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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?大学共通科目(人文・社会科学等科目)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 企業戦略と企業文化 
担当教員 放送大学 
対象学年 2年,3年  クラス 学部:人社002 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 集中  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 「主任講師」
 吉森 賢(放送大学教授)

「講義概要」
 企業戦略は五つの経営者機能の中で長期的企業成果に重大な影響を及ぼす意思決定である。企業文化は企業理念と共に戦略の妥当性、策定と実施過程を決定付ける。この講義では経営環境の分析から、これに対応する事業領域の策定、企業活動の境界を決定する統合戦略、多角化、戦略提携、合併・買収、市場取引、グローバル戦略、そして企業文化と企業理念との関連を理解する。理解を容易にするため多くの日本および外国の事例、成功・失敗例を中心に説明する。この科目は開講中の「企業統治と企業倫理」(TV‘07)と関連性をもって設計されており、これにより経営者に要請されるすべての経営者機能の履修を完結する。

「授業の目標」
 この科目は現在または将来、経営者の視点からグローバルな企業戦略の策定と実施、その推進母体としての企業文化と企業理念の形成と共有に活動に従事する経営者、管理者、戦略部門担当者、人的資源担当者、社員および研究者と社会人を対象とする。履修内容は企業戦略と企業文化における高度専門職業人のための実務上の指針として設計された。 
授業の詳細2 1.経営者機能
 経営者機能における企業戦略と企業文化の意義と他の機能との関連性を理解する。長期的繁栄を実現してきた企業および破綻した企業の戦略と文化の共通性を解説する。

2.経営環境
 企業戦略策定の第一歩は企業を取り巻く経営環境の分析と予測である。分析すべき環境要因を明らかにし、企業にとっての事業機会と脅威は何かを認識する技術を習得する。

3.事業領域
 環境変化を事業機会に活用し、脅威を克服するために企業の人、物、金の現有資源の強み、弱みを把握し、特に中核技術を中心とする対応策を決定する過程を理解する。

4.垂直統合
 最初に統合戦略の一般論を提示し、その諸形態を説明し、その一形態である垂直統合とそれから派生する上方統合と下方統合の戦略的利点とリスクを理解する。

5.準統合
 準統合は日本の自動車、電気産業において多用される統合形態であり、垂直統合と市場取引の中間に位置する統合戦略である。その利点とリスクを理解する。 
授業の詳細3 6.水平統合
 水平統合は盛んになりつつある同業社間の合併、統合であり、これを規模の経済の実現、過剰設備の統合、廃棄そして敵対的買収に対する防衛対策などの視点から考察する。

7.競争戦略
 企業間の競争が生じる要因を新規参入、代替品の出現、売手と買手の交渉能力その他の視点から分析し、企業が策定すべき競争戦略を事例により説明する。

8.多角化
 多角化戦略とは製品・事業の寿命と企業の寿命を絶縁することである。多角化を成功させる要因を現有中核技術その他の経営資源と新規分野との関連性の視点から考察する。

9.戦略提携
 戦略提携は競合企業間の協力関係という特異な戦略である。国際的にも国内でも多く生じている。その形態を理解し、戦略的利点とリスクをトヨタとGMの戦略提携により分析する。

10.合併・買収
 企業買収は他社の経営資源と市場地位を迅速に自社に取込む手段として多用される。しかしこれは多くのリスクを内包する。成功するための企業買収戦略の要因を理解する。 
授業の詳細4 11.市場取引
 OEM、ライセンス、フランチャイジング、アウトソーシング、生産委託など契約により事業機会を捉え、費用を低減する戦略についてその利点と限界を理解する。

12.グローバル戦略
 グローバル戦略を輸出、OEM,国際ライセンス契約、合弁会社、子会社設立、現地企業買収などの視点からその選択基準とそれぞれの戦略的利点およびリスクを考察する。

13.企業文化と企業理念
 企業文化と企業理念の関連性を明らかにし、企業文化を実例により説明する。官僚制化により危機的状況に至った企業の実例を通じて企業文化の重要性を理解する。

14.企業文化−策定と共有
 環境変化と企業の大規模化により革新的企業文化にも風化が生じる。これに対応するため企業文化はいかに刷新され、組織内に浸透されるかを成功事例により理解する。

15.最高経営責任者
 企業戦略と企業文化における最高経営責任者の役割を整理し、これまでに取り上げた企業の事例から何を学ぶかを最高経営責任者の視点から総括する。 
授業の詳細5 「成績について」
AA:特に優れた成績を示したもの
A:優れた成績を示したもの
B:良好と認められる成績を示したもの
C:合格と認められる成績を示したもの
F:不合格

「開講時期(予定)」
2学期(本登録は7月ごろ)
履修を希望するものは6月末ごろに行う予定の放送大学履修登録説明会に出席し、配布する専用の申請書を必ず提出すること。

「テキスト」
放送大学より送られてくる資料を使用する。

注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒業認定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修を推奨します。)

(その他何かわからないことがありましたら教務学生部までお越しください) 
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