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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?大学院科目(起業家)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 技術経営論 
担当教員 冨澤 治,濱口 智尋 
対象学年 1年,2年,3年  クラス 院:専門001 
講義室   開講学期 1学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
技術指向の企業における経営課題を理解する。

【授業の進め方】
基本的に講義形式で行ない、技術経営に関する一般基礎理論の講義と経営者による事例紹介の組合せで構成する。途中に産業の礎ともいえる近代科学の発展の歴史についても言及する。

【授業概要】
企業の経営者が戦略的経営を行っていく上で技術とイノベーションは極めて重要な経営課題として扱わなければならない.3日間の講義は午前中の一般基礎理論、午後の事例の組み合わせから構成される。基礎理論はGehaniが提唱した技術経営の6気筒エンジンモデルをベースに技術経営の課題を議論する。技術経営を3つのサブシステムとして捉える。最初のコア変換サブシステムはIPコンセプトを製品に変換するプロセスであり、知的財産、プロダクションオペレーション、製品開発/顧客信頼の課題を扱う。2番目の支援サブシステムはコア変換サブシステムを支援するもので、情報・コミュニケーション、品質・サービス、人(チーム・分化)の課題を扱う。3番目にこれらの2つのサブシステムを統合する統合サブシステムとしてプロジェクト・マネージメントとリーダーシップの課題を議論する。事例編は近代科学に至る道筋と称して過去から学ぶため技術の歴史を振り返る。さらに技術経営の具体例として技術経営を実務として行ってきた経験者による特別講義を行う。
 
授業の詳細2 【授業計画】
1.−2.技術経営とは何か? ノウハウ、IPと研究開発
技術とは何か?技術経営の6気筒エンジンモデルとは何かを議論し、プロダクション・オペレーションの歴史を眺める。また技術の獲得、イノベーションの課題について概観する。

.3.−5.近代科学の発展に至る道筋 (濱口客員教授)
ガリレオやニュートンにはじまる古典物理学の完成への道のりから始め,電池の発明のきっかけとその発明がもたらしたインパクト,ファラディーによる電磁誘導の発見とマクスウエルによる電磁理論の完成,無線通信や電話の発明による情報通信の革命.さらにその後の電子やX線の発見、量子の発見から量子力学の完成とエレクトロニクスの発展に至るまでを天才科学者の生きざまを交えて概説する。トランジスタの発明とベル研究所での葛藤のケースにそって,天才必ずしも起業家になれない事例、指導者への反発と新事業への熱意、米国における軍の研究費補助と成果、集積回路への道のりと起業家精神について技術を中心とした歴史観を議論する.

6.−7.技術経営事例1 (特別講師)
日本におけるハイテクベンチャーのさきがけであるファブレス会社の創業者を招いて、技術経営事例を紹介する.

 
授業の詳細3 8.−10.技術経営事例2 (特別講師)
アイデアから事業化に至る道のりは厳しく、長い。ここではミューチップを実例とした事業創造の過程につて「新事業開発の事業化プロデューサ」という新しい視点で、特別講師による講義を実施する。

11.−12.知的財産権、製品開発、顧客の役割
知的財産権の課題と、製品開発プロセス、開発戦略について議論する。開発とマーケティングは極めて密接な関係にある。新製品開発と顧客の役割の変化、情報時代における顧客とマーケッターの関係等を議論する。

13.−15.技術と戦略の融合、次世代技術のマネージメント
新製品開発における戦略開発のモデル、戦略的分析の手法等を述べ,製品と事業戦略のリンク等について議論する.技術の不確実性,はっきりしない市場,既存の技術と次世代技術とを区別する未発達の競争環境が交錯している次世代技術に対して如何にマネージメントしていくかについても議論する。
 
授業の詳細4 成績評価:
  @出席、 A講義中での討論参加、Bレポートの3点を合わせて成績評価を行う。
AA: 90以上
A: 80以上−90未満
B: 70以上−80未満
C: 60以上−70未満
F: 60未満

テキスト: 教材を当日配布
参考書:
R. Gehani “Management of Technology” John Wiley & Sons, 1998
 
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