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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?大学院 専門領域科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 イノベーション 
担当教員 末包 厚喜,冨澤 治,倉重 光宏,野中 高秀 
対象学年 1年,2年,3年  クラス 院:専門001 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
企業経営の2つの基本機能である「マーケティング」と「イノベーション」のうち「イノベーション」の一般理論を理解する

【授業の進め方】
講義形式で実施する。一般基礎理論の講義と事例紹介を織り交ぜた構成で進める。

【授業概要】
講義は一般基礎理論と事例の組み合わせからなる。一般基礎理論では起業家にとって不可欠なイノベーションの概念、マネジメント、戦略について学ぶ.起業家は「変化を読み、変化を創る」イノベーションが求められるが、いかにしてそれを行うのか、持続的なイノベーションを促進するにはいかなるマネジメントが肝要か、市場競争にはどのように対応すればよいのかなど、イノベーションの全過程を修得する.事例ではベンチャー企業の経営者、大企業/組織での新技術の事業化事例、ならびにマスメディアからみたイノベーションの課題に関する特別講義を実施する。

 
授業の詳細2 【授業計画】
1−3. 経済学史から見たイノベーション(末包)
重商主義からアダムスミスに至る経済学史を簡単に振り返り、しかる後、資本主義の本質をその絶え間のない動態性に求めたシュンペーターの考え方を解説する。資本主義経済の発展動因としてイノベーションを捉えたシュンペーターの理論によれば、イノベーションとは「新結合」であり、その担い手が起業家であるという説を論じる。また、ドラッカーのイノベーションに関する議論から、イノベーションの本質を理解する。

4−5.事例紹介1 (野中客員教授)
産業界に起こった各種イノベーション事例に対してマスメディアの視点で分析を行う。

6−7.事例紹介2 (倉重客員教授)
放送業界、特にテレビ関連機器に焦点をあて、基礎技術開発からフラットパネルディスプレイの製品化に至るプロセスを議論する。

8.技術のS曲線
「物事の秩序を転換することによって金を儲けようとする革新者,つまり攻め手と,今手にしている利益を守り抜こうとする守り手との市場における戦い」という観点からイノベーションを捉えたリチャード・フォスターの考え方を学ぶ.


 
授業の詳細3 9.破壊的イノベーション
業界のトップ企業が,顧客の意見に耳を傾け,新技術に投資しても,なお技術や市場構造の分裂的(Disruptive)変化に直面した際,市場のリーダシップを失ってしまう現象に対してきわめて明快な解釈を示したクリステンセンの理論を学ぶ.

10.バリュー・イノベーションという考え方
既存の市場において新しい優れた価値を提供することで競争を無意味にし,その新しい価値から新しい市場を生み出すバリュー・イノベーションの考え方を論ずる.

11−12.事例紹介3 (大嶋特別講師)
デジタル家電の代表であるテブレビデオカメラを事例として技術開発から事業化に至るプロセスを議論する。

13.日本のイノベーティブな企業とイノベーションの体系化へのこころみ
日本のイノベーティブな企業のいくつかを例にとって、イノベーションを支える組織、風土を眺める。
またいくつかの例をあげつつイノベーションのプロセスをモデル化する試みについて議論する。

14.事例研究(末包)
イノベーティブなビジネス・システムを構築することにより、発展・成長を遂げた企業の事例研究を行い、“新結合”の理解を深める。

15.情報の粘着性(末包)
「イノベーションの発生原理」(小川進著)から“情報の粘着性”概念に関する議論を展開、イノベーション論の総括を行う。
 
授業の詳細4 成績評価:
  @出席、 A講義中での討論参加、Bレポートの3点を合わせて成績評価を行う。
AA:90以上
A: 80以上−90未満
B: 70以上−80未満
C: 60以上−70未満
F: 60未満
テキスト: 教材を当日配布
参考書:
P.F.ドラッカー「イノベーションと起業家精神 上・下」、ダイヤモンド社、1997年
C.クリステンセン「イノベーションのジレンマ」、翔泳社、2001年
小川進「イノベーションの発生論理」、千倉書房、2000年
 
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