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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?大学共通科目(人文・社会科学等科目)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 ビジネスプラン入門 
担当教員 平野 真 
対象学年 3年  クラス 学部:人社001 
講義室 講堂  開講学期 1学期 
曜日・時限 火4,金4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 [授業の目的]
社会人として企業内で仕事をしていくうえで、またあるいは自分自身で起業などを行なう場合も含めて、様々な場において、ビジネス・プランの作成が求められる機会は決して少なくない。またたとえ自分自身が企画立案する場合でなくとも、企業活動というものを理解するうえで、ビジネス・プランの知識は大変役に立つ。本科目は、ビジネス・プランとはどういうものか、その内容と作成の手法について、分かりやすく説明する入門講座である。これからの就職について考えている学生の方々には、就職活動の参考になるものとして、また面接対策として、是非受講をお勧めする。
[授業の進め方]
本科目は、基本的に講義形式で行なうが、受講者が知識を自分のものとしやすいように、また楽しみながら学習できるように、受講者の代表によるビジネス・プラン作成とプレゼンテーションの実習も授業のなかにおりまぜて進めていく。せっかくの機会なので、我こそはと思う方は、すすんで実習に挑戦してみてほしい。

[到達目標]
ビジネス・プランとはどういうものなのか、またその作成はどのように行なったらいいのか、基本的な知識を身につけ、自分で考えていく力を養うことを目標とする。
 
授業の詳細2 [授業計画]
授業は、毎回出席者に感想をアンケート調査するなどしてインタラクティブ(対話型)に行なう。そのため、ある程度、参加者の興味を考慮して柔軟に対応していくが、骨格としては、以下のようなものを予定している。
1. ビジネスって何?
ビジネス・プランをつくる前提として、そもそもビジネスとは一体何なのか?講師自身の経験や、様々な地域ビジネスなどを紹介し、「金儲け」と「事業」の違いについて考える。
2.ビジネス戦略とは?
ビジネスには必ずそれなりの戦略が必要である。戦略にはどんなものがあるのか、また戦略を考えるうえで大切なことは何か、ビデオで上映する事例をもとに考える。
3.アイデア創出
ビジネスのもとになるアイデアとはどんな点が重要なのか、ビジネス・モデルとはどんなものなのか、新規ビジネスを考えるうえでの注意点などについて述べる。
4.アイデア発表会
受講者の中で、発表希望者が考えたビジネス・アイデアを発表してもらい、皆でアイデアをどう発展させていくか、の練習を行なう。
5.マーケティングとバリュー・チェーン
アイデアを現実のものとしていくためには、マーケティングが極めて重要なステップとなる。特にマーケティングとバリュー・チェーンとの関係について述べる。
6.価格とコスト
製品やサービスを売る場合の、コストと価格との関係は、利益の源泉であり、ビジネスを考えるうえでの基本である。ここでは、両者の関係をどのように考えるか、またこれを基礎に、財務管理の考え方を説明する。
7.ブランドとは?
コストと価格との関係を考えるひとつのヒントとしてのブランドに着目する。ファッション業界で起こったブランドのコングリマリット化(複合企業化)の話、半導体業界でのブランド論の話などについて紹介する。 
授業の詳細3 8.経営戦略
ブランド論に見られるように、ビジネスは総体としての経営戦略をどのように考えるかが重要である。 2日目の「ビジネス戦略」で学んだことをベースとして、広い視野から企業の経営を行なっていくには、どのようなことが重要であるか、問題提起を行なう。
9.ビジネスの歴史と起業家
過去のビジネスを振り返り、歴史と起業家との関係を考える。ビデオによる事例などを見ながら、起業家・企業人の使命について考える。
10.ビジネスとグローバル化
今日のビジネスは、どのようなものであろうと、何らかの意味でグローバル化の影響を受けている。グローバル化の意味と影響について考える。
11.ビジネス・プランと企画書
ビジネス・プランの立て方について、いままで学んだことをベースにまとめる。また、ビジネス・プランの企画書とはどのようなものなのか、事例を紹介しながら解説する。
12.ビジネス・プランの落とし穴
実際のビジネスはどのように成功しまた失敗するのか、NHKのプロジェクトXで紹介された事例について、ビデオを見ながら考える。
13.プレゼンテーションとは?
立案したビジネス・プランを人に効果的に伝える技術として、プレゼンテーションの技術は大変重要である。ここでは人間の「認知システム」と「芸術における表現」との関係を紹介しながら、プレゼンテーションの基礎となる考え方や基本的なテクニックやノウハウをまとめる。
14.ビジネス・プラン発表会
受講者の中で希望者に自分の考えたビジネス・プランを発表してもらう。
15.修了試験:ビジネス・プランのまとめ
授業で学んだ概念や基礎知識について理解度を試験する。
 
授業の詳細4 [成績評価]
基本的に、「加点」方式とし、どこかで努力すれば報いられるような評価としている。
授業への出席 50点
試験 50点
アイデア発表会での発表 30点 (受賞者は50点)
ビジネス・プラン発表会での発表 30点 (受賞者は50点)
どんなに拙いものであっても、自分の考えたことを、人前で発表することで、大きな加点を得られる。

成績は、全体の試験のできばえによって多少比重調整などを行なうが、概ね以下のとうり。
F:60点未満
C:授業に参加し最低限の理解をしたもの 約60点以上70点未満
B:内容を比較的よく理解したもの    約70点以上80点未満
A:授業の内容を理解し、自分で考える力をつけたもの 約80点以上90点未満
AA:良く理解したか、自分で考えを発表することができたもの 約90点以上


[教科書]
平野 真『技術者のための起業マニュアル』(創風社):学内売店にて各自事前購入のこと。最終試験は本書より問題を出すので必読。
[参考書]
起業家コース著「木の葉、売ります」(丸善出版):学内売店にても販売
起業家コース著「共育宣言」(丸善出版):学内売店にても販売
起業家コース著「我らダイヤモンド企業」(丸善出版):学内売店にても販売

[履修上の注意]
加点方式とはいえども、出席率の著しく悪いものは合格としない。
 
授業の詳細5  
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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