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タイトル「2008年度シラバス」、フォルダ「2008年度シラバス?専門科目(マネジメント)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 イノベーション論 
担当教員 冨澤 治 
対象学年 1年  クラス 学部:専門002 
講義室 B104  開講学期 1学期 
曜日・時限 火4,金4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的 】
企業にとって大事な2つの基本的な機能はマーケティングとイノベーションであるといわれている。本講義ではこの内イノベーションについてその本質を理解し、マネジメントを学ぶ上での基礎知識をつける。
 
授業の詳細2 【授業の進め方】
基本的に講義形式で行なう。最初に身近な事例を説明し、イノベーションとは何かの導入を行なう。続いてイノベーションに関する比較的ポピュラーな基礎的一般理論を学ぶと同時にいくつかのイノベーション事例を考察することによって理解を深める
授業は講義13回、小論文を書く中間テストと、選択問題集からなる最終テストから構成される。各回の終わりに簡単な小テストを実施する。
 
授業の詳細3 【授業の目標】
イノベーションが、より経済的な価値を生み出す活動であることを体系的に理解する。
 
授業の詳細4 【授業計画】
1.身近にみられるイノベーション例
授業の目的、構成、概要の説明を行なったあと、まず徳島や高知の身近にみられるイノベーション例を解説する。

2.イノベーションと起業家
イノベーションが単なる発明でなく、経済的な価値を高める、あるいは創り出す活動であり「新結合」という概念で説明されることを示し、イノベーションによって経済が発展してきたこと、そしてそのイノベーションの担い手が起業家(アントレプレナー)であるという説を論ずる。

3.イノベーションの体系とその機会
イノベーションは「冨を生み出す資源を創造するもの」であるといえる。このイノベーションのためには多くの機会が存在する。ここではイノベーションにどのような機会があるのか、またこの機会をどのように捉えるかについて議論する。

4.技術のS曲線
新参企業が新しい技術をもって攻撃を仕掛けてきた場合、守りの経営に固執すると、新参企業に敗退することがしばしば起こる。ここでは技術の進化がS字型の曲線になることを示し、これを用いて攻撃側企業と防御側企業の関係を論ずる。

5.破壊的イノベーション
業界のトップ企業が,顧客の意見に耳を傾け,新技術に投資しても,なお技術や市場構造の破壊的(Disruptive)変化に直面した際,市場のリーダシップを失ってしまう現象に対してきわめて明快な解釈を示したクリステンセンの理論を学ぶ.

6.総括 パート1
前半講義の総括を行なう

7.中間試験

 
授業の詳細5 8.バリュー・イノベーションという考え方
既存の市場において新しい優れた価値を提供することで競争を無意味にし,その新しい価値から新しい市場を生み出すバリュー・イノベーションの考え方を論ずる.

9.知識創造のプロセス
日本的経営の特徴である「知識創造のプロセス」、日本の知識創造企業が持っている「型:クリエーティブ・ルーティン」の考え方を 飲料水「ダカラ」の事例に基づいて議論する。

10.日本式イノベーション事例
スズキの低価格バイク開発に見られる創造的コスト削減、ユニークな商品名でしられる小林製薬の事例等を眺めイノベーションの具体例を学ぶ。

11.京様式の経営
京都のイノベーティブな企業のいくつかを例にとって、イノベーションを支える組織、風土を眺める。

12.イノベーションの普及
イノベーションが普及していくプロセスについて論ずる。

13.イノベーションのモデル
イノベーションに関する多くのモデルのうち、ここでは代表的なモデルをいくつか選択し、その概要について述べる

14.総括  パート2
後半の総括を行なう

15.最終試験
 
授業の詳細6 【成績評価】
小テスト  30%、中間テスト 30% 最終テスト 40%の総合点で判定する。
100点満点で
   90点以上       AA
   80点以上90点未満  A
   70点以上80点未満  B
   60点以上70点未満  C
 
授業の詳細7 【その他】
テキスト
 教材のプリントは授業中に配布する

参考書
イノベーション関係の書籍は多数あるが、比較的基礎的なものとして以下のものが推奨される。
 1) ドラッカー 「イノベーションと起業家精神」、ダイヤモンド社 1997年
 2) クリステンセン 「イノベーションのジレンマ」、翔泳社 
 3) 野中、勝見 「イノベーションの本質」 日経BP 2004年

 
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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