科目名 |
機械加工学 |
担当教員 |
竹内 彰敏,島 和生 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
A113 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
月4,木4 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
どのような機械も一つ一つの部品を組み立てて作られている.すなわち,機械の製作は部品を加工するところから始められ,部品の加工精度や加工費が機械の性能や価格に大きい影響を与える.したがって,部品を高精度,高能率に加工する技術を身につけることは,機械を製作する上で非常に重要である.そこで,形状創出加工学では,部品の加工法の種類,加工原理,各加工法の特徴などについて学び,部品の種類や精度に応じて適切な加工法を選択できる力を習得することを目的とする.
授業の進め方 1〜14回は,鋳造,接合加工,塑性加工,切削加工,砥粒加工,特殊加工などの個別の加工法について加工原理,工具,加工装置などについて解説する.各講義は最初に60〜90分程度の解説を行い,必要に応じて講義の内容に関連した小演習を行う.15回目は試験を行う.
授業の目標 1.加工の基礎となる加工精度について理解する. 2.鋳造,接合加工,塑性加工などの一次素材を作る加工法の基本を理解する. 2.切削加工,砥粒加工などの主として仕上加工に使われる加工法の基本を理解する. 3.放電加工,レーザ加工などの特殊加工法の基本を理解する. 5.部品の種類や精度に応じて適切な加工法を選択できる力を習得する. |
授業の詳細2 |
授業計画 1.形状創出加工学の概要と機械製作法の種類:形状創出加工学を学ぶ必要性について理解するとともに,機械製作法の種類,製作原理,特徴などを知ることにより,製作する部品の性格に応じて各種の製作法が使い分けられることを学習する.
2〜3.加工精度:部品の精度を表す寸法精度,形状精度,表面粗さなどの定義と表示法について学習する.
4〜5.鋳造と射出成形加工:溶融した金属材料を鋳型に流し込むことにより部品を製作する鋳造,流動性の樹脂を金型に圧入して部品を製作する射出成形加工など,型を使用して同じ形状の部品を量産する方法について学習する. 6〜7.接合加工(溶接・溶断) :ガス,電気,エネルギービーム,摩擦熱などの熱源を用いて金属材料を加熱,溶融させて溶断または接合することにより,部品を製作する方法について学習する.
8〜9.塑性加工:材料に曲げ変形・打ち抜きなどを施して部品を製作するプレス加工,材料を加圧することにより部品を成形加工する鍛造・圧延加工など,材料を加圧成形して部品を製作する方法について学習する.
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授業の詳細3 |
10〜11.切削加工:刃物を用いて金属材料を削り取ることにより加工する切削加工の基礎原理を学習する. はじめに,バイトを用いて円筒形状の加工を行う旋削加工や中ぐり加工,平面形状の加工を行う平削り加工について学習する.次に,フライスを使用して平面形状,溝形状,3次元形状などの加工を行うフライス加工について学習する.最後に,ドリル,タップ,ホブ,ブローチなどの特殊な形状をした工具を使用して,穴明け加工,ねじ加工,歯車加工,特殊形状穴加工などを行う方法について学習する.また,表面の性質を変えるために行う熱処理やメッキについても概説する.
12〜13.砥粒加工と特殊加工:はじめに,アルミナ,炭化珪素などのような硬度の高い遊離砥粒や,これを結合した砥石を使用して,主として表面の滑らかな精度の高い加工を行うラッピング加工,ポリシング加工,研削加工,ホーニング加工,超仕上げ加工,などについて学習する. 次に,化学的作用や放電現象を利用して材料を溶解・溶融除去して複雑な形状に加工する方法,超音波を利用して加工する方法,機械的な加工と化学的な加工を複合させて加工する方法などについて学習する.
14.工程設計:一般に,ひとつの部品についても複数の加工が施されるので,効率的な加工順序の決め方について学習する.
15.試験 |
授業の詳細4 |
成績評価
15回の講義のうち10回以上出席し,試験を受けた学生に対して,演習と試験を総合して次の基準で成績を評価する. 授業の目標の各項目を十分に達成し,部品に応じて適切に加工法を選択できる…AA 授業の目標の各項目を十分に達成できている…A 授業の目標のうち、1〜3項目についておおむね理解できている…B 授業の目標3について理解できている…C
その他
テキスト:『機械工作入門』,小林輝夫著(理工学社) |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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