科目名 |
ビジネスプラン(マネジマント) |
担当教員 |
平野 真 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
K102 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火2,金2 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
[授業の目的] 社会人として企業内で仕事をしていくうえで、またあるいは自分自身で起業などを行なう場合も含めて、様々な場において、ビジネス・プランの作成が求められる機会は決して少なくない。またたとえ自分自身が企画立案する場合でなくとも、企業活動というものを理解するうえで、ビジネス・プランの知識は大変役に立つ。本科目は、ビジネス・プランとはどういうものか、その内容と作成の手法について、分かりやすく説明する入門講座である。マネジメント学部の学生は、様々な科目のもつ意義を理解し、またこれからの就職について考え、面接対策としても役立つので、是非受講をお勧めする。 [授業の進め方] 本科目は、基本的に講義形式で行なうが、受講者が知識を自分のものとしやすいように、また楽しみながら学習できるように、受講者をチームに編成し、全員参加型で、ビジネス・プラン作成とプレゼンテーションの実習も授業のなかにおりまぜて進めていく。自分の頭で考え、自分の眼でものをみる姿勢の育成としういみでも、是非挑戦してみてほしい。
[到達目標] ビジネス・プランとはどういうものなのか、またその作成はどのように行なったらいいのか、基本的な知識を身につけ、自分で考えていく力を養うことを目標とする。 |
授業の詳細2 |
[授業計画] 全員参加型の授業を特色として、毎回出席者に感想をアンケート調査するなどしてインタラクティブ(対話型)に行なうほか、全員を数チームに編成し、チームごとに実習・発表をしてもらう。授業で取り扱う内容は、全般的に工学部3年生向けの入門講座と似たような構成にしている。基本的には、参加者の興味や理解度を考慮して柔軟に対応していくが、骨格としては、以下のようなものを予定している。 1. ビジネスって何? ビジネス・プランをつくる前提として、そもそもビジネスとは一体何なのか?講師自身の経験や、様々な地域ビジネスなどを紹介し、「金儲け」と「事業」の違いについて考える。 2.ビジネス戦略とは? ビジネスには必ずそれなりの戦略が必要である。戦略にはどんなものがあるのか、また戦略を考えるうえで大切なことは何か、ビデオで上映する事例をもとに考える。 3.アイデア創出 ビジネスのもとになるアイデアとはどんな点が重要なのか、ビジネス・モデルとはどんなものなのか、新規ビジネスを考えるうえでの注意点などについて述べる。ブレーンストーミング(チーム討論)によるアイデア出しの練習を行なう。 4.アイデア発表会 チームごとに、ビジネス・アイデアを発表してもらい、皆でアイデアをどう発展させていくか、の練習を行なう。 5.マーケティングとバリュー・チェーン アイデアを現実のものとしていくためには、マーケティングが極めて重要なステップとなる。特にマーケティングとバリュー・チェーンとの関係について述べる。 6.価格とコスト 製品やサービスを売る場合の、コストと価格との関係は、利益の源泉であり、ビジネスを考えるうえでの基本である。ここでは、両者の関係をどのように考えるか、またこれを基礎に、財務管理の考え方を説明する。 7.ブランドとは? コストと価格との関係を考えるひとつのヒントとしてのブランドに着目する。ファッション業界で起こったブランドのコングリマリット化(複合企業化)の話、半導体業界でのブランド論の話などについて紹介する。 |
授業の詳細3 |
8.経営戦略 ブランド論に見られるように、ビジネスは総体としての経営戦略をどのように考えるかが重要である。 2日目の「ビジネス戦略」で学んだことをベースとして、広い視野から企業の経営を行なっていくには、どのようなことが重要であるか、問題提起を行なう。 9.ビジネスの歴史と起業家 過去のビジネスを振り返り、歴史と起業家との関係を考える。ビデオによる事例などを見ながら、起業家・企業人の使命について考える。 10.ビジネスとグローバル化 今日のビジネスは、どのようなものであろうと、何らかの意味でグローバル化の影響を受けている。グローバル化の意味と影響について考える。 11.ビジネス・プランと企画書 ビジネス・プランの立て方について、いままで学んだことをベースにまとめる。また、ビジネス・プランの企画書とはどのようなものなのか、事例を紹介しながら解説する。 12.ビジネス・プランの落とし穴 実際のビジネスはどのように成功しまた失敗するのか、NHKのプロジェクトXで紹介された事例について、ビデオを見ながら考える。 13.プレゼンテーションとは? 立案したビジネス・プランを人に効果的に伝える技術として、プレゼンテーションの技術は大変重要である。ここでは人間の「認知システム」と「芸術における表現」との関係を紹介しながら、プレゼンテーションの基礎となる考え方や基本的なテクニックやノウハウをまとめる。 14.ビジネス・プラン発表会 チームごとに、自分達の考えたビジネス・プランの企画書を発表してもらう。 15.修了試験:ビジネス・プランのまとめ 授業で学んだ概念や基礎知識について理解度を試験する。 |
授業の詳細4 |
[成績評価] 基本的に、「加点」方式とし、どこかで努力すれば報いられるような評価としている。 授業への出席 50点 試験 50点 アイデア発表会での発表 最大30点 ビジネス・プラン発表会での発表 最大30点 どんなに拙いものであっても、自分達で考え、人前で発表することで、大きな加点を得られる。
成績は、全体の試験のできばえによって多少調整を行なうが、概ね以下のとうり。 F:60点未満 C:授業に参加し最低限の理解をしたもの 60−69点 B:内容を比較的よく理解したもの 70−79点 A:授業の内容を理解し、自分で考える力をつけたもの 80−89点 AA:良く理解したか、自分で考えを発表することができたもの 90点以上 ただし、全体のできばえなどを考慮し、配点の比重などを調整する。 加点方式とはいえ、出席率の著しく悪いものは合格とはしない。
[教科書] 平野 真『技術者のための起業マニュアル』(創風社):試験問題は本書から出すので学内売店にて各自事前購入のこと。必読。 [参考書] 起業家コース著「木の葉、売ります」(丸善出版):学内売店にても販売 起業家コース著「共育宣言」(丸善出版):学内売店にても販売 起業家コース著「我らダイヤモンド企業」(丸善出版):学内売店でも販売
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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