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タイトル「2009年度シラバス」、フォルダ「2009年度シラバス?社会システム工学科専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 まちづくり計画 
担当教員 大谷 英人 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 B101  開講学期 1学期 
曜日・時限 火3,金3  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 ■ 授業の目的
今という時代は,多面的な方向に身を開き,どんな問題にもつき合う態度を覚悟すべきである.時を逸さず重要と思われる諸問題,諸観念を批評しつづけることは,時代と共に歩もうとするかぎり回避してはならない.しかしこれは,時代とつき合うのであって、「流行」とつき合うものではない.時代の根本動向を見抜くことである.「《まちづくり》とは何か」と問われて,簡単に答えることは,なかなかとむずかしい.また,《まちづくり》に関わるテーマは多岐にわたり,かつ,総合的・相互補完的である.
ここでは,比較的広範に「住民参加」「環境施策」「中山間地域」「住民市街地」「商店街」「景観」「福祉」等々,15のテーマを設定し,それらのエポックメーキングな出来事や最新の話題・思潮を学ぶことを目的とする.

■ 講義の進め方
各回に関わるテキストの部分(章)を予習(その部分を読み,さらにそこで書かれている事柄で疑問に思ったこと等は,インターネット等で調べるなど)し,その上で,疑問に思ったこと等を質問表として予め提出する.授業では,提出された質問の中から代表的な質問表等を発表してもらい,その質問に対し,用意した資料を用いて答える形式で進める.

■ 達成目標
1.《まちづくり》とは何か理解する
2.各章のテーマそれぞれの≪まちづくり≫に関わる思潮や課題について知る.
 
授業の詳細2 ■ 授業計画
1. 計画者とまちづくり
 「まちづくり」という言葉及び「計画」という言葉から,それらの概念を解説し,プランナー(計画者)の「まちづくり」への関わり方について学習する.
2.住民参加とまちづくり
 「まちづくり」における住民参加の意味や方法,まちづくりワークショップ手法等について学習する.
3.市民活動とまちづくり
 「まちづくり」における市民活動と民間非営利活動法案(NPO法)の関係,まちづくり活動への資金支援等について学習する.
4.環境施策とまちづくり
 環境アセスメントや公共事業におけるサンセット(日没)方式,持続可能な発展に向けての環境施策等を学習する.
5.生物環境保全とまちづくり
 地域での生物保全運動やビオトープづくり等の生物環境保全について学習する.
6.地方とまちづくり
 本四架橋による四国の地域問題等,地方都市のあり方について学習する.
7.市町村とまちづくり
 市町村の総合計画や住民投票条例等の市民運動を見ながら,地方自治体としての計画について学習する. 
授業の詳細3 8.中山間地域とまちづくり
 アグリツーリズムや特産品づくりの現在を考察しながら,日本の中山間地域の方向について学習する.
9.住宅市街地とまちづくり
 住宅(地)における住宅環境や行動環境(道路等),施設環境,相隣環境等の抱えてる課題を整理しながら住宅地の整備方向について学習する.
10.商店街とまちづくり
 中心市街地の方向や再開発の流れと現在の状況を考察しながら,住宅地をベースに持続可能な商店街の再生について学習する.
11.景観とまちづくり
 地域の景観構造の把握方法や歴史的町並み保存の実例を見ながら,関係性のデザインとしての景観について学習する.
12.福祉とまちづくり
 身体の不自由な人たちに優しいまちづくりに向けて,バリアフリー・ノーマライゼイション・ユニバーサルデザイン・福祉のまちづくり条例等について学習する.
13.都市計画とまちづくり
 都市計画という言葉の発生から都市計画法の現在の問題点等を考察し,市民にとって都市生活における土地利用等のルールのあり方について学習する.
14.建築設計とまちづくり
 まちづくりにおける建築設計活動や建築家の責務,建築企画業務の内容,事例として「土佐派の家」の活動等について学習する.
15.同和地区とまちづくり
 同和地区形成の歴史や環境と,その背景を考察し,居住環境改善に向けた計画や事業について学習する.
 
授業の詳細4 ■ 成績評価
@ 毎回提出する質問票等−75点(表の質問4点+裏の文章1点=5点)×15回
*質問表を出すということは,その日に出席し,発表するということを合意している.したがって,発表が当たった時,いなかった場合(欠席している場合),減点の対象となる.
A A講義終了時に実施する試験−25点
B 合計は100点とする.

◆AA:90点以上
◆A:80点以上
◆B:70点以上
◆C:60点以上
◆F:60点以下

◇テキスト
大谷英人,2004,まちづくりノート,若竹まちづくり研究所
◇参考書
日笠端,1996,都市計画,共立出版
田村明,2005,まちづくりと景観,岩波新書
◇履修上の注意
 授業には,必ずテキストの「まちづくりノート」と,作成した質問表を持参すること.
◇備考 なし
◇履修前に受講が望ましい科目
「建築デザイン」「計画技術」「建築史」
 
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