科目名 |
卒業研究 |
担当教員 |
岩田 誠 |
対象学年 |
4年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
通年 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
8 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
1 講義の目的と概要
研究内容の提案から結果のまとめまで一貫した研究活動を通じて,工学技術研究・開発の進め方を学ぶとともに, 輪講,演習,討議,実験,発表および考察検討を通じて,次の水準を習得することを目的とする。
(1)情報システム工学に関わる特定の分野の技術について,最先端の技術水準および技術課題を情報処理/計算機ソフトウェア/情報通信ネットワーク/計算機ハードウェアの視点から要約して報告および記述できる。
(2)情報システム工学に関わる特定の分野の技術課題から,解決すべき具体的な目標を設定して,その解決目標の意義や解決の可能性のある方法論を要約して報告および記述できる。
(3)情報システム工学に関わる特定の分野の解決すべき具体的な目標課題に対する自身の研究状況を,自己分析あるいはグループ討議により論理的に整理でき,簡潔に報告することができる。
(4)情報システム工学に関わる特定の分野の解決すべき具体的な目標課題に対して恒常的に努力する技術者としての倫理を身に付ける。
(5)情報システム工学に関わる特定の分野の解決すべき具体的な目標課題に対する自身の研究の検証結果を,情報処理/ソフトウェア/ネットワーク/ハードウェアの視点から考察して簡潔に発表および記述できる。
履修学生の側の視点では以下のように講義を受講する目的をまとめることができる。
(1)卒業生としての実力を身につけるため 情報分野における高い専門能力は,単に実験や講義で教科書に沿って専門を学んだだけで身に付くものではない。それらだけでは,単なる知識やテクニックは身に付いても「問題解決能力」が身に付かないからである。「問題解決能力」とは,今までに解決されてはいない新しい問題を,さまざまな技術やシステム構築を通して解決することの出来る能力のことである。ここで重要なのは「新しい問題」ということであって,教科書や参考書,ましてマニュアルを読んでもどこにも出ていないような問題を,自らの能力を総動員し必要な知識や技術を新たに学んで,試行錯誤の中から最適な解を見つけて解決する。しかも今後は他の技術者でも同様な問題を解決できるようにするために,解法を体系化して論文にまとめ,また多くの人の前で発表する,という一連の能力のことである。 |
授業の詳細2 |
研究室に所属していない学生(1年生や2年生も含めて)では,そのような自分の技術者としての存在をかけて問題を解くという経験を有していないことは明らかであり,教員側としては,『卒業研究』などの経験を通じて,そのような高い能力を身につけさせることが学生諸君の卒業後の利益に繋がると考えている。
(2)専門分野によらず有効であるから 情報システム工学科では,このような「問題解決能力」の獲得は,今後高いレベルで能力を発揮する全ての人間にとって死活的に重要であると考える。ただし,これは研究室で取り扱った比較的狭い専門分野の研究成果そのものが,卒業後にそのまま役に立つ,という意味ではない。そうではなく,あらゆる局面において利用可能なこの「問題解決能力」を在学中に獲得することが,今後の人生において非常に意味があることである,と言っているのである。よって,将来,情報分野以外の分野に進む諸君にとっても大変重要な科目である。 このことから,情報システム工学科では卒業研究関連科目である『卒業研究』や『プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)』において,各学生の自主性を重んじ,それぞれの先生の専門分野における先端的なテーマで研究を実施している。それらには,前例もなければ,まして教科書などはない。自分で調べて自分で解決する,あるいはチームで解決する,という真に創造的な活動である。 『卒業研究』や『プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)』において論文を最終的に完成させ,講堂で研究発表を行った学生の能力は,研究開始時と比較して飛躍的に増大することは過去の事例から明らかである。それは我々教員が感じるだけでなく,卒業生諸君が一様に感じていることでもある。我々は研究を終えた学生に感謝されたことばかりで,非難されたことはない。研究活動によって目標を達成すれば,人生における意義は誠に大きいものであり,大学院や会社での活動に直ちに(専門知識としてではなく)その経験を生かすことが出来るものである。
(3)卒業生の質の保証をするため 情報システム工学科では高い専門水準の学生を卒業させることを目標とし,それに向けてさまざまな努力を行っている。その結果として情報システム工学科の卒業生が社会に高く評価されている。 |
授業の詳細3 |
その結果として情報システム工学科の卒業生が社会に高く評価されている。そのような先輩方の努力が,後輩(在学生)の諸君に,他の同様な大学と比較しても高い就職率や希望通りの就職の成功率,また高い進学率をもたらすという循環を,今まで続けてきた。そのことは,企業や大学院が「高知工科大学 情報システム工学科」の卒業生(あるいは卒業見込み学生)に対する期待の高さを意味している。つまり情報システム工学科の学生を採用しておけばこれくらいのことは簡単にやってくれるだろう,という期待のあらわれであり,これが社会的な信用というものである。在学生の諸君もそれを意識的にあるいは無意識的に利用することによって,自分にとってより一層よい就職や進学が可能となる。 このように「高知工科大学 情報システム工学科」の卒業生の水準を高く維持することが大切であるので,それに相応しい能力を全ての学生が獲得できるように,『卒業研究関連科目』の充実を図ってきた。現在では,学生諸君の希望や進路に合わせて『卒業研究(個別創造研究)』,『卒業研究(プロジェクト研究)』,『プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)』,『フロンティアプロジェクト』と多様で柔軟な教育プログラムになっている。 我々が危惧するのは,これら「卒業研究関連科目」を実施しない,あるいは途中で放棄した学生の能力が,他の卒業生と比較したときに,著しく不足してしまう可能性である。大学に来ない,研究室に来ない,ということで,そこで学んだこと以上の“修行”を学外でして下さればよいのであるが,ほとんど全ての事例においては,研究室で過ごす時間がテレビゲームや(職業訓練には全くつながらないような単純労働の)アルバイトなどに置き換わっただけで,人生に有用ななんらかの能力の獲得には費やされていない。 |
授業の詳細4 |
よって,めんどうだから研究室には入らない,ということは「高知工科大学 情報システム工学科」の教育水準に対する信用を失墜させ,他の卒業生へ迷惑を与える行為ですから,許されないと考えている。我々は,社会の要請に応える意味でもそのような能力の獲得を学生諸君にぜひ期待したいと考えているし,どうしてもダメ(『卒業研究(個別創造研究)』,『卒業研究(プロジェクト研究)』,『プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)』,『フロンティアプロジェクト』のいずれも単位取得できないという意味)なのであれば卒業資格を与えないというのも残念ですがやむを得ないと考えている。
2 講義目標
情報システム工学科が提供する教育プログラムである「情報ネットワークシステムコース」の定める全ての目標が講義目標となるが,特に以下の項目を講義目標とする。
II. 技術的知識の応用能力の修得 E) 技術史観につながるよう従来の関連技術を学ぶ能力 情報ネットワークシステムに関する古典的従来技術に関する知識を修得し、現行技術との比較検討を通して、流行にとらわれずに本質的な技術の動向を見極める能力を養います。
F) 最先端の技術について知見を深める能力 情報ネットワークシステムに関連するいくつかの最先端技術に関する知識に触れ、将来の技術動向の方向性について考察できる能力を身に付けます。
G) 実社会システムの問題を情報処理/ソフトウェア/ネットワーク/ハードウェアの視点で捉えられる能力 実社会システムの問題を情報処理/ソフトウェア/ネットワーク/ハードウェアの視点で捉えられる能力を身に付けることによって、情報化社会のインフラストラクチャになりつつある情報ネットワークシステムを社会のニーズを取り込みながら工学的な観点から効果的に設計・開発できるよう問題設定を行える能力の修得を容易にします。
H) 情報ネットワークシステムに関する知識・技術を体系化して問題解決できる基礎能力 情報ネットワークシステムに関する幅広い知識・技術を統合して体系化して問題解決できる基礎能力を身に付けることによって、工学的な観点からのシステム構想能力や、効果的にシステムを設計・開発できる能力の修得を容易にします。 |
授業の詳細5 |
I) 情報ネットワークシステムを継続的に進化・発展させる能力 情報ネットワークシステムを多様なニーズを取り込みながら継続的に進化・発展させる能力を身に付けることによって、地球的視点から多面的にシステムを設計・構築・運用できる能力、自分で新たな知識や適切な情報を獲得する能力や批判的思考力を修得します。
III.コミュニケーション能力の修得 J) 他人の意見を注意深く聞くことができ、自分の意見も適確に表現できる母国語能力 母国語による論理的な記述力、口頭発表力、討議などのコミュニケーション能力を修得し、顧客やチームメートとの意思疎通能力を養います。特に、情報ネットワークシステムに関する技術的な内容に関するコミュニケーション能力を重点にします。
K) 基礎的な英語コミュニケーション能力 教育プログラム修了後ある程度の訓練により、技術的な内容についてのコミュニケーションができるように、情報ネットワークシステムに関する基礎的な事項に関して読み書きができ、基礎的な技術用語ならびに簡単な質問に関して正誤を判断でき、かつ返答できる能力を身に付けます。
IV.技術者としての人間力の涵養 L) 他と協調しながらも、技術者として安易に付和雷同しない姿勢の素養を身に付ける 技術的知識に基づく多面的かつ論理的な思考を行いながら、他と協調すると同時に、技術者として確固たる意見を持って、自立した技術者として問題解決にあたる姿勢の素養を身に付けます。
M) 技術者に必要な教養と倫理を身に付ける グローバル化のなかで地球的視点から思考できると同時に、多様な文化を理解して地域性にも配慮した情報ネットワークシステムの構築が可能な教養を身に付けます。さらに、技術者倫理はもとより、法律よりも先行する傾向にある情報ネットワークシステム技術と自然や社会との係わり合いを理解し、これらの明暗を考察できる能力を身に付けます。
N) Positive Thinkingの素養を身に付ける 情報化に伴い今後益々激しく短期間で変動するであろう様々な状況において、逆境においても常に積極的な思考や行動が素早くできる能力の素養を身に付けます。
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3 講義の進め方
(a) 情報システム工学科での「卒業研究(論文)」と「課題研究プロジェクト」について
情報システム工学科における一般用語としての「卒業研究」とは(科目名としての『卒業研究』とは異なり),「卒業研究TPS[論文(Thesis)・プロジェクト(Project)・セミナー(Seminar)]活動(卒業研究論文活動,プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)課題研究活動,あるいはフロンティアプロジェクト活動)」を一括して指す単語である。科目としての卒業研究関連科目は以下の3種類に分かれている。
(1)卒業研究活動(個別創造研究) JABEE対応教育プログラム「情報ネットワークシステムコース」(Jコース)参加学生は,卒業研究活動を実施し卒業研究関連3科目(『卒業研究』,『プロジェクト研究1(旧:特別研究セミナー1)』:計10単位)を履修する。
(2)プロジェクト研究課題研究活動 JABEE対応教育プログラム「情報ネットワークシステムコース」(Jコース)参加学生は,プロジェクト研究課題研究活動を実施しプロジェクト研究課題研究関連3科目(『プロジェクト研究1〜3(旧:特別研究セミナー1〜3)』:計8単位)を履修する。
つまり「情報ネットワークシステムコース」の学生は,必ず『プロジェクト研究1』を履修する。その後で,『卒業研究』を履修するか,『プロジェクト研究2』と『プロジェクト研究3』を履修するかは,指導教員との相談の上決定すること。どちらの場合でもJコース修了は可能である。
(3)フロンティアプロジェクト活動 情報システム工学科に所属する「フロンティア工学コース」教育プログラム(Fコース)参加学生は,フロンティアプロジェクト活動を実施し卒業プロジェクト関連2科目(『フロンティアプロジェクト』,『プロジェクト研究1』:計10単位)を履修する。 ただし,卒業要件としては,卒業研究の8単位,フロンティアプロジェクトの8単位,あるいはプロジェクト研究1〜3のうち6単位の単位取得があれば,卒業が可能である。 |
授業の詳細7 |
ここで卒業研究の内容について説明する。(一般的な国立大学等における)従来からの意味での「卒業研究(論文)」とは,4年生において専門担当教員の研究室に所属し,その教員の指導のもとに研究を行い,それを卒業研究として学士論文にまとめ,提出し,その内容から研究論文が認定されると卒業研究科目の単位配当が行われる,というものである。 しかし,高知工科大学では,特に大学院進学者に対しては,狭い分野の研究テーマを教員とともに実施させることよりも,幅広い内容で教育のための研究を行うことを主眼としている。その意味では,従来の卒業研究とは異なっており,むしろ「課題研究」と称した方がよいとも思われる。それぞれの学生に対してどのようなタイプの研究活動をさせていくかは,学生とその研究室の指導教員とが相談の上で決定する。 つまり,学科全体で統一的な行動をとっているということでもない。しかし,卒業研究活動(「卒業研究」や「課題研究」)の科目名が『卒業研究』である以上,従来型の卒業研究を実施する学生(主として学部で就職する学生)と課題研究を行う学生(主として大学院へ進学する学生)の両方に対して,区別なく『卒業研究』の単位(および場合によっては卒業研究関連科目の単位)を配当するという形になっている。そのため,情報システム工学科では,研究のやり方や内容によらず一括して「卒業研究」と称しているが,実際の内容は指導教員ごとにあるいは学生ごとに異なると考えて欲しい。 同じ事は,科目としての『プロジェクト研究(旧:特別研究セミナー)』,『フロンティアプロジェクト』にもあてはまる。プロジェクトという名称であるからといって,従来型の研究テーマを深める形の卒業研究的活動と異なるものである,ということが前提となっているわけではない。多くの場合は,「課題研究」的なテーマが与えられるが,指導教員と相談の上,研究主体の活動テーマが与えられることもある。 これらのことは,指導教員の所属するコース(教育プログラム)がたとえどれであっても,1人の指導教員の研究室内において,学生は2つの教育プログラムがそれぞれ提供する卒業研究TPS活動のいずれかを,所属する教育プログラムに従って任意に選択できることによっても示されている。ただし,フロンティアプロジェクト活動は,フロンティア教育プログラムに所属する教員の研究室でなければ実施できない。
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授業の詳細8 |
(b)3年生開始時からの研究室配属について
3年生開始時に取得単位数がある基準を越えていれば,3年次から卒業研究活動を開始する「卒業研究予備配属」や「卒業研究研修配属」が出来る。ただし,卒業研究関連科目の履修や単位取得が3年次から出来るわけではないので念のため。あくまでも研究活動を開始するだけである。3年次から卒業研究予備・研修配属されている学生は,4年生開始時に卒業研究着手条件の基準単位および他の条件を満足していれば,正式に卒業研究関連科目の履修が認められる。 ただし,卒業研究研修配属条件については,その年次の総学生数と研究施設との関係などを考慮し,その年次独自の緩和措置や変更措置が取られることがある。また,ある特定の研究室に空きがある場合などには,基準単位数以下の学生を例外的に配属することもある。 この卒業研究予備配属および卒業研究研修配属は3年生を対象としているので,条件を満たしたとしても4年生以上の配属は,原則行わない(但し,病気などの事情は考慮するし,研究室指導教員の強い推薦があれば特例として認めることがある)。 卒業研究予備・研修配属での学生に対する課題については,担当教員に一任されており,4年次からの卒業研究のタイプ(卒業研究論文活動,プロジェクト研究課題研究活動,あるいはフロンティアプロジェクト活動)を考慮に入れた活動をする場合とそうでない場合の両方がありうる。 いずれにせよ,研修配属の主な目的は,就職や大学院進学へ向けて自立した社会人としての自覚を持ってもらうことである。したがって,雑用的な仕事が割りあたることもあるし,教員の専門分野とは異なる仕事が行われることもある。また3年生の間は,関連分野の学習や輪講などの活動が主になる研究室もあるし,実際の研究活動を始めるところもある。疑問があれば,配属前にその研究室の指導教員に聞いておくこと。 いずれにせよ,研修配属の主な目的は,就職や大学院進学へ向けて自立した社会人としての自覚を持ってもらうことである。したがって,雑用的な仕事が割りあたることもあるし,教員の専門分野とは異なる仕事が行われることもある。また3年生の間は,関連分野の学習や輪講などの活動が主になる研究室もあるし,実際の研究活動を始めるところもある。疑問があれば,配属前にその研究室の指導教員に聞いておくこと。
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(c) 重要な伝達事項
卒業研究予備配属や研修配属になりながら, 研究室の指導教員の指示に従わなかったり,特別な事情なく研究室に全然来なかったり,などの状況がある場合には,3年次の予備配属・研修配属を取り消した上,翌年の『卒業研究』の受講を(たとえ他の研究室へ移動するとしても)認めない場合もあるので,注意すること。すなわち,3年次配属とは,「単位に関係ないので行かなくてもともと」という気分で研究室に3年から入るのではなく,3年次4年次と,1年半あるいは2年間の長期にわたって継続して研究を行ったり,社会人としての自覚を身につけるための制度である。この考えに同意出来ない学生は,3年次の研究室配属を希望しないこと(だだし3年次配属がない場合には『プロジェクト研究1〜3』しか履修できなくなるので注意)。
4 講義計画
開講初年時に30回,開講二年目時に120回以上,指導教員の指導監督のもとに,実施する。講義回の実施形式は,輪講,演習,討議,実験,発表および考察検討学習を中心とし,設定課題に応じて効果的に組み合わせる。また,原則として,各自の指導教員として主指導教員1名の他,副指導教員を2名指名し,情報処理ソフトウェア/ネットワーク/ハードウェアの視点を広げられるよう支援する。
各自が課題設定して考察結果をまとめることを通じて、課題達成の筋道を学ぶ。
具体的には、研究提案書の作成、研究の遂行、研究状況報告書の作成、発表資料の作成、発表、討議という一連のチーム活動を行う。なお、チームの研究結果と個人の考察結果をバインドして卒業研究の成果報告をまとめる.研究提案書の作成あるいは研究報告の作成段階において,英語による論述も課す。
5 成績評価
研究内容のオリジナリティ、論文の完成度、およびプレゼンテーションの品質により評価する。具体的には,開講二年目終了期に,一次評価と二次評価を行い成績を確定する。 一次評価は,出席状況と,提出された提案書,研究状況報告書,発表資料,成果報告の評価にもとづいて行う。 出席が,開講初年時に30回,開講二年目時に120回以上の者に対してのみ,以下の評定(二次評定)を行う。 評定の視点と評定比率は次に準じる.
<主として主指導教員による>
・出席し,研究活動期間の努力が真摯であったか. ………………… 20 |
授業の詳細10 |
・成果報告が,課題設定や問題解決活動の報告,考察など一連の 研究活動を正確にかつ洩れなく捉えた構成になっているか.…… 10 ・ 既存技術・既存研究を的確に整理しているか.…………………… 10 ・ ネットワーク/ハードウェアの視点から新規であるか.………… 10 ・ 目標解決の努力内容の完成度が高いか. ………………………… 10
<主として副指導教員による>
・成果発表が,効果的な資料構成であるか.………………………………………… 10 ・ 成果発表が,了解性の高い発表の構成であるか. ……………………………… 10 ・ 成果発表が,質問あるいは対論を正確に捉え,正確に答えられたか. ……… 10 ・ 成果の梗概資料が、効果的な資料構成であるか.………………………………………… 10 ・ 成果の梗概資料が、了解性の高い論述であるか. ……………………………………… 10
以上より, AA: 90点以上 A : 80点以上 B : 70点以上 C : 60点以上 F : 60点未満 とする.
6 備 考:
(a) 卒業研究着手条件 卒業研究着手条件制度を設けて,3年次終了時点での単位取得状況から4年生での卒業研究活動関連科目の履修が可能であるかどうかについての判定を行う。3年次から配属されていても,条件をクリアできなかった場合は,『卒業研究』は履修できない。そのような場合は,『プロジェクト研究1〜3』の履修について指導教員と相談のこと。逆に3年次配属を行っていなかった学生が,「卒業研究着手条件」を満たした場合には,『プロジェクト研究1〜3』の履修を認める。
(b)卒業研究活動関連科目の組み合わせ
(1)卒業研究関連2科目(『卒業研究』,『プロジェクト研究1』), (2)プロジェクト研究課題研究関連3科目(『プロジェクト研究1〜3』), (3)フロンティアプロジェクト関連2科目(『フロンティアプロジェクト』,『プロジェクト研究1』)) のいずれかに限る。
c) 再履修
『卒業研究』など「卒業研究関連科目」の再履修は,病気等の特別な事情以外では認められていないので,履修した年度に必ず単位取得すること。 |