科目名 |
イノベーションとマーケティング入門 |
担当教員 |
冨澤 治 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:人社001 |
講義室 |
講堂 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火1,金1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 企業の基本的な2つの機能であるといわれている「マーケティング」と「イノベーション」についてその基礎理論を理解する。
【授業の進め方】 身近な事例を含めつつ講義形式で実施する。
【授業概要】 企業の目的は顧客の創造にあり、企業の基本的な機能がマーケティングとイノベーションにあるといわれている。マーケティングは単なる販売ではなく企業の全事業に関わる活動である。一方イノベーションはより優れた、より経済的な製品やサービスを創造することである。本講義では将来企業で活躍する技術者に対してイノベーションとマーケティングの基礎を学んでもらうことを目的とする。
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授業の詳細2 |
【授業の目標】 ・ マーケティング概念の理解 ・ マーケティング・プロセスの理解 ・ マーケティングと新製品開発の関係の理解 ・ イノベーションの本質の理解 ・ イノベーションに関わる基礎項目(S曲線、バリューイノベーション等)の包括的理解
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授業の詳細3 |
【授業計画】 1.マーケティングとは何か? 講義の目的、何を学ぶか?を明確にした上、企業家の2つの基本機能としてのマーケティングとイノベーションについて述べる。マーケティングの基本的な概念,すなわち「製品中心でなく、顧客中心である」という考え方について学ぶ。
2.マーケティングと戦略計画 なぜマーケティングが重要になったかの歴史的背景からはじめて、戦略計画とマーケティング・プロセスについて学ぶ
3.ポートフォリオ分析とマーケティング・ミックス ポートフォリオの考え方、並びにマーケティングのツールでもある4Pと呼ばれるマーケティング・ミックスの製品、価格、流通、プロモーションについて議論する。 |
授業の詳細4 |
4.標的市場とポジショニング 市場攻略の手法として市場のセグメント化、特定セグメントをターゲットとする考え方を紹介する。
5.製品戦略 製品は単に目に見える特徴の組合せ以上のものである。「製品の中核」、「製品の実体」、「製品の付随機能」の3つのレベルからなると考えられる。ブランド戦略、サービスの本質を含めた製品戦略一般について理解する。
6.新製品開発と製品ライフサイクル戦略 アイデアから事業化までのプロセスを学ぶ |
授業の詳細5 |
7.中間テスト |
授業の詳細6 |
8.身近に見られるイノベーション例 マクドナルド、四万十ドラマなどの事例からイノベーションを眺める。
9.イノベーションと起業家 イノベーションによって経済が発展していくこと。「新結合」というイノベーションの概念を学ぶ。 技術とマーケティングの境界、顧客ニーズへの対応を技術経営の視点で議論する。
10.イノベーションの体系、その機会 より具体的にイノベーションとは何かを議論し、イノベーションのための機会について学ぶ |
授業の詳細7 |
11.技術の限界―S曲線という見方 技術開発のプロセスは投入する努力とその成果の関係がS字型の曲線になる。このS曲線を理解しておくことが技術経営上重要であることを議論する。
12.バリューイノベーションという考え方 顧客ニーズの最定義、顧客に提供している本当の価値とは何かを含め、バリューイノベーションという新しい考え方を学ぶ。
13.知識経営と日本式イノベーション(知識創造のプロセス) 知識には「暗黙知」と「形式知」という2種類の知識があること、特にこの「暗黙知」が日本のイノベーションに大きな役割を果たしていることを学ぶ。
14.日本の革新的企業の事例 TVコマーシャルでも知名度の高い日本の企業を事例としてその革新的な事業活動を学ぶ。 |
授業の詳細8 |
15.最終テスト |
授業の詳細9 |
成績評価 小テスト 30%、中間テスト 30% 最終テスト 40%の総合点で判定する。 AA:90点以上 A: 80以上−90未満 B: 70以上−80未満 C: 60以上−70未満 F: 60未満 テキスト プリントを当日配布 参考書 コトラー、「コトラーのマーケティング入門」 ピアソンエデュケーション、1999 シュンペーター「経済発展の理論」、岩波文庫,1977年 ドラッカー、「イノベーションと起業家精神」、ダイヤモンド社、1997年 クリステンセン「イノベーションのジレンマ」翔泳社、2001年 |
授業の詳細10 |
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