科目名 |
起業論 |
担当教員 |
平野 真,前川 洋一郎 |
対象学年 |
1年,2年,3年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
◆授業の目的 低迷する日本経済の再興を図るため、様々な分野での「起業」の重要性が増している。これは、いわゆる個人起業家によるベンチャーの振興のみならず、いわゆる企業内起業家による大企業病に犯された企業での企業内改革の一環として、また国策としての大学発ベンチャーの振興や日本の技術経営戦略など様々な期待や課題を包含するテーマでもある。本科目では、このホットなテーマとしての「起業」について、具体的にどのようにしてこの課題をはたしていくのか、受講者が考えていくための基礎知識・分析手法を提示するとともに、これにより受講者とともに実際に「考えていく」作業を行なう。
◆授業の進め方 今年度の授業は、本学講師のみならず、事業の現場で活躍する起業家や支援者など実務に携わる特別講師の講義を多く織り交ぜながら進めるが、何より受講生との質疑応答、受講生同士の議論などが、理解を深めていくための重要なファクターである。ビデオにより紹介されたケース(事例)に対するクラス討議など、授業では議論を中心に組みたてるものも多いので、ただ受動的に講義を聴くのではなく、能動的に授業に参加していく姿勢が受講生には求められる。また各自で事前に教科書により基礎な知識を予習しておくことが必要である。
◆到達目標 「起業」をめぐる歴史的・今日的課題としてどのようなことがあるのか、またその課題解決のための方法論としてどのようなものがあるのか、ひととおりの知識を得るとともに、実際にこれを活用して実践活動を切り開いていくための「知恵」について、他人とのコミュニケーションの中でつかみとっていく能力を身に着ける。 |
授業の詳細2 |
◆授業計画 今年度の授業では、教科書を中心に進め、関連した情報や教材を適宜授業の中で補足していく。 また、他大学の教授による産業戦略論の講義や、ベンチャーキャピタリストによる新規事業育成の苦労話、企業経営者による事業展開の事例紹介なども予定している。 実際の授業では、こうした外部講師との調整を行いつつ柔軟に対応していくが、大体の骨格は以下のとうりである。
1.起業と戦略 そもそも何故いま「起業」について考えることが必要なのか、「起業」をめぐる問題や課題にはどのようなものがあるのか概観し、起業における「戦略」の重要性についてビデオによる事例などを見ながら考える。 2.起業と起業家 起業家といわれる人々の行動や考え方をとうして、「起業というものの本質は何であるのか」を考えていく。時間があればビデオを用いた事例をもとに、クラス討議を行なう。 3.ベンチャーとベンチャー支援環境 日本および米国や中国などにおけるベンチャーの性格とベンチャーをとりまく環境について考える。 今日の日本において特に必要なのは、事業を起す起業家とともに、この起業家を育て支援していくインキュベーターや投資家である。 新規事業育成を目的としたユニークな会社から、1種のベンチャーキャピタリストとしての経営者をゲストに迎え、新規事業育成の苦労談などを伺う。 |
授業の詳細3 |
4.新規事業の方法論 企業の中で、新製品開発や新規事業をどのように行なっていったらよいか、ひとつの方法論としてのコンカレント・モデル、ステージゲート方式などについて紹介する。 また、21世紀は、インターネットによる知識社会として、またグローバル化やローカル化、様々な産業のアーキテクチャー(構造)の破壊的改変、パラダイムシフトと、大きな変革と変動の時代である。こうした時代を生き抜くビジネスの本質とは何なのか、一緒に考えていく。 授業では、実際に経営者として新規事業立上げにかかわった方をゲストに向かえ、苦労談をうかがったり、事例を紹介して討論したりする予定である。
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授業の詳細4 |
◆成績評価 クラスでの議論・討議への貢献度50点、レポート50点
F:60点未満 C:60-69点 B:70−79点 A:80−89点 AA:90点以上
◆教科書 平野 真『技術者のための起業マニュアル』(2005年、創風社):書店にて各自事前購入のこと。必読。
◆参考書 平野 真「地域発『価値創造』企業」(2008年、丸善出版)ほか
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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