科目名 |
社会資本と都市形成 |
担当教員 |
島 弘 |
対象学年 |
1年,2年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
通年 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的: 本講義の目的は,「社会資本」(Social Overhead Capital)について,正しい理解と認識を深めることに加えて,都市化の動向と都市形成のあり方を,地域科学(Regional Science)の視点から吟味検証し,併せて,「費用便益分析」(Cost Benefit Analysis)の基本的な考え方を習得することにある. |
授業の詳細2 |
講義の進め方: 短期集中の講義形式ゆえに,第1日目には,「社会資本の概念規定とその整備のあり方」に加えて、「都市化の動向と都市政策の現況」等についての解説を試みる.第2日目には,もっぱら「費用便益分析の有効範囲と限界」について,集中的な講義とそのための事例紹介を個別具体的に行う.第3日目には,学際的な学問領域として誕生した「地域科学の概要説明とその後の発展動向」について解説するとともに,実証分析にとって極めて有用な投入産出分析の応用についても解説し,全体の総括と展望を試みる. |
授業の詳細3 |
達成目標: 1)資源の最適配分を取り扱う「経済学」の基本的な考え方を理解する. 2)便益計測の個別具体的な考え方を理解する. 3)相互依存関係に配慮した投入産出分析の方法を理解する. |
授業の詳細4 |
講義計画: 1.社会資本とは何か? 2.社会資本の整備とは? 3.都市化の動向と都市形成 4.土地利用と都市政策 5.都市交通と都市環境 6.公共事業の費用便益分析 7.便益計測の基本的な考え方 8.便益計測の適用事例(その1) 9.便益計測の適用事例(その2) 10.便益計測の適用事例(その3) 11.地域科学への勧誘 12.新しい空間経済学の誕生 13.投入産出分析の適用 14.地域間投入産出分析 15.総括と展望(更なる調査研究のために) |
授業の詳細5 |
テキスト: 特に用いない.それに代わって,担当教員作成のレクチャーノートを配布する. |
授業の詳細6 |
参考書: 『道路投資の社会経済評価』中村英夫編(1997)東洋経済新報社,3,600円. 『都市と土地の経済学』山田浩之・西村周三・綿貫伸一郎・田渕隆俊編(1997)日本評論社,3,500円. 『地域の経済分析』井原健雄著(1996)中央経済社,3,300円. 『本四架橋と地域経済:制度分析と整備効果・政策課題』井原健雄編(2003)勁草書房,3,700円. |
授業の詳細7 |
成績評価: 15回の講義のうち,10回以上出席し,到達目標の各項目(あるいは総合)で60点以上達成された場合を合格とする. |
授業の詳細8 |
履修上の注意: 積み重ね方式の講義内容となるので,不明な点等があれば,講義中であっても,その都度提起すること. |
授業の詳細9 |
備 考: 各種公共事業の便益評価や都市政策等に関心を持っている者の受講が好ましい. |
授業の詳細10 |
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