科目名 |
企業研究入門 |
担当教員 |
若木 宏一,桂 信太郎 |
対象学年 |
1年 |
クラス |
学部:人社001 |
講義室 |
講堂 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
水3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
1.授業の目的 会社という組織の実態を理解させ、就職する際の企業選択の判断に資する知識・情報について学んでいく。 学生は企業というものを消費者として身近に感じながらもその実態については、ほとんど知ることはない。 この授業は企業の存在意義や仕組み(統治)について知ることから始まり、経営者の戦略意思決定や 実務担当者の仕事の実際を、映像資料を交えて学習していく。 ほとんどの学生は3年次になると就職活動が始まる。しかし企業について、あるいは仕事に就くということを本質的に 理解しないまま就職して後悔するという話をよく聞く。このようなミスマッチは学生にとっても、企業にとっても不幸なことである。 本授業では大学生である自分が仕事に就くということとはどういうことか、自分は企業に入社するとどのような日常を過ごすのかなど、 企業と自分自身の関係を学生の目線から理解させることを目的とする。したがって文科系、理工系にかかわらず、 企業へ就職を希望する学生すべてを対象としている。 |
授業の詳細2 |
2.対象学生 1年生〜4年生:マネジメント学部、システム工学群、環境理工学群、情報学群
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授業の詳細3 |
3.授業の進め方 この授業ではシラバスの各テーマについて、講義によって企業に関する知識・情報を理解させ、 映像資料を用いて実際の事例を確認してゆく。 またテーマによっては履修者をグループ分けして、グループごとに討議、発表させる予定。 なお、企業経営に関して新しい話題が生じた時などは本シラバスと 異なるテーマを取り上げる場合があるので、承知されたい。 |
授業の詳細4 |
4.達成目標 この授業は以下の3項目をもって達成目標とする (1)企業に対する理解(存在意義、仕組み、コンプライアンスなど)が正しく身についている (2)企業の経営者の役割や従業員の業務の実態、ステークホルダーとの関係について正しく理解できている (3)自分が就職するにあたって、企業を選択する基準を自律的につくることができている |
授業の詳細5 |
5.授業計画 1回目.仕事を選ぶこと、就職するということ 就職活動に当たっている学生を追っているドキュメント番組を教材にして、彼ら、彼女らの成功、失敗の要因を考える。 学生は自らその理由を考え、自分であればどうするかをレポートにまとめ発表し、討議する。
2回目.企業とは何か 企業という存在を経済的、社会的に分析し、企業の存在意義や仕組みについて解説する。 産業分類表、会社四季報などのプリントを配布予定
3回目.大企業「安定神話」崩壊 日本では銀行や証券、保険会社など金融機関は安定していて、決して倒産しないといわれていたが、バブルを機にその神話は崩れていった。 アメリカではリーマンブラザーズが金融市場から退場し、GMは再生に追われている。 これらの大企業はなぜ倒産していったのか、その原因を探っていく。 資料として日経ビジネスなど専門誌のコピーを配布予定。
4回目.企業の危機管理とリスクマネジメント トヨタ自動車がリコール問題で揺れている。今回のトヨタの問題は様々な問題が複合的に重なり合って生じたことが指摘されている。 企業活動にはリスクがつきものであるが、企業はそれをどのようにマネジメントをしているのか。 今回のトヨタのリコール問題と教員が経験した家電製品の回収案件を事例にして解説していく。 資料としては日経新聞、日経ビジネス誌のコピーを配布予定。
5回目.長寿企業を分析するT 日本には100年を超える長寿企業が数万社あるという。また世界規模でいうなら200年以上続いている企業の40%が日本にあるという。 その秘訣は何か。NHKスペシャルで放送された番組(岐阜のメーカーの岡本、大阪の建設業者の金剛組、東京の花王を取り上げている) を教材にして、長寿の理由を学生に考えさせる。
6回目. 長寿企業を分析するU 長寿の理由を学生同士で議論しあい、討議のあとリポートを提出する。
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授業の詳細6 |
7回目.経営戦略とは何か(若木) 企業は収益をあげなければ生き残ってはいけない。経営戦略という言葉をよく聞くがどういうことなのか、 社会人でもよく理解されていないのが現実である。 今回は経営戦略の基本を「成長戦略」、「競争戦略」、「ドメインの策定」の3つのポイントから解説する。 資料はプリントを配布する予定。
8回目.商品開発はどのように行われるのか 新商品はどのようにして生まれるのか。商品開発の現場を小林製薬、花王の2社について取材した番組を教材にして 商品開発の現場社員の実態について学んでいく。 資料としてプリントを配布予定
9回目.製造業のサービス業化とサービス業の製造業化 昨今、産業界に少し異変が起こっている。それはメーカーが製品にサービスを付加価値として加え、サービス業、 特に小売業においては、オリジナル商品を開発するなど、一部製造業の領域に入り込んできたことである。 ユニクロはメーカーと共同でヒートテックを開発し、ニトリは家具をベトナムで製造することで安売りを成功させている。 このような流れは今後も続くものと思われるが、エンジニアがサービス部門と協調しあうためには、あるいは企画・営業部門が技術部門と 協力関係を築くためにはどのようなコミュニケーションをとることが必要なのかなどを学んでいく。 資料としてプリントを配布予定
10回目.売れる仕組みはどう作る 好業績をあげている企業、青山フラワーマーケット、星野リゾートの2社を取り上げ、映像教材を使いながら両社のマーケティングの仕組み について解説する。 資料はプリントを配布する予定。
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授業の詳細7 |
11回目.トップセールスマンは何が違うのか セールスマンは商品を売るのではなく自分自身を売れ、とよく言われる。 トップセールスマンと売れないセールスマンは何が違うのか。 日本一売れるトヨタ系のセールスマンとホンダ系のセールスマンを追ったドキュメント番組を見ながら、 その理由を学生は考え、リポートを提出する。
12回目.顧客満足について考える アメリカの経営学者のP・ドラッカーはビジネスが成り立つ前提として企業の永続性を考え、 事業の目的は顧客の創造と維持がすべてで、その源泉は顧客の高い満足であるといっている。 ここでは顧客満足とは何か。高い顧客満足は本当に業績を上げているのかなど、顧客満足の実際について解説していく。 資料はプリントを配布する予定
13回目 元気のある会社分析1 好業績企業の分析でユニクロを予定 資料はプリントを配布する予定
14回目.元気のある会社分析2 好業績の分析でニトリを予定 資料はプリントする予定
15回目.最終試験 |
授業の詳細8 |
6.成績評価 AA: Aの判定の到達度に加え、他者のプレゼンテーションの場において、積極的に問題 点を指摘し、同意点、あるいは異論点を論理的に説明できる程度に達している。 A: B判定の到達度に加え、プレゼンテーションの場において、明快に自らの考えを説明し、課題の解決策を提言できる程度に達している。 B: 1〜14までの講義内容を自ら説明できることに加え、課題に対する問題点の指摘と 適切な回答を導くことができる能力に達している。また就職を希望する企業につい て決めることの判断基準ができていること。 C: 1〜14までの講義内容を自ら説明できる程度に達している F: Cの判定に達していない場合。 |
授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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