科目名 |
問題発見と解決の技法 |
担当教員 |
放送大学 |
対象学年 |
2年,3年 |
クラス |
学部:人社002 |
講義室 |
|
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
集中 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
|
備考 |
|
授業の詳細1 |
「主任講師」 柴山 盛生(国立情報学研究所准教授)、遠山 紘司(神奈川工科大学教授)、東 千秋(放送大学教授)
「講義概要」 私たちは職場だけでなく、地域や個人の生活においてもさまざまな問題に直面し、何とか解決方法を見つけようと悩んでいる。問題解決の仕方に方法があるのであろうか。ここでは問題とは何かから始まり、問題の見つけ方、解決の手順、解決に必要な情報をどのように収集・整理し分析するのか、解決に必要な考え方とは何かなど一連の過程を通して解決策を見いだしていく科学的技法を学ぶ。また、その過程で思考や発想などを目的に沿って他人に伝え、理解してもらうための基本的な技術を習得する。そして、ここでの学習が実際に応用できることをねらいとして、さまざまな分野から問題解決の具体的な事例を集めて紹介する。
「授業の目標」 この授業の目標は、「問題とは何か、どのようなとらえ方が適切か、そしてどのようにして発想を広げ、必要な情報を収集・整理し、解決策を見出していくのか、そこにおける一連の科学的技法を学ぶ」ことである。また、「それらの過程において思考や発想などを目的に応じて伝達するための基本的な表現技術を習得する」ことも、この授業のねらいとしている。 |
授業の詳細2 |
1.問題とは何か 私たちが仕事や生活の場で直面する事柄を通して「問題とは何か」問題の定義と捉え方を考える。さらに、それらをどのような形で解決へと進めるのか、概略を述べる。 最後に、この授業の構成を紹介した後、放送授業における事例紹介の見方について述べる。 【キーワード】問題の定義、科目の構成、事例の視点
2.問題の発見 自分から問題を見つけるにはどうすればよいのか。問題にはどのような種類があるのか。また、問題を解決するためには問題を明確化する必要もある。問題が複数ある場合は何が重要なのか、緊急性等を考慮し、取り掛かる順番を決める。 【キーワード】問題の発見、問題の種類、問題の明確化、優先順位
3.目標の設定 問題を見つけたら最終的にどのレベルに達したいのかという目標を設定する必要がある。ここでは目標設定の必要性、達成可能な目標をどう設定するか、目標設定にあたって制約される条件は何か等を述べた後、いくつかの基本的設定方法について述べる。 【キーワード】目標の条件、達成可能目標、制約条件、目標設定の方法
4.問題解決の手順 組織の場合の問題解決を中心とし、目標に向けて、目的の明確化、情報収集、具体的立案、発表・伝達という問題解決の手順について説明する。特に企業戦略について触れる。個人の問題解決の手順についても説明する。 【キーワード】問題解決の手順、企画、戦略、個人の問題解決
5.情報の収集と整理 問題解決に向けて、必要な情報を集めそれらを整理・分析する。情報収集では、収集の目的、収集の方法、情報検索について説明する。情報の整理では、収集した情報の記録・整理方法について説明する。 【キーワード】情報収集の目的、情報収集の方法、整理の視点 |
授業の詳細3 |
6.情報の分析 集めた情報を基に、データの質的・量的な意味を考えて問題解決に向けて分析する。情報分析の方法として有効な統計的な処理や推計について紹介する。 【キーワード】情報分析の考え方、情報分析の方法、統計的処理、推計
7.発想の手法T:発散的な手法 解を導く上で、事柄を発散的に考えたり、収束的に考えたりすることが有効である。発散的に考える例として、概念や分類、ものとものとの対応を考える思考について紹介し、代表的な発散的な技法としてブレーンストーミングなどを説明する。 【キーワード】メタファー思考、アナロジー思考、ブレーンストーミング
8.発想の手法U:収束的な手法 もう一つの発想の方法である収束的な手法について説明する。収束的に考える手法として、演繹的推論、帰納的推論、確率判断などについて紹介し、いくつかの収束技法を説明する。 【キーワード】演繹、帰納、推論、確率判断
9.グラフによる表現 問題の解決で何故「表現が必要なのか、表現することの位置づけ」を述べた後、基本的なグラフとその活用法について述べる。比較する、時間的な経過を見る、内訳を知る、分布を見る、関連を探るなどの目的のためには、いろいろなグラフをどのように利用するのが適切か説明する 【キーワード】数量表現、グラフの種類、グラフの見方、グラフの描き方
10.図解による表現 文章で書くと分かりにくい内容を一目見て全体像が理解できる図解について学ぶ。図解は詳細を説明するには必ずしも適さないが、全体像、概略を説明するのによい。自分や自分のグループの考えを聞き手に短時間で正確に理解してもらう手段として有効である。 【キーワード】図解表現の目的、図解の種類、論理図解 |
授業の詳細4 |
11.コミュニケーション 人と人の情報伝達の基本であるコミュニケーションは、問題発見と解決において効果的でなければならない。コミュニケーションが効果的でないとき、さらに新たな問題も発生する。効果的なコミュニケーションはどうあればよいのか、文章による表現方法といろいろな場面でのコミュニケーションを考える。 【キーワード】効果的なコミュニケーション、文章表現、いろいろな場面
12.プレゼンテーション 調べたことや自分の考えなどを発表するためのプレゼンテーションについて理解する。ここでは、効果的なプレゼンテーションにおける話し方、資料の作り方、口頭発表とそのまとめ方、質疑応答などを取り上げる。 【キーワード】聞き手の分析、話し方、資料の作り方、口頭発表、まとめ方
13.評価 問題が解決したのか、またどの程度達成したのかを判断するための評価方法について学習する。ここでは、評価の対象と種類および数値的でない評価方法、数値的な評価法などの理論と手順について説明するとともに、それらに対応した例を考える。 【キーワード】対象と種類、非数値的評価、数値的評価、評価の理論と手順
14.総合事例T・U 組織や地域における問題の特徴、そこではどのような問題が起こりやすいか、それにどのように取り組み、どのように解決したかを説明する。事例として、商店街における町おこしと看護師教育を取り上げる。 【キーワード】職場での問題解決、地域での問題解決
15.総合事例Vとまとめ 大きな組織における危機管理を中心とした事例を取り上げ、その意味について検討する。最後に、この授業のまとめを行う。 【キーワード】組織での問題解決、危機管理、授業のまとめ |
授業の詳細5 |
「成績について」 AA:特に優れた成績を示したもの A:優れた成績を示したもの B:良好と認められる成績を示したもの C:合格と認められる成績を示したもの F:不合格
「開講時期(予定)」 2学期(本登録は7月ごろ) 履修を希望するものは6月末ごろに行う予定の放送大学履修登録説明会に出席し、配布する専用の申請書を必ず提出すること。
「テキスト」 放送大学より送られてくる資料を使用する。
注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒業認定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修を推奨します。)
(その他何かわからないことがありましたら教務学生部までお越しください) |
授業の詳細6 |
|
授業の詳細7 |
|
授業の詳細8 |
|
授業の詳細9 |
|
授業の詳細10 |
|