科目名 |
音声情報処理 |
担当教員 |
山本 真行 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
A101 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火2,金2 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 コンピュータにおける情報処理の実際を音声情報を例に学習する.ディジタル音声情報の扱い方を学ぶと共に,その解析を通じて音声情報の物理量による表現方法を学び,楽器の音・人の声・自然界の音・雑音など全ての音に関する情報処理について基本的素養を身に付ける.更にその応用分野について的確に把握する.
講義の進め方 コンピュータによる音声情報処理の手法を学ぶ.基本概念を理解した後に,具体的な音声情報処理の手法として音声の符号化,音声の分析,音声合成,音声認識について学習する.更にソフトウエア「音声工房」(学科で保有:試用版は教科書付録として収録)を用いた演示を通して音声処理の実際を体験しつつ,波形解析,声紋分析,音質改善,特徴抽出などについて学習する.講義のまとめとして音声情報処理の応用について今後の技術発展の方向性を議論する.
達成目標 本講義を通じ次の事項を習得することを目標とする.1 音声情報がディジタル化される過程と標本化,量子化について理解している.2 コンピュータを用いた音声情報処理の手法について理解している.3 既存プログラムを用いた音声情報処理,人工音合成の実践ができる.4 音声情報処理の応用分野を理解している.5 波形・周波数・スペクトルなどの概念を理解し,音声を多角的に理解する. |
授業の詳細2 |
講義計画 1 音声情報処理とは:コンピュータによる音声情報処理の概要を俯瞰し,本講義の学習内容についての大枠を確認する. 2 音とは何か? 音波の物理的性質について、音階の性質について学習する。 3〜7 音声情報処理の実践1:コンピュータによる音声データの取扱い方,音声のディジタル化,標本化と量子化について学習する.パソコンを用いた音声情報の基本操作について学ぶ.教科書対応のソフトウエア「音声工房Pro」を用い,音声情報を視覚的に演示しつつ学習する.学習内容の概略は次の通りである(A.パソコンと音響機器の接続,B.Windowsで音を再生する,C.音声工房で音を出す,D.音と波形).さらに必要に応じ実際にソフトウエアを用いた演習をA303室のパソコンを用いて行なう予定である. 8 中間試験:音波の物理的性質、コンピュータにおける音声処理の基本的事項に関して習熟度を確認する. 9〜12 音声情報処理の実践2:パソコンを用いた音声情報処理について学ぶ.教科書対応のソフトウエア「音声工房Pro」を用い,音声情報を視覚的に演示しつつ学習する.学習内容の概略は次の通りである(A.音声波形を観測する,B.音を加工する,C.信号音を作る,D.音声を詳しく調べる,E.いろいろな音や声を分析する).さらに必要に応じ実際にソフトウエアを用いた演習をA303室のパソコンを用いて行なう予定である. 13 特徴抽出,音声認識:音声データの分析による特徴抽出の手法について学習し,音声認識技術について現状と今後の課題を概観する. 14 期末試験:音声情報処理の手法とその応用に関して習熟度を確認する. 15 音声情報処理の応用と技術発展の方向性について:コンピュータによる音声情報処理の応用に関しての現状を学び,音声情報処理の技術発展の方向性について議論する.
※ 本科目では,音声情報処理関係のゲスト講師を招いた講演を都合がつけば実施したいと考えている. ※ 本科目の演習時間は学生のみにより各自の空き時間にA303室にて行なうこととする. |
授業の詳細3 |
テキスト:『音声工房を用いた音声処理入門』(全章;付録ソフトウエアを用いる)石井直樹著(コロナ社,2002)ISBN4-339-00739-0, ¥2,800.
参考書:『わかりやすいオーディオの基礎知識』加銅鉄平著(オーム社出版局),『基礎音響学〜振動・波動・音波』吉川茂・藤田肇著(講談社),『音響・音声工学』古井貞煕著(近代科学社).
成績評価:基本評価点は,中間試験40点+最終試験40点+レポート課題20点で評価し,合計60点以上を合格とする.レポート課題は講義の進捗にあわせ4〜5回の簡潔なレポート提出を求める.また講義中での建設的な意見・質問に対して10点を上限に付加する(基本評価点+付加点の上限は100点).追試験・追レポートは実施しない.出席点の加算や欠席による減点は行なわない.本科目の成績は,90点以上を(AA),80点以上を(A),70点以上を(B),60点以上を(C)とする.但し最終段階の点数の合計が(F)評価となる場合にも,通常の講義内での頑張りと目的達成への応分の努力が認められる学生に関しては(C)評価を与えるための措置を課した上で(C)とする.またA評価については口頭試問によりAA評価を認めることもある.
履修上の注意:演習ではA303教室設置のWindowsパソコンとテキスト対応のソフトウエアを用いる.
備考:講義内容・進め方に対しての建設的意見を求める.また関連する幅広い視点が得られるよう他学科からの積極的な聴講を歓迎する.他学科履修生のA303室のアカウントについては臨時に用意する.
履修前の受講が望ましい科目:信号解析(かなり強く求める) |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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