科目名 |
有機化学 |
担当教員 |
小廣 和哉 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B107 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火1,金1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 有機化合物とは,炭素原子に水素,ハロゲン,酸素,窒素,硫黄等の原子団(官能基)が結合している化合物群である.本講義では,「官能基」と言われるこの構造部分の化学的特性を学ぶ.また,種々の有機反応および有機化合物の合成法を系統的に習得する.さらに,生命現象の理解につながる有機化学の基礎を学習する.
講義の進め方 マクマリー著「有機化学概説」(下記)を教科書として用い,官能基の化学的特性の理解に必要なキーワードの習得を中心にする.毎回の講義で演習問題を課し,基礎的知識の理解を深める.なお,本講義は「有機化学序論」の講義と連携している.
達成目標 1. ハロゲン化アルキルの反応からSN2,SN1,E1,E2反応について理解する, 2. アルコール,フェノール,エーテル,カルボン酸,アミン官能基の特質を理解する 3. カルボニル基の反応を通して有機反応の仕組みを理解する. |
授業の詳細2 |
講義計画
1,2. ハロゲン化アルキル 炭素原子に臭素 (Br) や塩素 (Cl) 等のハロゲン原子が結合している分子をハロゲン化アルキルと呼ぶ.このハロゲン原子を脱離させる反応と他の官能基に置換する反応について学習する.
3.4. アルコール,エーテル,フェノール アルコール,エーテル,フェノールは天然に広く存在し,工業的,薬学的用途が多い.これらの化合物の性質と合成法について学習する.
5,6. アルデヒドとケトン:求核付加反応 カルボニル基 (C=O) を持つ化合物はアルデヒドやケトン等と呼ばれる.有機反応において最も重要な官能基であるカルボニル基の特性と求核剤の付加反応を概説する.
7. 中間試験 |
授業の詳細3 |
8,9. カルボン酸とその誘導体 カルボン酸 (RCOOH ) 誘導体とは,アシル基 (RCO-) がハロゲン,窒素,硫黄等の陰性原子と結合したカルボニル化合物である.これら陰性原子の存在により引き起こされる,求核アシル置換反応について学ぶ.また,カルボン酸とその誘導体の相互変換反応について学習する.
10,11. カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応 カルボニル基の化学に於ける重要な反応であるα置換と縮合をハロゲン化,マロン酸エステル合成,アルドール反応,クライゼン反応を通じて学ぶ.
12,13. アミン アミンと呼ばれる化合物はアンモニア(NH3)の誘導体と言える.抗マラリヤ剤(キニーネ)や鎮痛剤(モルヒネ)として芳香族アミン化合物は用 いられている.ここでは,アミン化合物の一般的性質と合成法を学ぶ.
14. 演習 これまでの授業で学んだことを演習問題を用いて復習する
15. 期末試験 |
授業の詳細4 |
成績評価:小テストおよび試験で目標の達成度を評価する AA:達成目標を完全に理解し,説明及び計算ができる. A:達成目標について十分理解し,説明及び計算ができる. B:達成目標をほぼ理解し,説明及び計算ができる. C:達成目標の理解はできている. F:Cに定める到達度に達していない場合.
◇テキスト: クマリー著「有機化学概説第6版」,伊東椒・児玉三明訳,東京化学同人
◇参考書: クマリー著「有機化学(上),(中),(下)」,伊東椒・児玉三明訳,東京化学同人
◇履修上の注意: 「有機化学序論」の単位取得者あるいは同等の学力を有する者を受講対象者とする.
◇備考: 補助教材としてHGS分子模型を使用する..
◇履修前の受講が望ましい科目: 「有機化学序論」 |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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