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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?社会システム工学科専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 都市計画 
担当教員 那須 清吾,寺部 慎太郎 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 B101  開講学期 2学期 
曜日・時限 火3,金3  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 ●講義の目的

本講義は、都市計画おとび国土計画の基礎を身に付けることを目的とし、
1)建築・土木・都市計画などの実務に携わる際に必要な知識を習得するとともに,社会システムの総合的理解のために,都市を題材に様々な視点から考えること.
2)国土のあるべき姿・目標に基づくグランドデザインである国土計画の策定過程および関係法令,全総計画(全国総合開発計画)の内容について歴史的に確認しつつ、現在の国土が目標とした姿と乖離した原因について検証することにより、国土計画が果たした役割と課題について考える.

●講義の進め方

都市の構成要素,都市問題,都市計画手法,都市計画関連法制度、国土計画関連法及び制度などについて,現代の都市および国土に関わる社会情勢の解説を交えながら,各回の講義計画に沿って説明していく. 途中で土地利用計画と都市問題に関するレポート、国土計画の諸問題に関わるレポートを課し,最終回にはクイズを課す.

●講義の目標

都市計画の法律などの諸制度、方法論を理解し、現代の都市問題を様々な視点で考察できること、および、国土計画の歴史的背景を含めた諸制度を理解し、現代の国土計画の諸問題について論じることが出来る。
 
授業の詳細2 講義計画

1.概論
講義内容と目的の紹介:本科目の目的,達成目標,講義内容の概要と予定,および成績評価方法を説明する.
都市計画の歴史や近代都市計画の発展について学ぶ.

2.都市計画の意義
都市論:都市とは何か,都市化とは何か,都市問題とは何か,といった都市計画を学ぶにあたり,都市を知り理解する基礎を与える.

3.都市基本計画(総論)
都市計画の枠組み,都市計画のための調査,都市計画の立案と実現について学ぶ.

4.都市基本計画(各論)
土地利用計画,都市交通計画,公園緑地計画,都市施設計画,都市環境計画について学ぶ.

5.地区計画
地区計画の枠組み,住宅地計画,中心地区計画,工業地区計画について学ぶ.

6.都市計画制度
都市の基本計画を実現するための,都市計画法,制度,財源などについて学ぶ.

7.土地利用規制
市街化の規制や地区計画制度,地域地区制などについて学ぶ.

8.都市施設と地区開発事業
都市施設整備事業や土地区画整理,新たな都市開発や再開発などについて学ぶ.

9.都市が直面している今日的課題
現代日本の都市が抱える課題について,密集市街地,都市交通問題,防災,コンパクトシティ論などの視点から講義する.(随時)
 
授業の詳細3 10.序論『国土計画』とは何か、国土のあるべき姿、国土計画理念等について考える.

11.国土計画が果たした役割について考える.特に、地域格差と国土構造について解説し、厚生水準、人口移動、企業行動を踏まえて、国土政策は有効であったのか否かを検証する.

12.国土計画と土地利用計画・都市計画などの個別計画や関連法令との関係について解説する.また、国土利用計画に必要な国土の現況調査、立地分析(立地論)について考える.

13.国土利用計画において必要となる社会経済調査(人口調査、国勢調査、人口予測、住宅と地価)について説明するとともに、社会経済分析(人口、住宅、経済など)に如何に活用しているかについて解説する.

14.社会経済分析のうち特に経済分析について考える.産業連関表を用いた産業連関分析や投入・算出量の分析方法について学ぶ.実際のデータに基づきどの様な事象が確認できるかについて説明し、地域の特性について解説する.

15.日本の国土計画の戦略と課題について考える.4つの戦略である@多自然居住空間の創造、A大都市のリノベーション、B地域連携軸の展開、C広域国際交流圏の形成が、基本的課題である
@自立の促進と誇りの持てる地域の創造、A国土の安全と暮らしの安全の確保、B恵み豊かな自然の享受と継承、C活力ある経済社会の構築、D世界に開かれた国土の形成に如何に寄与できるのかについて考える.

16.国土計画の分野別施策のうち交通、通信の社会資本整備・保全の方針について解説する.道路行政と情報通信が抱える今日的課題および政策的アプローチについ
て説明し、その是非について考える.

17.国土計画の分野別施策のうち河川行政、森林行政について解説する.国土保全、住宅、都市計画、環境問題、水問題など多様な課題に対する政策的アプローチについて説明し、その是非について考える.

18.国土計画の分野別施策のうち港湾、空港、鉄道行政の変化する環境と役割について解説する.
国際競争力を有する物流ネットワークの形成、活力とやさしさに満ちた地域づくり、快適性や確実性を高める高速性に優れた航空交通、幹線鉄道の高速化と都市鉄道の混雑緩和など、様々な課題について考える.

クイズ.都市計画、国土計画の諸制度・問題に関わる知識、論点について問う.
 
授業の詳細4 成績評価
クイズ40%、演習30%、レポート30%で評価する。なお、Aの内、特に優秀と認められる場合にAAとする.
◆A:都市計画・国土計画に関わる基礎的な問題と社会資本整備の効果を、社会経済との関係において概ね議論することができる.(80点以上に相当)
◆B:都市計画・国土計画に関わる基礎的知識を有するとともに、様々な計画手法について理解している.(70点以上に相当)
◆C:都市計画・国土計画に関わる基礎的知識を有する.(60点以上に相当)
 
授業の詳細5 テキスト:『都市計画(第3版)』,日笠端・日端康雄著(共立出版),1993年
その他必要な資料は、コピーを配布する。

参考書 :『都市計画教科書』,都市計画教育研究会編(彰国社),『東京のインフラストラクチャー』,中村英夫編著・東京大学社会基盤工学教室著(技報堂出版),『都市再生 交通学からの解答』,家田仁・岡並木編著(学芸出版社),『都市計画』,阪本一郎(放送大学出版) ,『現代都市経済学』,宮尾尊弘著(日本評論社),『土木計画学』,川北米良・榛沢芳雄編著(コロナ社),『新体系土木工学50国土調査』,中村英夫編著(技報堂),『21世紀の国土のグランドデザイン』,国土庁編(大蔵省印刷局),『21世紀の国土構造と国土政策』,矢田俊文著(大明堂),『日本の国土計画と地域開発』,山崎朗著(東洋経済新報社)

◇履修前の受講が望ましい科目:特になし
 
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