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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?システム工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 電磁気学基礎 
担当教員 綿森 道夫 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 A101  開講学期 1学期 
曜日・時限 月3,木3  単位区分 選択,査定外 
授業形態 一般講義  単位数 2,0 
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的
 電磁気学基礎では、電気と磁気の関係する現象にどのようなものがあり、どうかかわっているのかを把握することを第一の目的とする。例えば回路基板の内部はどのようになっているのかとか、電波のシールド効果やノイズ放射の問題などである。このような電気磁気の関係するいくつかのトピックをとりあげ、将来の電子電気系の勉強になじみやすくしたいと考えている。電磁気は電子電気の基本であるので、電子系を志望する学生はこれらのトピックに関心を持ってもらいたいと考えている。
 
授業の詳細2 授業の進め方
 授業はテキストにそって進めるがテキスト以外の事柄に関しても幅広く話していく予定である。時々授業中に設問をだすので出席の代わりと考えてその時間内に提出してほしい。また、本授業においてはテストを行わず数回のレポートのみで採点する。

達成目標
 本科目を習得することにより、以下の事柄を把握できると信じているので、このことができるかどうかが達成目標となる。
(1) 電磁波のトラブルにどのようなものがあり、どう解決できるかの簡単なイメージを持つことができる。
(2) 高周波を伝える配線路にどのようなものがあり、どのような違いがあるか説明できる。
(3) ノイズ放射の問題について概略を説明できる。
 
授業の詳細3 授業計画
1. 電気回路と高周波回路
テキスト第1章の電気回路と高周波回路について授業を行う。基礎的な話題から始める。
2. 電磁波のトラブル
テキスト第2章の電磁波のトラブルについて授業を行う。電磁波の関係するトラブルに関してはどのようなものがあるか簡単に説明する。
3. ハイテク製品の回路基板 その1
テキスト第3章のハイテク製品の回路基板について授業を行う。重要な事柄が多いので2回に分けて授業を行う。
4. ハイテク製品の回路基板 その2
テキスト第3章の授業の続きである。予定では第1回目のレポート課題をだす。
5. 高周波を伝える配線路 その1
テキスト第4章の高周波伝える配線路について授業を行う。この章は説明がかなり込み入っているので2回に分けて授業を行う。
6. 高周波を伝える配線路 その2
テキスト第4章の授業の続きである。
7. チップ部品・フィルターの役割
テキスト第5章のチップ部品・フィルターの役割について授業を行う。フィルターは現代の電子技術の中で重要であるからしっかり学んでほしい。
8. シールド効果 その1
テキスト第6章のシールド効果について授業を行う。これによってシールド効果について体感を得ることができる。
 
授業の詳細4 9.シールド効果 その2
テキスト第6章のシールド効果の続きについて授業を行う。予定では第2回のレポート課題をだす。
10.ノイズ放射の問題 その1
テキスト第7章のノイズ放射の問題について授業を行う。ノイズの問題は本当に奥が深くて難しいことの一端でも理解してほしい。
11.ノイズ放射の問題 その2
テキスト第7章のノイズ放射の問題の続きについて授業を行う。
12ノイズ放射の問題 その3
テキスト第7章のノイズ放射の問題の続きについて授業を行う。
13.電磁波対策 その1
テキスト第8章の電磁波対策について授業を行う。電磁波の対策にどのような手法があるか考えてほしい。
14.電磁波対策 その2
テキスト第8章の電磁波対策の続きについて授業を行う。そして最後のレポート課題をだす。
15. 予備
予備の日程を予約しておく 
授業の詳細5 成績評価
 3つのレポートが各25点の75点満点で、授業中に簡単な出席代わりの設問を数回程度抜き打ちでだす。これが25点で合計100点満点で成績評価を行う。抜き打ちの設問はその場で回収し、遅れての提出は認めない。また、レポートの遅刻は採点しないので注意してほしい。
C 合計点が60点から70点のもの。
B 合計点が70点から80点のもの。
A 合計点が80点から90点のもの。
AA 合計点が90点以上のもの。

テキスト
 『電子回路設計シリーズ すぐに役立つ電磁気学の基本』 小暮裕明、小暮芳江著(誠文堂新光社) ISBN 978-4-416-10821-5

参考書 
 電気磁気の参考書は数多く存在する。レポートを提出するためには図書館でいろいろ調べなければならない。探してみてほしい。また、理系の授業であるから当然計算が必要となるので数学の本も探してみてほしい。

備 考
 電磁気学は力学と並んで物理学の2つの柱をなすものである。現代の電気社会もこの電磁気を中心として成り立っている。確かに電気の各講義(回路理論やデジタル回路、アナログ回路など)を理解するのに直接電磁気が必要になるわけではないが、電気・磁気の関係するいろいろな現象の理解がそれらの講義の深い意味での理解につながると考えられる。

履修前の受講が望ましい科目
 なし 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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