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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?大学院科目(起業家)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 情報産業概論 
担当教員 冨澤 治,岩田 誠 
対象学年 1年,2年,3年  クラス 院:専門001 
講義室   開講学期 1学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
コンピューティング、情報システムの基礎技術を理解すると同時に情報産業の時代における情報システムと経営について学ぶ

【授業の進め方】
前半は、情報処理の基礎であるハードウエア、ソフトウエア、ネットワークの一般基礎理論、後半は情報産業の系譜、経営情報システム等について講義形式で授業を行なう。

【授業概要】
本講義の前半では,まず情報処理の基礎を学ぶ。情報とは何かからはじめ、情報機器の仕組みと歴史を、コンピューティング技術と情報ネットワーク技術の観点から学ぶ。さらに、先端情報通信技術の中から、情報セキュリティ、社会基盤としての情報通信システム、将来のユビキタス技術についても触れる。
後半ではまず情報産業の系譜を眺め、続いて情報システムの経営的な基礎を学ぶ。情報システムが組織に与える影響、経営的意思決定へのインパクト、バリューチェーンモデルから眺めた事業戦略と情報システム等を学ぶ。オープンアーキテクチャの概念を元に情報ネットワークによってもたらされた産業における多様なビジネスモデル、プラットフォームビジネスモデル等を議論する。

 
授業の詳細2 【授業計画】
講義の項目は以下の通りである.1−7まで岩田教授が担当、8−15は冨澤教授が担当。
1. 情報とコミュニケーション
情報という概念を、情報と人間とのかかわりの観点から、講述する。また、情報の収集、検索、蓄積、分析、伝達などの情報行為について、概説する。

2.コンピューティングの要素と機構 〜ハードウェア〜
情報機器の発展経緯を概説する。コンピューティングの基本要素としての、コンピュータ・ハードウェアのしくみについて学ぶ。

3.コンピューティングの要素と機構 〜ソフトウェア〜
コンピューティングの基本要素としての、コンピュータ・ソフトウェアのしくみについて学ぶ。オペレーティングシステムと応用ソフトウェアとの関係や、ソフトウェアの基本となるアルゴリズムとデータ構造について学ぶ。

4.情報システムのモデル化
情報システムのモデル化手法の発展経緯として、構造化プログラミングからオブジェクト指向モデリング、アスペクト指向等に至る、一連のシステムモデリング手法について、概説する。

5.情報ネットワークのしくみ 〜通信プロトコル〜
OSI参照モデル、TCP/IP等について学ぶ。情報通信の効率化の方法として、データ圧縮、誤り訂正符号、トラフィック制御などについて概説する。

6.情報ネットワークのしくみ 〜インターネットとその応用〜
電子メール、WWW、インターネット検索、遠隔学習、電子商取引等について学ぶ。

7. 情報セキュリティ
情報セキュリティを確保する方法について概説する。技術的な側面、人間的な側面、組織的な対策の観点から、議論する。

8. 社会基盤としての情報システム
電話交換システム、交通管制システム、GPS、IP電話等のインフラストラクチャについて概説する。また、将来のユビキタス・コンピューティングに向けた、無線ICタグや個人認証技術などの最新の動向について触れる。
 
授業の詳細3 9  情報産業の系譜
  第一の波である農業段階、第二の波の工業/産業段階、そして第三の波といえる情報や知識が主役になる情報産業段階の3つの段階を踏まえて情報産業という概念の概説を行う。

10 企業の情報システムとディジタル企業の経営
ここでは情報システムの経営的な基礎を学ぶ。企業の組織で果たしている情報システムの役割、ビジネスプロセスと情報システムの関連等を議論する。

11情報システムと組織、経営、戦略
情報システムが組織に与える影響、経営的意思決定へのインパクトを解説し、事業戦略と情報システムをバリューチェーンモデル、バリュー・ウエブを踏まえて議論する。

12 ビジネスプロセス、知識マネジメントと意思決定
ビジネスプロセスと企業全体にわたる意思決定を向上させるものとして情報システムの役割を眺め、企業のシステム、サプライチェーン・マネジメントのシステム、顧客関係マネジメント、そして知識マネジメントシステムについて学ぶ。

13  オープンアーキテクチャ
情報ネットワークによって、非常に多様な主体が発信する情報を結集、統合することができる。この力を引き出すためには製品や組織の構造をより開放的にすることが必要である。製品やビジネスプロセスを、ある設計思想(アーキテクチャ)に基づいて独立性の高いモジュールに分解し、これらのモジュール間を社会的に共有されたオープンなインタフェースでつなぎ価値の増大を図る戦略について学ぶ。

14  サプライチェーン
オープンアーキテクチャを切り口にした多様なビジネスモデルとして水平展開型ビジネスの議論を行う。

15 プラットフォーム
オープンアーキテクチャ戦略をとる産業の中で結合の場を提供するビジネスとしてのプラットフォームビジネスモデルについて学ぶ
 
授業の詳細4 成績評価:
  @出席、 A講義中での討論参加、Bレポートの3点を合わせた総合得点で成績評価を行う。
AA:  90点以上
A: 80点以上−90点未満
B: 70点以上−80点未満
C: 60点以上−70点未満
F: 60点未満

その他
教材を当日配布する。
 
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