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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?情報システム工学科専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 電子回路(情報) 
担当教員 M村 昌則 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 A106  開講学期 2学期 
曜日・時限 火3,金3  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 この授業では,情報システムのハードウェア技術を理解するための基礎となる電子回路を学ぶ.増幅回路の理解は種々の電子回路の理解を容易にするだけでなく,線形回路の理解を深めることにもつながる.この授業の前半では,バイポーラトランジスタ及び電界効果トランジスタ(FET)の動作と増幅回路解析を重点的に学習する.授業の後半では,演算増幅器による種々の演算回路の実現法を学習する.試験終了直後の回の授業では,試験の解説も受ける.

授業の進め方
講義形式で授業を進める.

達成目標
この授業の達成目標は以下の通りである.
(1) 増幅回路がトランジスタのどのような特性を利用して実現されるか理解する.
(2) トランジスタ増幅回路の微小信号等価回路を書ける.
(3) 種々のトランジスタ増幅回路の入力インピーダンス,電圧利得を計算できる.
(4) 負帰還回路,正帰還回路を理解する.
(5) 基本的な負帰還増幅回路の入出力関係を求められる.
(6) 演算増幅器を用いた種々の回路の入出力関係を求められる.
 
授業の詳細2 授業計画
1.導入
電子回路の役割とこの授業のねらいについて説明を受ける.次に,トランジスタの種類・構造・基本動作について学習する.

2.トランジスタの動作特性
FET及びバイポーラトランジスタの電圧・電流特性について学び,増幅作用の基本原理を理解する.

3-4.トランジスタ増幅回路の微小信号等価回路
増幅を考える上で重要なバイアスと信号の分離について学習する.1電源バイアス回路を学び,次いで,FETおよびバイポーラトランジスタの動作特性から微小信号等価回路を導き理解する.

5-7.トランジスタ増幅回路の入力インピーダンスと電圧利得
FET増幅回路およびバイポーラトランジスタ増幅回路の基本接地方式を学び,入力インピーダンスや電圧利得の計算ができるよう学習する.

8.増幅回路の縦続接続
入力インピーダンスについての理解を深めるため,縦続接続増幅回路について学ぶ.

9.中間試験
トランジスタ増幅回路に関する試験を実施し,理解度を確認する.

10-11.帰還回路
帰還回路とループ利得,負帰還増幅回路と発振回路について学ぶ.

12-14.差動増幅回路と演算増幅器
アナログ回路を集積回路化するときに用いられる差動増幅回路と,差動増幅回路の利得を大きくした演算増幅器を学ぶ.演算増幅器による比較回路,加算回路,減算回路,積分回路,微分回路について学習する.

15.クオータ末試験
演算増幅器やダイオード・トランジスタの応用に関する試験により,情報システム及びネットワークシステムのハードウェア基礎としての電子回路技術の修得状況を確認する.

16.クオータ末試験の解説とまとめ
クオータ末試験の解説を受け,最後にこの授業のまとめを行う.

演習
1 バイアスと信号の分離に関する演習
2 トランジスタ増幅回路の接地方式・微小信号等価回路に関する演習
3 縦続接続増幅回路に関する演習
4 帰還回路に関する演習
5 演算増幅器による各種の演算に関する演習
など
 
授業の詳細3 成績評価
授業および演習へ出席状況,ならびに,中間試験およびクオータ末試験の答案の内容で目標に対する到達度が判定され,以下の成績が与えられる.
◆AA:授業・演習へ出席状況に優れ,かつ,中間試験・クオータ末試験で9割以上を得点した場合
◆A:授業・演習へ出席状況に優れ,かつ,中間試験・クオータ末試験で8割以上を得点した場合
◆B:授業・演習へ出席状況に優れ,かつ,中間試験・クオータ末試験で7割以上を得点した場合
◆C:授業・演習へ出席状況に優れ,かつ,中間試験・クオータ末試験で6割以上を得点した場合
ただし,Cの成績の到達度に満たかった場合でも,中間試験・クオータ末試験の答案の内容がCの到達度に近く,かつ,授業・演習へ出席状況に優れる者には,レポート課題を与えその結果Cの到達度以上になったと認められれば,成績をCとすることがある.

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◇テキスト
『アナログ電子回路の基礎』,藤井信生(昭晃堂)
◇参考書
『入門電子回路』,当麻喜弘 著(槇書店)
『超LSIのためのアナログ集積回路設計技術(上)』,P. R. Gray・R. G. Meyer共著(培風館)
◇備 考:「情報ネットワークシステムコース」履修登録必須科目
◇履修の前提となる必須科目:「線形回路理論」「論理回路理論」
◇事前の履修が望ましい科目:
◇同時に履修すべき必須科目:  
授業の詳細4  
授業の詳細5  
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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