科目名 |
ジェンダーの社会学 |
担当教員 |
放送大学 |
対象学年 |
1年,2年,3年,4年 |
クラス |
学部:人社001 |
講義室 |
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開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
集中 |
単位区分 |
選択,査定外 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2,0 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
[主任講師(現職名):伊藤 公雄(京都大学大学院教授)]
[授業の目標] まず、生物学的な視点や歴史の展開、文化論などとの関連のなかで、ジェンダーという視点について整理します。続いて、性差別、性暴力、労働、家族、教育といった現代社会をめぐる諸問題を、ジェンダーという視点から考察していきます。最後に、国際社会の動きを見据えつつ、ジェンダーの視座からの21世紀前半の日本社会のゆくえについて考えていきたいと思います。
[キーワード:ジェンダー、性差別、男女共同参画] ジェンダー問題は、身近な課題であるとともに、現代社会を生きる上で不可欠な諸問題と深くかかわりをもっています。授業を通じて、ジェンダーという視点を身につけていただくことで、現代社会のかかえている諸課題に対して、自分なりの観点からの問題点の発見とその解決策を見出していただきたいと思います。 |
授業の詳細2 |
[講義内容]
第1回:ジェンダーと社会学の視点 まず、ジェンダー概念の登場およびこの概念が生み出した学問上の影響力について解説を行ないます。 続いて、社会学におけるジェンダー研究の位置について説明を加えます。
第2回:生物学的性差とジェンダー ジェンダーの視点を生物学的性差との関連で位置づけます。 なぜオス、メスがあるのかといった議論や性の多様性についてふれた上で、社会的に構築されたものであるジェンダー視点の意義について考えます。
第3回:文化のなかのジェンダー 社会的な構築物であるジェンダーは、文化の違いによって変化をみせます。 男が「文化」で女は「自然」といった議論も出されています。 文化とジェンダーのかかわりについて考察を加えます。 |
授業の詳細3 |
第4回:歴史のなかのジェンダー ジェンダーは、歴史的変化にともなって、その様相を変化させます。 前近代の日本社会のジェンダー構造や、近代社会が生み出したジェンダーの変容について考えます。
第5回:性差別とジェンダー 現代社会において、性による差別は重要な人権問題です。 ジェンダーと人権という課題を、フェミニズムの登場や性差別問題の議論を通じて考察します。
第6回:性暴力とジェンダー ドメステイック・バイオレンスやセクシュアル・ハラスメントなど主に女性に対する暴力の問題がクローズアップされたのは、ごく最近のことです。 こうした性暴力の問題をジェンダーの観点から解剖します。 |
授業の詳細4 |
第7回:「女らしさ」という課題 「女らしさ」というジェンダーの縛りについて、その形成のされ方や、それがかかえてきた諸課題、さらに女性のエンパワーメントについて考えます。
第8回:「男らしさ」のゆくえ 現代社会におけるジェンダーのゆらぎのなかで、男性たちもまたさまざまな問題と直面しています。 男性性の危機や男性学、さらに男性運動などにもふれるつもりです。
第9回:労働とジェンダー 労働における男女間格差の問題や、男性の長時間労働の問題などを分析しながら、男女ともに社会参画と家庭参画が可能なワークライフバランス社会について問題提起したいと思います。 |
授業の詳細5 |
第10回:家族のなかのジェンダー 家族というテーマにジェンダーの視点から光を当てます。 多様な家族の形態や近代家族の成り立ち、さらに、少子高齢社会の中出の家族の変化について考察します。
第11回:教育とジェンダー 学校教育や社会教育におけるジェンダー問題について考えます。 隠れたカリキュラムの問題や女性研究者のかかえている課題などについても言及するつもりです。
第12回:スポーツとジェンダー 基本的に男性主導で発展してきた近代スポーツが、今、大きく変わろうとしています。 スポーツという身体文化とのかかわりのなかでジェンダー問題について分析していきます。 |
授業の詳細6 |
第13回:セクシュアリテイとジェンダー 性的マイノリテイの問題もまた、現代社会の重要な人権問題です。 多様な性という視点をふまえて、セクシュアリテイの問題を考えていきたいと思います。
第14回:国際社会とジェンダー 1970年代以後、国際的に大きく広がったジェンダー平等の動きについて考えます。 戦争と平和の問題、発展と平等の課題など、現代世界の大きな変化について考えます。
第15回:ジェンダー政策のゆくえ 戦後日本の男女平等理念の登場から、現代の男女共同参画政策まで、国際的な動きもふまえつつ、日本社会におけるジェンダー政策の可能性を探ります。 |
授業の詳細7 |
[成績について] AA:特に優れた成績を示したもの A:優れた成績を示したもの B:良好と認められる成績を示したもの C:合格と認められる成績を示したもの F:不合格
[開講時期] 2学期 ※講義スケジュールは、2年生、3年生のオリエンテーションに配布した資料で 確認してください) ・2クォーターの履修変更期間までに、履修登録されている科目以外は、履修す ることができません。 ・6月末に開催される「放送大学科目・本登録説明会」に出席し、その場で、放 送大学への出願票に必要事項を記入の上、提出しないと履修が正式に認められま せん。
[テキスト] 放送大学より送られてくる資料を使用する。
注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒 業判定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修 を推奨します。)
(その他何かわからないことがありましたら教務部までお越しください) |
授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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