相互作用を同時に利用する多重認識による高度な分子認識の例としてシクロデキストリン誘導体や分子クレフトを取り上げ、解説する. 4.いのちを支える材料(1) 生体と直接接触して人工組織そのもの、あるいは、人工臓器の中心部材となるものを医用材料という.これら医用材料に用いられる材料について解説する. 5.いのちを支える材料(2) 生体内で分解・吸収される補綴用外科材料は、生体が自己修復してその機能を回復したのち生体外に取り出す必要がないため、極めて重要な医療材料である.この材料について解説する. |
授業の詳細2 |
6.人工イオンチャンネル 細胞情報伝達には細胞膜内に存在するイオンチャンネルが重要な役割を果たしている.この人工イオンチャンネルの高次構造設計について解説する. 7.細胞と細胞外マトリックスタンパク質 組織を構築するには細胞と細胞外マトリックスの相互作用が必須である.このマトリックスタンパク質の機能について解説する. 8.抗血栓材料 血栓の形成を最小限に抑え、長期留置や感染などの合併症防止に効果のある材料を取り上げる. 9.ハイブリッド材料 異なる材料を組み合わせ、それぞれの素材とは全く異なった高機能性材料を創出する新しい技術を紹介する. 10.免疫制御 外界の敵から身を守り、また自分と自分以外(自己と非自己)を区別するために存在する免疫システムとその制御を学ぶ. 11.バイオセラミックス 医用材料,歯科材料として用いられるバイオセラミクスを取り扱う. |
授業の詳細3 |
12.タンパク質機能改変 タンパク質を化学修飾し、もしくは補因子を交換することにより、タンパク質の利用範囲を広め、機能を強化することができる.このタンパク質機能改変について解説する. 13.薬剤送達システム 目標とする患部(臓器や組織、細胞、病原体など)に、薬物を効果的かつ集中的に送り込む技術であるドラッグデリバリーシステム(DDS)について学ぶ. 14.高吸水性ハイドロゲル 多量に水を含む親水性ポリマーであるハイドロゲルとその利用について解説する. 15.まとめ
◆ 参考書 片岡一則「生命材料工学」裳華房 高分子学会「医療機能材料」共立出版 日本機械学会「生体材料学」オーム社 ◆ 評価 試験およびレポート提出により評価する |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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