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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?大学院 専門領域科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 マイクロプロセッサ 
担当教員 綿森 道夫 
対象学年 1年,2年  クラス 院:専門001 
講義室 A105  開講学期 1学期 
曜日・時限 月2,木2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的

マイクロプロセッサとして日立製作所製(現ルネサステクノロジー社製)H8/3048Fをとりあげ、アセンブリ言語を用いて利用法の一部を習得することが講義の目的である。利用法としてあげられるのは、通常のI/Oポートの使い方、タイマーの使い方、A/D・D/A機能の使い方、通信機能の使い方などである。

授業の進め方

授業はテキストにそって進む。1回の講義でテキストのほぼ2章分を進むので、講義に出席していれば現在どの章を講義しているのか、この次の講義でどの章を講義するのか把握することが容易にできる。これによって予習・復習がやりやすいはずである。授業をある程度理解するためには、事前にテキストの担当部分を読んでおくべきであり、他に有効な手法が思いつかないので、強く予習をお勧めする。1回で2章というのはかなり早いペースであり、このペースを守るためには毎回予習されていると仮定して授業を行う。

授業の目標

本授業を習得することにより、以下の事柄を把握できると信じているので、このことができるかどうかが達成目標となる。
(1) H8シングルチッププロセッサの制御に使われるアセンブリ言語の意味が把握できる。
(2) 割り込みとタイマーの基本動作を理解でき、利用可能となる。
(3) A/D変換器、D/A変換器の基本動作を理解でき、利用可能となる.
 
授業の詳細2 授業計画

1. 第1章 身の回りにあるマイコン および 第2章 マイコンにもいろいろある
  マイコンとは何か?について講義を行う。

2. 第3章 マイコンの頭脳 -CPU- および 第4章 マイコンの記憶部-メモリ-
  CPUとそれを構成するメモリについて講義を行う。

3. 第5章 マイコンの目や手足 および 第6章 マイコンの具体例
  マイコンにつながる部品とH8/3048Fマイコンの内部構造の概略について述べる。

4. 第7章 CPUの中身 および 第8章 計算の仕組み
  H8マイコンのレジスタの概要と2進数、8進数、16進数について講義を行う。

5. 第9章 命令の種類とアドレッシングモード
  H8のアセンブリ言語について講義を行う。

6. 第10章 さあプログラムだ および 第11章 簡単なプログラム
  アセンブリ言語での簡単なプログラミングについて講義を行う。

7. 第12章 マイコンによる制御 および 第13章 割り込みとリセット
  I/Oポートと割り込みについて講義を行う。共にプロセッサにとって大変重要な概念である。

8. 第14章 タイマの使い方
  タイマの基本動作について講義を行う。
 
授業の詳細3 9. 第15章 A/D変換とD/A変換の使い方
A/D、D/Aコンバータについて講義を行う。

10.第16章 通信機能の使い方
RS-232C通信について講義を行う。

11.第17章 マイコンボードの実際
H8/3048Fを搭載したマイコンボードについて講義を行う。

12.第18章 作ってみよう -電子オルゴール-
電子オルゴールのプログラムについて講義を行う。

13.第19章 マイコン応用製品の開発 および 第20章 さらにレベルアップするために
C言語を用いた開発の概略について講義を行う。

14.第21章 デジタル回路の基礎
念のために簡単なデジタル回路について講義を行う。

15.期末試験
期末試験を行う。一発勝負であるので油断をしないことと、普段よりたゆまぬ努力をしておくことが大切である。
 
授業の詳細4 テキスト

『マイコン入門講座 H8マイコンによる組込み制御・プログラムの基礎を理解』 大須賀威彦著(電波新聞社) ISBN 4-88554-774-1.

参考書

『H8ビギナーズガイド』白土義男著(東京電機大学出版局)ISBN4-501-32160-1.
『C言語による3052F、3048F対応H8マイコンプログラミング入門』横山直隆著(技術評論社)ISBN4-7741-1803-6.

成績評価

最後の期末テストのみの100点満点で成績を評価する。H8の各周辺機能の使い方を理解している必要がある。
C テストの得点が60点から70点のもの(基本的には理解していると考えられる)
 B テストの得点が70点から80点のもの(アセンブリ言語の意味が把握できていると考えられる)
 A テストの得点が80点から90点のもの(H8の周辺機能がある程度利用可能であると考えられる)
 AA テストの得点が90点以上のもの(達成目標を完全に到達したと考えられる)

履修上の注意

授業の進み方が早いので予習・復習に時間をかけられたい。

備 考

今回の講義ではH8プロセッサのほんの一部の使い方しか講義しない予定であるが、それでもかなりの分量となる。プロセッサの概略を述べるだけでは実際にプロセッサを使うことはできないので、ある程度使えるレベルまで引き上げたいと考えている。

履修前の受講が望ましい科目

なし
 
授業の詳細5  
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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