科目名 |
宇宙工学概論 |
担当教員 |
山本 真行 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
A101 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火3,金3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義目的: 宇宙工学に関する幅広い知識を共有し、航空宇宙工学の専攻を希望している学生の基礎知識としてもらうとともに、専攻希望未定の学生や他専攻を希望している学生には概論として宇宙工学の分野についての教養を身につけて頂くことを目的とする。宇宙工学はシステム工学の1応用分野であり、科学技術に関する総合的かつ正確な基礎知識とともに、地上とは異なる極限環境における発想の転換が求められる。漠然とした興味で宇宙の話題を見聞きしてきた初学生には、正確な知識を知って頂くとともに巷に溢れる疑似科学を払拭する機会として頂きたい。明確な意思を持って宇宙工学・宇宙科学に関わることを目指している学生には、最先端領域の1つとしての宇宙分野に踏み出す第1歩として頂くことを目的とする。 |
授業の詳細2 |
達成目標: 本科目では、宇宙工学の初歩として、以下の基礎知識を習得することを目標とする。 (1)宇宙開発の歴史、大気圏・宇宙空間における物理と宇宙環境 (2)力学と宇宙飛翔体の運動、人工衛星の軌道と運用の実際 (3)ロケット、宇宙機、宇宙輸送システムの設計と実際 (4)実用衛星と科学衛星、その場観測とリモートセンシング (5)宇宙機における諸量の収支と信頼性の確保 |
授業の詳細3 |
講義の進め方: 以下の項目により基本的にテキストを中心に講義を進める。高知工科大学で開発している宇宙計測機器について、開発の様子や実際のデータを用いて宇宙工学の実際を説明するとともに,宇宙観測の原理やデータの示す意味,最先端工学技術を駆使した解析手法,物理学的解釈なども紹介する。
講義計画: 1.宇宙開発の歴史 2.宇宙空間 3.ライフサポートシステム 4.宇宙往還機 5.ロケット 6.人工衛星 7.人工衛星の軌道 8.試験1 9.科学観測 10.宇宙環境利用 11.国際宇宙ステーション 12.信頼性 13.小型相乗り衛星の実際、宇宙観測と惑星探査 14.試験2 15.日本の宇宙開発の現状と将来
※ 履修学生の興味に応じて適宜内容を調整しつつ実施したい.共同研究者などにお願いして宇宙開発に関わるゲスト講演者を招く可能性もある. |
授業の詳細4 |
成績評価: 試験各30点×2回,レポート20点×2回により,計60点以上であれば合格とする.講義中の演習問題の板書解答・説明,有意義な質問などを行なった学生に対しては追加点を与える.出席点は加味しない.再試験は実施しない.本科目の成績は,90点以上を(AA),80点以上を(A),70点以上を(B),60点以上を(C)とする.但し最終段階の点数の合計が(F)評価となる場合にも,通常の講義内での頑張りと目的達成への応分の努力が認められる学生に関しては(C)評価を与えるための相応の措置を課した上で(C)とする.
履修上の注意: 航空宇宙工学を専攻する学生は受講して頂きたい.機械系,電子・光系の学生に加え,土木系,環境理工学群,情報学群の学生の聴講も歓迎する. |
授業の詳細5 |
テキスト 『はじめての宇宙工学』 鈴木 弘一 著 (森北出版, ISBN978-4-627-69071-4, 2400円)
参考書 『宇宙工学シリーズ 3 人工衛星と宇宙探査機』 木田 隆, 川口 淳一郎, 小松 敬治 著 (コロナ社, ISBN:978-4-339-01223-1, 3990円) 『衛星設計入門』 衛星設計コンテスト実行委員会 監修, 茂原 正道, 鳥山 芳夫 共編 (培風館, ISBN4-563-06721-0, 4620円) 『物理学選書 5 宇宙空間物理学』 大林 辰蔵 著 (裳華房, ISBN978-4-7853-2405-6, 6825円) 『物理学選書 6 超高層大気の物理学』 永田 武, 等松 隆夫 著 (裳華房, ISBN978-4-7853-2406-6, 6300円) 『Observation of the Earth and its Environment, survey of missions and sensors, 4th edition』, Harbert J. Kramer 著 (Springer, ISBN: 3-540-42388-5) |
授業の詳細6 |
履修していることが望ましい科目 数学,力学,電磁気学基礎,運動と振動,流れの科学,材料力学,熱力学,電気回路基礎,光学基礎,計測基礎,制御基礎,通信概論,システム工学実験,技術と安全 |
授業の詳細7 |
※ 学生諸君からの積極的な講義内容への意見と講義の共同構築を求める. |
授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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