戻る
タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?情報学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 計算機言語第1 
担当教員 妻鳥 貴彦 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 K−WS  開講学期 2学期 
曜日・時限 月4,木4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
 計算機言語は,要求や仕様に沿ったソフトウエアを作成する上で,プログラムを記述するために用いる言語のことである.本講義では計算機言語学習の最初として,最も優れた教育言語であり,手続型言語であるPascalを取り上げて学習する.

講義の進め方
 最初に計算機言語の基本概念について学習する.その後,Pascalの基本を学び,さらに手続型言語プログラミングの基本である関数定義,手続き定義,レコード型などについて理解する.また,付帯的にコーディングの前段階としての問題・要求分析およびプログラム設計等の基礎について概説を受け,プログラミング作業全体に対する知識を深める.

達成目標
 本講義により,プログラムの基本を身につけ,ソースコードの作成に必要であるPascal文法の基礎知識を修得する.これにより今後の科目でPascalプログラムによるアルゴリズムや作業工程の説明を,理解できるようになるとともに,実際のプログラムに必要な文法知識を習得する. 
授業の詳細2 講義計画
1.計算機言語の基本概念(プログラムとはなにか)
 言語としての計算機言語についての導入を受け,言語プロセッサ,コンパイラ,プログラミングなどについて歴史的な経緯をふまえながら学ぶ.

2.Pascalの基礎-1(はじめに)
 プログラムの最も単純な流れとデータ入出力の基礎について修得する.

3.Pascalの基礎-2(型宣言)
 変数の定義について詳しく学び,Boolean型についても修得する.

4.Pascalの基礎-3(分岐)
 分岐に関連する命令を修得する(If Then Else,Case文など).

5.Pascalの基礎-4(複合文)
 分岐構造を学びながら複合文と構造を修得する(If Then Else,Case文など).

6.Pascalの基礎-5(繰り返し)
 繰り返しに関連する命令を修得する(While Do,Repeat Until,For To文など).

7.Pascalの基礎-6(プログラマの心得)
 プログラムを作る上で注意することや,列挙型などの新しいデータ型について修得する.

8.中間試験
 計算機言語の基礎知識,Pascalの基礎としての変数宣言や基本的な制御構造についての試験を受けることにより,これらの修得状況について確認する. 
授業の詳細3 9.ソフトウエア工学の基礎
 作業のモデル化と構造化プログラミングについて学習する.

10.構造化プログラミングの手法-1
 関数定義について修得する(Function).

11.構造化プログラミングの手法-2
 手続き定義や信頼性の大切さなどについて修得する(Procedure).

12.より高度なプログラミング-1
 配列,Char型と文字列操作,集合型など複雑な変数型とその利用について修得する.

13.より高度なプログラミング-2
 レコード変数について学び,レコード型を利用するプログラムについて修得する.

14.より高度なプログラミング-3
 ファイルの定義や使い方,およびファイルに関連する命令などを修得する.

15.高度なプログラミング-1
 ポインタの定義や使い方,およびポインタを利用したLinked Databaseのプログラミングなどを修得する.

16.最終試験試験
 講義で取り上げた項目の全範囲から,パスカルのプログラムを作成するために必要な文法,変数,構造,などについての試験を受けることにより,これらの修得状況について確認する. 
授業の詳細4 成績評価
 本講義では,中間試験と最終試験の成績により評価する.試験成績は,以下の到達度判定に用いられる.成績評価は到達度によって決められる.

F判定  C判定で定める到達度に到達していない場合で,単位取得は認めない.
C判定  講義内容1〜11の内容を理解し,それらで学んだコマンドやアルゴリズムを利用したプログラム(20行程度)をガイダンスにしたがって作成することができる能力に到達した.
B判定  講義内容1〜11の内容をよく理解し,それらで学んだコマンドやアルゴリズムを利用したプログラム(50行程度)を独力で作成することができる能力に到達した.
A判定  B判定の到達度に加えて,講義内容12〜14の内容をよく理解し,それらで学んだコマンドやアルゴリズムを利用したプログラム(75行程度)を独力で作成することができる能力に到達した.
AA判定 A判定の到達度に加えて,講義内容15の内容をよく理解し,それらで学んだコマンドやアルゴリズムを利用したプログラムを含めて,100行以上のPascalのプログラムを独力で自由に作成することができる能力に到達した.

 中間試験は主としてB判定の到達度を判定し,期末試験は講義内容9〜11のB判定の到達度,およびA,AA判定の到達度を判定することを主目的として実施される.F判定ではあるが一部特定領域(ある一部の講義内容)を除けばC判定到達度を満たしていると考えられる学生については,その領域に関する追加レポート課題を与え,そのレポートの得点を到達度判定に加える場合がある. 
授業の詳細5 授業のテキストと参考書
 テキスト:ノート講義であるが,適宜資料を配付する.
 参考書:必要に応じて適宜紹介する.

JABEE対応「情報ネットワークシステムコース」
専門-履修登録必修科目
専門-計算機ソフトウエア領域選択必修科目

履修前の受講あるいは同時履修が望ましい科目:
「初等代数学」,「離散数学」,「コンピュータリテラシー」,「情報科学1(情報システム工学科)」

同時履修が必要な科目(単位既取得や再履修者は除く):
「情報科学2(情報システム工学科)」 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


Copyright (c) 2006 NTT DATA KYUSHU CORPORATION. All Rights Reserved.